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2007年2月21日 (水)

「くりからもんもん」て何?

 

昨年のいつぐらいだったでしょうか・・・
ココログに新しいアクセス解析が着いてからだから、11月ぐらいですかね。

「くりからもんもん」というキーワードで、このブログに、訪問してくださった方がおられました。

たぶん【木曽義仲・倶利伽羅峠の合戦の記事がヒットしたのではないか?と思いますが、お目当ての記事じゃなくて、申し訳なかったです~。

・・・て事で、今日はその「くりからもんもん」について書かせていただきます。

・‥…━━━☆

「くりからもんもん」・・・漢字で書けば「倶利伽(迦)羅紋紋」

ズバリ言えば刺青(いれずみ)の事です。

「倶利伽羅」とは、不動明王右手に持つ「黒龍の剣」にまとう紋様の事で、この文様が独立して像となったのが、「倶利伽羅不動」と呼ばれる物・・・天に向かう剣に大蛇(竜王)が巻きつき、剣を呑みこもうとしている姿として描かれます。

この大蛇は「倶利伽羅竜王」という不動明王の化身です。

Kurikaramonmoncc

ちなみに先程の源平の古戦場である富山倶利伽羅峠は、倶利伽羅不動を祀るお堂があった事から倶利伽羅峠という名前になったと言われています。

そして、「紋紋」というのは、そのものズバリ紋様の事ですが、大阪の俗語で「刺青」の事を指します。

つまり、言葉の意味としては「くりからもんもん」とは、“倶利伽羅不動の模様の刺青”という事になりますが、この倶利伽羅不動の絵柄が、とにかく人気だったのです。

不動明王という呼び名は、梵語の阿修羅(あしゅら・Acala)の訳で、五大明王・八大明王のリーダー的存在・・・悪を断ち、善を勧め、成仏させるとされています。

また、不動明王は、大日如来のもう一つのお顔と言われ、仏典の中には、不動明王を仏教の守護神として、明王の中で最高位と位置づけている物もあります。

そんなこんなで、もともと不動明王自身が、観音様と並んで庶民には大人気!・・・熱烈な信仰の対象となっている上、見てのとおり見た目もカッコイイ。

そんな不動明王の化身が倶利伽羅竜王で、剣にまきつくさまがこれまたカッコイイ~って事で、江戸時代には、この絵柄を刺青として描く事が多かったので、いつの頃からか、刺青そのものの事を「倶利伽羅紋紋」と呼ぶようになったと言われています。

日本での刺青の歴史は古く、あの「魏志倭人伝」にも「倭人は顔や身体に刺青を入れている」と、書かれています。

ただ、それが一般的に庶民階級の人たちもやっていたかどうかは、はっきりとはしません。
何かの魔よけのような物で、特権階級の証しだったのかもしれません。

やはり、刺青が一般的に普及するのは江戸時代も中期に入ってからの事。

町民文化が華やかに栄えるにつれ、刺青も普及していきます。

胸で左右に割れているのを「胸割り」、また、一面の墨から徐々に薄くなっていくのを「あけぼの」と呼ぶそうで、この「あけぼの」はかなりの名人でないと彫れないらしいです。

現代人にあまり馴染みの無い図柄としては、手や足のくるぶしに桃の刺青を入れるのも江戸時代には多かったそうです。

桃は魔よけとされていて、やはり、ここに昔の名残のような物が見受けられますね。

江戸時代の頃は、おもに職人やとび職の人たちが流行の中心だったそうです。

ちなみに、「入墨」と書くと、島流しなどの刑罰のイレズミ・・・

オシャレで入れるイレズミは「刺青」と表記するそうですよ。
 .

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コメント

最近、硬い話題が多いさときちです(笑)
結構、怒りパワーに任せて書いてしまうのもので、、、実は日記は既に1週間ほど書き貯めしてあり、公開日設定をしています。(どんだけ暇なんだ、とw)
「くりからもんもん」って常にもんもんしている私には非常に刺激的な言葉(笑)しかし、今流行りのタトゥーとは趣が違いますよね。昔の人の覚悟の程が伺えます。

投稿: さときち | 2007年2月22日 (木) 01時47分

さときちさん、こんにちは~。

「倶利伽羅紋紋」と聞いて「悶悶」ですか。。。

投稿: 茶々 | 2007年2月22日 (木) 15時20分

唐突ですが。。。。

くるぶしの桃とは、ひょっとして、黄泉比良坂の桃の木に由来するのでしょうか????

投稿: へのへの419 | 2007年2月23日 (金) 20時43分

へのへの419さん、こちらにもコメントありがとうございます~。

私もそうだと思います。

比良坂で、イザナギが黄泉の国の追っ手に桃を投げつけて追い返した時、「今後、この葦平中国の国民が苦しんでいる時は、私と同じように助けてやってくれ」と言って、桃に“神の実”という名前を与えています。

その故事から「桃」は、悪を打ち払う魔よけとされたのではないか?と思っています。

投稿: 茶々 | 2007年2月23日 (金) 23時08分

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天狗もそれです。長老の話を聞くと、天狗は間違いなく森の奥にいるとしか思えません。 [続きを読む]

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