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2010年1月21日 (木)

自分大好き~勝海舟の人生語録

 

明治三十二年(1899年)1月21日、幕末には幕府の最高幹部として、維新後は海軍大輔・参議などで大活躍した、あの勝海舟が77歳の生涯を閉じました。

・・・・・・・・・・・

幕末・維新の大スターである勝海舟(かつかいしゅう)については、さすがに、このブログでも何度か書かせていただいておりますし、すでに皆様も、ご存知の事と思いますが・・・

などなど・・・
上記以外にも、いくつか書いておりますが、いずれにしても、そのエピソードを見る限り、かなりのハッタリ屋で自信家で、自分大好きの匂いがプンプンする人です。

老後のインタビューで、昔を懐かしみながら語った語り口も「どや!俺ってスゴイやろ?」という感じで、まるで、周囲がすべて能無しだったような言い方が、鼻につく印象もしますが、皆に自慢したくなるほどの大事をなした事も確かです。

おそらく、彼の話を聞く人も、
「おじいちゃん、もう、こうなったら、好きに威張ってチョーダイ」
と、その“エェカッコ”も許せるほどの大人物だったわけですから。

本日は、そんな海舟の生涯・・・と言いたいところですが、もはや、有名な人ですので、今回は、あまり歴史には登場しそうにない、エピソードというか語録というか・・・という感じの物を、いくつかご紹介させていただきます。

・‥…━━━☆

『無殺生』
直心影流(じきしんかげりゅう)の免許皆伝だったといわれる海舟ですが、その腕をふるう事は生涯なかったようです。

遊びとしての猟も嫌い、武士の付き合いでどうしてもやらねばならない時は、わざとはずしていたのだとか・・・

暴漢に襲われた時も、彼を守って賊を斬ったボディガードの岡田以蔵(いぞう)に、「殺人はよくない」と言ったと言いますが、さすがに、黙って斬られるのもどうかと思いますが・・・まぁ、彼の言い分だと「敵が多い事は、はなから承知」なのだそうです。

;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+

『ひと目見てわかる』
初めて会う人間も、一発で、その人物を見抜けるのだそうです。

とりあえず、会ってすぐに一喝!
その驚いた様子を見て、どのような人物かを見極めていたのだとか・・・

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『ケチ』
若い頃、極貧の生活をしていた海舟は、裕福になった晩年になっても、10銭や20銭という安価で書をしたため、そのお金をコツコツと貯めていたのだとか・・・

側近が、「それは、あまりにもセコイのでは・・・」
との意見を言うと
「苦労して貯めた金は長持ちする」
との事・・・確かに、ありがたみが増して、なかなか使えない物です。

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『無頓着は長寿のもと、長寿は大事のもと』
「天下の大事をなすためには、寿命が長くなくてはいけない」のだそうです。

確かに、幕末・維新では、「この人が、もう少し長く生きていたら・・・」と思う事fがよくあります。

「そのために長生きしろ」
というのを、長生きした海舟が言うのですから、ごもっとも・・・

・・・で、その秘訣としては、
「ものごとに、こだわらない事」

確かに、徳川にも新政府にも心砕いた、その柔軟な精神は、彼の良きところでもあります。

:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:

そんな海舟が、明治三十二年(1899年)1月21日、77歳で亡くなる時の最期の言葉「コレデオシマイ」だったという話は有名ですが、

今回のページの最後として、彼が、その生涯を通じて、好んで使ったり書き残したりした言葉・・・『六然(りくぜん)をご紹介します。

自処超然(じしょちょうぜん)
  1人の時は物にとらわれず
処人藹然(しょじんあいぜん)
  二人の時は相手を楽しませ
無事澄然(ぶじちょうぜん)
  何もない時は澄んだ水の心持ちで
有事斬然(ゆうじだんぜん)
  何かある時は思い切って
得意淡然(とくいたんぜん)
  絶好調な時はあっさりと
失意泰然(しついたいぜん)
  落ち込んだ時は平然と

言葉そのものは、中国の物で、すべての四文字の終わりが「然」という文字で、六つあるので『六然』・・・

こんな言葉を生涯の指針としていたとは・・・
江戸っ子丸出しで、ちょっとばかり軽い感じのする海舟さんの、真面目な部分を垣間見た気がしますね。
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コメント

>「天下の大事をなすためには、寿命が長くなくてはいけない」
確かに戦国時代では「寿命を迎える前」に、若い年齢で天下統一する事は不可能でした。極端な話で戦いで手柄を立てて、20歳前で家臣の身分から躍進し「一国一城の大名」になる事(相続により若年で一国一城の国主になった人は除く)はほぼ不可能です(もしいたら教えてください。私の知らない武将が該当している可能性もあります)。
「ライバル(敵)は多い方がいい」と言う趣旨の発言もしています。
1行目の趣旨は今風に言うと、「一芸を極めて大成するには、長年の歳月をかけないといけない」と言う意味の、職人の心得とも受け取れます。なり手がいない職人社会には死語寸前ですが、一般社会にも通じると思います。これはエリート嫌いな勝自身の「こういう自分(生家は下級旗本)でも大成できたぞ!」と言う自負でしょうか?
つまり「天才に勝った凡人」。
今年の「龍馬伝」では武田鉄也さんが演じますが、「武田海舟」は実像に近い感じになるでしょうか?

投稿: えびすこ | 2010年1月22日 (金) 10時12分

えびすこさん、こんにちは~

龍馬かぶれの武田海舟・・・
とても、楽しみですね

投稿: 茶々 | 2010年1月22日 (金) 12時17分

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