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2006年11月22日 (水)

近松門左衛門と曾根崎心中

 

享保九年(1724年)11月22日、江戸時代の町人芸術を確立させた浄瑠璃・歌舞伎狂言作者近松門左衛門が亡くなりました。

・・・・・・・・・・・

近松門左衛門は、承応二年(1653年)に越前藩士の次男として生まれます。

Tikamatu_1_1しかし、途中で父親が浪人になってしまったため、京都に出て公卿に仕え、20代後半から浄瑠璃を書き始めます。

今では、脚本家といえば作家先生・文化人で、言わばあこがれの職業ですが、江戸時代は河原者(役者さんなどもそうですが・・・)と呼ばれ、一段下に見られている職業でした。

そのため、近松が元武士の身でありながら、浄瑠璃作者となる事はとても勇気のいる事でしたが、30歳の時に書いた『世継曾我(よつぎそがという作品で、堂々と作者として自分の名前を明かしたのです。

今後は、この作家の道で生きて行くという近松自身の覚悟の表れでした。

『世継曾我』は、義太夫節や歌舞伎でも演じられ大ヒット!

近松の名は一躍有名になるのです。

その後、義太夫や歌舞伎の作品も書くようになり、いよいよ元禄十六年(1703年)5月7日に初上演された近松50歳の時の作品=『曾根崎心中』で、大当たりを取ったのです。

そして、近松は竹本義太夫二代目義太夫のために、百作を越える浄瑠璃を書き、一方で坂田藤十郎のために三十数作の歌舞伎狂言を書きました。

やがて、竹本義太夫の後を継いで竹本座(たけもとざ=大阪市中央区道頓堀一丁目)の座本となった元祖・竹田出雲座付き作者として迎えられるのです。

『曾根崎心中』『心中天網島』『女殺油地獄』など、これらの作品は、それまで江戸Tikamatuhaka_1 時代以前の、武家などを主人公とする時代物が中心だった浄瑠璃の世界に、同時代の町人を主人公にする事により新しい分野が生まれ、浄瑠璃の中で確固たる地位を築き上げる事になるのです。

これらの町人芸術作品は世話物と呼ばれました。

『曾根崎心中』は、大坂の曾根崎天神の森で、実際にあった心中を浄瑠璃に仕立てた物で、竹本座にて、元禄十六年(1703年)5月7日に初上演されました。

主人公・徳兵衛は堂島新地・天満屋の遊女・と恋人どうしでした。

しかし、徳兵衛が働く平野屋の主人でもあり、叔父でもある久衛門は自分の妻の姪と徳兵衛を結婚させようと考えます。

徳兵衛の継母が、その姪の持参金を勝手に受け取ってしまったため、徳兵衛は恋人がいる事情を話て何とか取り返し、久衛門に返そうとしますが、途中で友人に出会い、「どうしても・・・」と頼まれ、その友人にお金を貸してしまいます。

しかし、友人はいつまでたってもお金を返してくれません。
しびれを切らしその友人に印鑑を押した証文を見せて「早く返してくれ」と直談判。

すると、その友人は「その印鑑は以前どこかで落とした物で、その証文はニセモノだ、」
と、公衆の面前で逆に、徳兵衛が詐欺・恐喝の犯人であるかのように言い、仲間とともに徳兵衛ボコボコにします。

お初は、たまたま馴染みの客と一緒に通りがかり、偶然その場面を見てしまいますが、客はお初を無理やり駕籠(かご)に乗せて連れて帰ります。

その夜、返す金も失い、世間の信用も失った徳兵衛はお初に会いにきて、自害を決めた事を伝えるのです。

深夜になって白装束に着替えたお初は、徳兵衛とともに死に場所探します。

天神の森で松と棕櫚(しゅろ)の根元が一つになった相生の木を見つけた二人は、お初の着物の帯で自分たちをその木に結び、徳兵衛が脇差をお初の首に突き刺した後、自分もかみそりでノドを切って心中するのです。

近松作品の世話物に描かれる人物の姿は、現代人にも通じるところが多く、今でも映画やお芝居などでたびたび上演され喝采をあびています。

近松の心中物がヒットした当時、ちまたで心中が大流行だったそうですが、心中はいけません。
実際の心中はお芝居のようにキレイな物ではありませんからね。

・・・で、あまりのブームに、とうとう幕府は、心中に厳しい規制をかけます。
その話題については2月20日の【大江戸心中ブーム】でどうぞ>>
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コメント

ありがとうございます!
丁度近松門左衛門さんについて、調べていたので色々知ることができました!

投稿: | 2015年7月12日 (日) 19時24分

(○`・ェ・)ノ【こ】【ん】【に】【ち】【ゎ】
( ̄▽ ̄)さっきもコメントを、書きました。何回読んでも、分かりやすいです。
confident( ^ω^)

投稿: | 2015年7月12日 (日) 19時28分

(○`・ェ・)ノ【こ】【ん】【に】【ち】【ゎ】
( ̄▽ ̄)さっきもコメントを、書きました。何回読んでも、分かりやすいです。
confident( ^ω^)

投稿: | 2015年7月12日 (日) 19時29分

コメント、ありがとうございましたm(_ _)m

投稿: 茶々 | 2015年7月13日 (月) 02時39分

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