« 信長も認めた優秀な後継者~暗愚ではない織田信忠 | トップページ | 明治のジャーナリスト・成島柳北 »

2010年11月29日 (月)

大河ドラマ・龍馬伝 最終回「龍の魂」と幕末の日本人

 

大河ドラマ・龍馬伝  最終回「龍の魂」

いよいよ、最終話を迎えましたね。

この最終回で最も印象に残ったシーンは、
やはり、坂本龍馬と中岡慎太郎の暗殺シーン!・・・に入った選挙速報のテロップ(笑)

確かに、選挙も・・・
いや、ある意味ドラマより重要な事ですが、
なにも、一番の盛り上がりシーンに流さなくても・・・

1分でもズレていれば、さほど気にもならなかったんでしょうが、ものの見事に、計ったように、一番いいシーンに流れてくれたおがけで、龍馬の回想(夢)シーンに、なんで、平井収次郎が出て来ない?という違和感も吹っ飛んじゃいました。

違和感と言えば、皆を疑心暗鬼にさせる『新政府綱領(こうりょう)八策』に書かれている伏字=○○○の部分・・・(6月22日参照>>)

実際には、龍馬自身は、この○○○は、徳川慶喜(よしのぶ)のつもりだった言われています。

以前から、度々書かせていただいているように、この八策は、徳川を存続させるための策なわけですので、その流れから行けば、慶喜が順当なところでしょうが、もちろん、本当にそうだったかは不明です。

なので、ドラマの中で、「誰が入るのだろう?」と皆が悩むのは当然なのですが、なんとなく、その決定権が龍馬にあるかように受け取れる造りになっていた気がして、少々気になりました。

ドラマ内の龍馬自身も、
「皆で選ぶがじゃ」
と言っていたわけですし、なんで、薩摩も長州も、あそこまで、龍馬の意見を気になさるのかが、も一つ理解できませんでした(私の理解力が足りないせいもありますが…)

また、主役なので仕方がないとは言え、(おか)蒸気VS蒸気船で輸送力の競争になるとか、北海道を開拓するとか、龍馬の構想も果てしなく広がるばかりで・・・

前半の二股膏薬ぶりから一転した、後半の一貫性ぶりは見事でしたが、その変化をもたらしたのが何であったのかが、第1部・第2部などと分かれていたせいなのか、も一つはっきりしなかったような・・・

とは言え、11ヶ月を通してみた感想は、昨年の「天地人」に比べれば、ものすごくよかったです。

私のツッコミもドラマ自身への批判ではなく、「ドラマでは、こう描かれてましたが、実は・・・」という、歴史好きゆえの愛のツッコミと解釈いただければ幸いです。

なんせ、ドラマや小説は娯楽作品、おもしろい展開にしないと、その意味がありませんから、歴史に忠実である必要はなく、その歴史自体も、現在解明されている事が正しいとは限らないわけですから・・・

Dscn3627a800 京都伏見・寺田屋

てな事を言いながらも、最後に一言だけ・・・

この龍馬伝の終盤の龍馬は、一貫して
「皆が笑って暮らせる世の中になるがじゃ」
と、あたかも、幕末あたりが、すごく暗く、悲しい世の中のような表現がありましたが、幕末に日本に訪れた外国人の日記には、そろって、日本人の明るさが記録されています。

「この民族は笑い上戸で心の底まで陽気である。」
「路上で殴りあいも口論も見かけなかったし、誰彼となく互いに挨拶を交わし、深々と身をかがめながら口もとにほほえみを絶やさない。」
「彼らの言葉をまねて少々大胆すぎるほど不正確に発音すると…若い娘たちの間から笑いがはじける。」

確かに、明治維新の劇的な改革は、人々を封建社会から解放し、今の日本があるのも、この幕末維新の動乱の中、その命をを賭けて国の行く末を切り開いた人々のおかげ・・・

そんな先人の苦労に思いを馳せながらも、それ以前にも、笑顔を絶やさなかった、古き良き江戸の人々がいた事も忘れてはなりません。

いつの世も平和を愛し、笑顔を絶やさない民族・・・平成の龍馬の出現に期待したい今日この頃です。

PS:ちなみに、海援隊の報復「天満屋事件」(12月7日参照>>)についてはまったく触れませんでしたね…ちょっと残念でした。
 .

内容が「よかった」と思っていただけましたら
右サイドバーsoonにあります【拍手!!】を・・・
ブログ内の人気ページとしてランキングされます(゚ー゚)
あなたの応援で元気100倍!

人気ブログランキングへ    にほんブログ村 歴史ブログ 日本史へ



 

 


|

« 信長も認めた優秀な後継者~暗愚ではない織田信忠 | トップページ | 明治のジャーナリスト・成島柳北 »

幕末・維新」カテゴリの記事

大河ドラマ・時代劇」カテゴリの記事

コメント

放送前からわかっていたとはいえ、やはり(暗殺だと)後味の悪い結末でした。最終回を見て個人的に感じたのは龍馬の親族や、交流のある勝、後藤、陸奥、万次郎、佐奈子、グラバーら残された人たちが、明治をどう生きたのかにも触れなかったですね。今年の「キーマン」の岩崎が、明治期にどのような経緯で三菱を設立させ、その目的が何かも言っていないですね。最終回でも意外に自分の事に触れなかったですね。慶応3年で終わったので、名場面の「勝・西郷会談」もないです。薩長を最後に説得させたのが勝ですからね。

あと、番組自体で言うと「若者に夢や希望を与える」、との趣旨(さすがにそれを求めるのは無理?)ではなかったですね。難解な場面が多かったのも、「話の筋道が理解しにくい」と言われた点ですね。最近の大河ドラマはそうですが、出来事の「中抜け」がかなりありました。
何年先かまだわかりませんが、次に大河ドラマで坂本龍馬を演じる人(できれば若い俳優)には、上記の事を踏まえてもっと爽快感と理解力を出してほしいです。この点が「後任者」の俳優への宿題ですね。

来年に期待する事は「内容が充実する事」ですね。評価面で通に不評な「天地人」の二の舞にならぬ事を祈ります。来年は評価できた点を記入したいです。

投稿: えびすこ | 2010年11月29日 (月) 18時00分

えびすこさん、こんばんは~

放送時間に限りがあるので、出来事を省く事はしかたないと思いますが、けっこう重要なところを省いてしまうので、物語のつじつまが合わなくなったり、流れが理解し難かったりしたのだと思います。

投稿: 茶々 | 2010年11月30日 (火) 02時50分

>暗殺場面での知事選挙速報のテロップ。
沖縄の方が気になっていました。あの時が瞬間最高視聴率になったらしいですが、一昨日の夜はそれで抗議が殺到したらしいです。「速報字幕が福山さんの顔を隠した」と言う事で。一瞬だったので気に留めていませんでした。
再放送ではちゃんと処理しますが。
そういえば去年は開始直前に地震があって、「震度表示」がしばらく出た事もありましたね。

関西の方が年間視聴率が高いようですね。関東では3年前の「風林火山」(ちなみに関東で最高視聴率が25%に届かなかったのも3年ぶり)と同じで、視聴率グラフの見た目では、「篤姫の貯金」がなくなった感じです。

投稿: えびすこ | 2010年11月30日 (火) 09時01分

今回の竜馬伝が面白さに掛けた理由は、
あのニューステロップが象徴しているんですよ!

間の悪さ!
ピントが定まらない話!
要らん事をやってくれて、必要なものをやらない!
全てがあのニューステロップなんですよ!
┐('~`;)┌

投稿: 桃色熊 | 2010年11月30日 (火) 10時31分

えびすこさん、こんにちは~

まぁ、沖縄の選挙も基地がらみで重要な事は理解しているのですが、あまりのタイミングに、真剣なシーンで笑みがこぼれてしまって…

視聴率は、やはり…という感じですね。
このブログにも、「篤姫」同様の多くのご訪問をいただきました。

投稿: 茶々 | 2010年11月30日 (火) 13時20分

桃色熊さん、こんにちは~

かなり、怒ってはりますね~

最後に、お龍さんが「うみ」の一言しか発しないような終わり方なら、途中に、あれだけの二人のイチャイチャシーンが必要だったのかが、少々疑問に思える私です。

投稿: 茶々 | 2010年11月30日 (火) 13時23分

茶々さん、こんばんは!

「龍馬伝」での暗殺シーンでの沖縄県知事選挙速報のテロップが物議を醸し出しているようですね。

私は、その日は夕方4時からのハイビジョンで最終回を観たので全然知りませんでした(この日は「龍馬伝」→「坂の上の雲」→「フィギュアスケート」→「イ・サン」という視聴ラインナップだったので…笑)

暗殺の前のシーンで、志半ばで死んでいった同志たちと杯をかわすシーンは、その昔、マンガの『おーい!竜馬』で大政奉還がなった際に武市さんや以蔵たち土佐勤皇党の仲間と杯をかわす、という描写を想い出しました。

脚本&演出を考えた時にそういう描写にしてくれたらなぁーと思っていただけにドンピシャ!な感じ!!

ラストのおりょうのセリフも意味深でしたね。『おーい!竜馬』の時は“海”という語に対する竜馬の思いは母への慕情(“海”という語の中に“母”という語が含まれているでしょ!)だったので…ふと、それを想い出してしまいました!!

投稿: 御堂 | 2010年11月30日 (火) 18時49分

御堂さん、こんばんは~

海=母
なるほど、それならば、尚更、見ている側に伝わるような演出をしていただきたかったです。

『おーい!竜馬』を見てないからか、コチラの理解力がないからなのか、あまり伝わって来ませんでした…残念です。

投稿: 茶々 | 2010年12月 1日 (水) 02時07分

補足 今回の「龍馬伝」ではセリフが「方言中心」でしたね。「慣れない方言をうまく言う事にやや気を取られたかな?」と言う感じもしましたね。過去に方言をこんなに会話で使う作品はあまりないので。
主要配役に関して言えばやはりと言うべきか、ミスマッチの感じがしますね。岡田以蔵役の佐藤健君は年齢で考えると、沖田総司の方が良かった(最後まで出られたので)気がします。見ていてちょっと気の毒に思いました。本人は女性週刊誌等で意気込みを語っていましたが。佐藤君がいなくなってから視聴率が急落したので、後半は若い世代の支持をなくしたか?余談ですがジョン万次郎が幕臣(通訳担当)になった事に、番組で触れてませんね。日本に帰ってからはまた和装に戻ったはず?外交面で幕府に欠かせない人ですが。

今日発売の「週刊新潮」で番組に関しての記事があります。

投稿: えびすこ | 2010年12月 2日 (木) 08時50分

えびすこさん、こんにちは~

龍馬のイメージが方言を話してるイメージが定着しているので、他の方もそれに合わせないといけないのでしょうね。

佐藤健くんファンの一人としては、沖田は目立たなかったので、以蔵がよかったです。

ジョン万次郎もなんか、尻すぼみな感じでしたね。

投稿: 茶々 | 2010年12月 2日 (木) 13時55分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/47570/37887656

この記事へのトラックバック一覧です: 大河ドラマ・龍馬伝 最終回「龍の魂」と幕末の日本人:

« 信長も認めた優秀な後継者~暗愚ではない織田信忠 | トップページ | 明治のジャーナリスト・成島柳北 »