最近気になる平安時代は今より温暖化だった?話
本日は歴史・・・というより、少々気になっている疑問・・・
昨日、NHKの大人のドリルという番組で、地球温暖化が取り上げられていました。
本当は、番組をちゃんと見ようと思っていたんですが、「ビデオの録画設定をし忘れる」というぼんミスで、結局、最後の5分ほどしか見られなかったので、番組の感想を書くわけにはいかないのですが、新聞のテレビ欄の番組紹介には、「この100年間で地球の平均気温は0.74度上昇し、異常気象による災害も頻発・・・」てな事が書かれていました。
確かに、その通り・・・この100年間で、地球の平均気温は上昇しています。
では、1000年前は?
実は、木の年輪の調査などから、平安時代の日本の平均気温は、今より3度ほど高かったという結果がはじき出されています。
あくまで、仮説にすぎないかも知れない話ですが・・・
地球上をかっ歩した恐竜が絶滅した後に訪れた大きな氷河期の後、地球は小さな氷河期と小さな温暖期を繰り返しているという話があります。
その説によると、日本では・・・
縄文時代の半ば頃から弥生時代頃までは寒冷期。
その後、卑弥呼の邪馬台国の頃から大和朝廷の支配が進む西暦500年頃までは温暖期。
そこから、大宝律令が制定される西暦700年頃までは再び寒冷期で、次ぎの奈良時代・平安時代・鎌倉時代と温暖期が続き、その後、室町時代の1400年前後から小氷期に入り、その寒い期間は昭和の初め頃まで続くと言う・・・。
確かに、これなら、平安時代の気温が今よりも高かったという話も、近代の測定方法で気温が測定されてから気温が上昇しているという結果もうなづけます・・・なんせ、測定を開始した頃は、小氷期の最後のあたりになるわけですから・・・
さらに、歴史を紐解いてみても、ところどころ、符合する点があるのも確かです。
聖武天皇を恐怖に陥れた天然痘の流行・・・(10月15日参照>>)
平安京遷都を決行した桓武天皇は、平安京の前に、長岡京へと遷都しますが、未だ建設途中の段階で2度も洪水に襲われたうえ、夫人・皇后・母・息子・・・と次々と(おそらく疫病で)身近な人を亡くし、わずか10年で長岡京を捨てて、平安京の建設に切り替えます(10月22日参照>>)。
その平安京で発達した寝殿造りには壁がなく、簾(すだれ)や几帳(きちょう)のみで仕切るという寒冷期なら考えられない造りです(12月7日参照>>)。
さらに、その寝殿造りの清涼殿には、ゲリラ豪雨とともに雷が落ち、人々は菅原道真の怨霊だと恐れて、彼を天神として祀ります(6月26日参照>>)。
京都の祇園祭(7月1日参照>>)をはじめ、多くの「疫病退散のお祭り」が、この頃に生まれているのも興味深いですね(6月16日参照>>)。
ところが、室町時代に入って、その様子が一変します。
足利尊氏の京都入りに備えて、後醍醐天皇から皇位を譲られた息子の恒良親王を連れて、福井の敦賀へと落ちた新田義貞の北国落ち・・・(10月13日参照>>)
その延元元年(建武三年)10月13日を、太陽暦に換算すると1336年の11月22日・・・確かに、雪深い北陸では、そろそろ雪の便りも聞かれる頃ですが、彼らが一夜を過ごしたとされる木の芽峠は、わずか海抜600mほどの高さです。
そんなところで、それなりの装備をした軍隊のほとんどが凍死するという悲劇は、やはり、その年が異常に寒かった事を意味します。
その小氷期の真っ只中であった戦国時代には、例の疫病の流行はほとんど見られません。
あの大坂夏の陣の1ヶ月後の慶長二十年6月1日には、江戸一帯に雪が降った(7月9日参照>>)事が記録されていますが、これを太陽暦に換算すると1615年7月9日・・・7月の、それも東京に雪が降る事は、想像すらし難い事ですが、これも小氷期のなせるワザなのでしょうか。
そんな小氷期が徐々に終っていく時期と、日本を含めた世界中が近代化へ向けて走り出すのが、ちょうど同じ1900年頃・・・「この100年で気温が上昇している」というのは、この頃からの記録という事になります。
地球物理学によれば、地球は、この先、500年ほど現在の状況を保った後、大きな氷河期に向かっていくそうですが、その話も、そして上記の内容も、仮説の一つに過ぎません。
ただし、地球が温暖化していて、その原因が二酸化炭素にあるというのも仮説です。
どれもこれも、それを否定したり肯定したりできるほどの知識は持ち合わせていない私ですので、大きな事は言えませんが・・・
誰も見た事がないし、誰も証明した事がない・・・それは、歴史と同じで、明確な答えがない以上、多くの仮説の中から、どれを信じるのかは、個人の自由のような気がするのですが、なにやら、誰かが推し進める一つの説に、誘導されている感が拭えない今日この頃・・・
ただ、一言付け加えさせていただくのは、本日のこのページ・・・
ひとつ、地球温暖化について、歴史の観点から見てみるのも一興かと思って書かせていただきましたが、決して、エコロジーそのものを否定しているわけではありません。
地球が温暖化してようがしまいが、その原因がCO2にあろうがなかろうが、エネルギーは限りある資源なのですから、無駄なエネルギーは使わないに越した事はなく、海も川も空も、そして空気だってキレイなほうがいいに決まってます・・・節約という意味でのエコは大切な事だと思います。
それこそ、江戸時代のように、修理&修理を重ねながら、使える物は最後まで丁寧に使いきり、着物や紙は幾度も作り替えられ、人の排泄物さえ畑に再利用する・・・そんな、労働力は惜しみなく使い、限りある物は大切に使う節約型のエコこそ、本来のエコであるべきなのに、いつの間にやら、新しい製品に買い換える事がエコになってしまっている事に、少しの疑問を感じてしまうのです。
確かに、電化製品は電気代は少なく、車はCO2の排出量も少ないのなら、エコかも知れませんが、まだ使えるのに廃棄された物はどうなるのでしょう?
いくつかは、リサイクルされるとしても、いくつかはどこかに捨てられるのでしょう。
それを、エコポイントやエコカー減税なる物で、政府が後押しする・・・なにやら、そこンところに少々疑問に感じる次第です。
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コメント
こんにちは。
エコポイントは、「エコ」とつけたら売れ行きが良くなると見込んでの、完全な景気対策ですよね。
この記事を見て、そういえば、1000年前なら記録があるんだ!と、いまさら気づきました。
疫病の流行や異常気象などの影響、なるほどと思います。
長いスパンでの変化の一端を知ることが出来るのは、文字で記録が残っているからこそのありがた味ですね。
投稿: おきよ | 2009年7月 3日 (金) 14時49分
おきよさん、こんばんは~
>エコポイントは、完全な景気対策・・・
おっしゃる通りです。
なんだか、「エコ」「エコ」と言いながら、本来のエコとは違う方向へ行ってるような気がしてなりません。
投稿: indoor-mama | 2009年7月 3日 (金) 18時23分
1000年前の方が暑かったというのは以外でした。
でもそれなら吉田兼好が家を建てる時は夏の事を考えて建てろと言った理由もよく解ります。
所でプロフィールを拝見したら住んでる場所が同じでした。
夏になる度に最高気温を叩き出すこの町をどうにかして欲しいもんです(-_-;)
投稿: 花曜 | 2009年7月 3日 (金) 18時32分
花曜さん、こんばんは~
そうですね。
吉田兼好や鴨長明は、その時の状況をいろいろ書いてくれているので、探せばまだまだ符号する点が見つかるかも知れませんね。
今年も、もうすぐ暑い夏がやってきますね~
世界一暑いこの地で、夏バテしないよう、お互い気をつけましょう。
投稿: indoor-mama | 2009年7月 3日 (金) 19時06分
うちにはエコバッグが12~13個あります。あちこちでくれるんだもの~。これ作るのにどれだけエネルギー費やしたかな?確かにエコエコってはやりみたいになっちゃたけど、古くからある街並みや建物をぶっ壊して高層ビルやマンションじゃんじゃん建てたりするのを見直すだけでもかなりのエコになるのでは。「物を大切に」こんなシンプルなことを守ればいい話だと思います。
投稿: Hiromin | 2009年7月 3日 (金) 21時33分
どんな言葉を縮めて「エコ」になったのか、都合よく忘れてしまった人が多すぎるんでしょうね。
ありがたい教えのお経が時代を経て、梵語が読めず本来の意味もわからぬ者に病気平癒や魔物退散の呪文として唱えられる様にも似ています。
同様に環境や生態系について考えることが、耳慣れぬ横文字ゆえにお金儲けを祈願する怪しげな呪文に転じてしまったんでしょうね。
温暖化問題も科学的根拠がどうのより、問題にすることで誰かに利益をもたらす側面があるのでしょう。
たかだか数十年の記録をとっただけで地球の全史を知り尽くした気になり、このままでは灼熱地獄か水没かと一喜一憂。本当は全くの見当違いなのかもしれません。
億年単位のスパンで見れば極地の氷や陸の氷河が消滅した時代も、全地球が凍りに覆われた時代も両方あったわけでから。
投稿: 黒燕 | 2009年7月 4日 (土) 00時26分
Hirominさん、こんばんは~
ウチにも、もらい物のエコバッグが2~3個あります。
でも、スーパーでは毎回袋をもらい、弁当を買った時は割り箸ももらいます。
スーパーの袋や割り箸も、廃材を使って作られているので、こちらもエコだと思うんですが、なぜか、悪者になってしまっているのが不思議でなりません。
投稿: indoor-mama | 2009年7月 4日 (土) 01時45分
黒燕さん、こんばんは~
たかが数千年の歴史で、地球を救うなど・・・それこそ、神になったと勘違いしているような気がしてなりません。
投稿: indoor-mama | 2009年7月 4日 (土) 01時53分
過ぎたるは及ばざるが如しって言葉も有ります。割り箸の件にしても、元来…中国や東南アジアの原生林の乱伐が問題視されて言い出した事なのに割り箸自体が悪い事の様に言われ、間伐材の有効利用で割り箸を製造していた工場まで白い目で見られる始末。そのくせエコ・エコ言いながら、コンビニでは正味切れ食品の大量廃棄…リサイクルにて排出されるCo2の量は半端じゃない!エコポイント制度も国民受けをねらったパフォーマンスで、国会議員の先生方と官僚の皆さん及び関係業界のお偉いさん達の利権絡みのエゴまみれ。エコポイントならぬエゴポイントの感は否めませんね。
投稿: マー君 | 2009年7月 4日 (土) 07時46分
マー君さん、こんにちは~
Co2削減を看板に掲げたエコポイントとエコカー減税、かたや、高速道路=千円・・・
この相反する二つに共通するのは、庶民に金を使わせる事・・・
この先は、何に使わせようとの考えか・・・ホント、エゴポイントですよね。
投稿: indoor-mama | 2009年7月 4日 (土) 11時43分