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2011年1月24日 (月)

大河ドラマ「江~姫たちの戦国」第3回・信長の秘密に思う

 

大河ドラマ「江~姫たちの戦国」第3回・信長の秘密
ですが…

何度も言ってますが、ドラマはドラマなので史実に忠実である必要はなく、大いに創作していただいて良い・・・

ただ、今回も、あの「天地人」同様・・・あまりのスゴさに、ついついツッコミを入れたくなってきてしまいます。

作り手の方々は、頑張っておられるのだから、なるべく、横からの安易なチャチャは入れたくないと思っているのですが、やはり今回も「ワザとなの?」と思えるほどの違和感アリアリです。

そもそも、あの上野樹里ちゃんが、7歳の幼女を演じる事自体に無理があり過ぎ・・・7歳と言っても、かぞえ年ですから、今の満年齢だと6歳=幼稚園児ですよ。

おそらくは、「小さい頃、こんなに仲の良かった姉妹が敵味方に分かれ…」というところで涙を誘うべく(回想シーンが出るんだろうなぁ)、大人の女優さんに初回から演じて貰ってるのだと思いますが、さすがに、若手の演技派No.1の樹里ちゃんでも、幼稚園児はムリです。

そこを必死で演技している姿が痛々しく、物語に集中できませんがな。

次女のを演じる水川あさみさんも、なかなかの演技派ですから、はまぐりの取り合いや団子の取り合いで、樹里ちゃんとともに、幼児っぽいところを頑張って演じてくれてはりますが、もともと27歳のあさみさんが9歳の女の子を演じる事にムリがあるため、頑張れば頑張るほどバラエティのコントようになってしまって、伸び盛りの有望株を潰してしまう事になりはしないかとハラハラドキドキです。

百歩譲って、今より平均寿命も短く、結婚も早い戦国時代なら、きっと成長も早いという事で、現在の幼稚園児よりはるかに大人の考えを持って行動していたのだとしても、今回の徳川家康が信長の命令で息子・信康と妻・築山殿を死に追いやった事に疑問を抱くのは、ちとスゴすぎなのでは?

どうしても、江を「信長の意思を継ぐ者」という風に持っていきたい気持ちもわかりますが、幼児の振る舞いを演じさせておいて、セリフだけが大人も顔負けでは、どうしても気になりますね。

ところで、その信康と築山殿の死についてですが、すでにこのブログでも書かせていただいています通り、その原因は未だに謎となっています。

確かに、徳川家の公式文書では「信長の命令」となっていますが、あまりにも疑問点が多い事から、実際には原因がわかっていないというのが現状です。

私的見解入ってますが、くわしくは以前のページで…
築山殿~悪女の汚名を晴らしたい!>>
家康はなぜ信康を殺さねばならなかったのか?>>

とは言え、一応、今のところ、家康は信長の命令で信康と築山殿を殺した事が定番のようになっていますので、ドラマでそのように描かれる事も問題ないわけですが、気をつけておきたいのは、今回の第3回の放送の中で、史実であるとされる事は、それ一点だという事です。

しつこいようですが、やはり歴史好きとしては、どこまでが一般的に史実とされている事で、どこからが今回の原作者の創作なのか?という所は、踏まえておきたいのです。

信長とルイス・フロイスの会見の後、本能寺の前フリとおぼしき、明智光秀を叱責する場面がありましたが、信長さんのドラマでよく見かけるあのシーン(光秀を足蹴したりするシーン)ですが、同時代の記録に、信長のパワハラ的な行為が書かれている物はありません。

あのような暴力シーンは、おそらく、後に本能寺を起こす光秀に「信長憎し」の動機づけのためのあとづけ・・・後世の創作と思われます。

佐久間信盛を失脚させた時の、ご本人直筆の手紙なんか見てみると、逆に、光秀をベタ褒め(7月24日参照>>)・・・現に、光秀は、信長の家臣の中で、一番最後に家臣になったにも関わらず、一番始めに城を貰っています。

おそらく信長の中で、光秀は一番のお気に入り・・・だからこそ、あの本能寺の時、敵に囲まれた信長は、真っ先に嫡男・信孝の謀反を疑った(出典:三河物語)ともされており、それだけ、光秀が裏切るとは思ってもみなかったわけです。

最後に、もう一つ気になる事・・・それは、家康の扱いです。

今回の主たる出来事である信康&築山殿・殺害にも絡む事ですが、ドラマの中では、その光秀を叱責した後、江の「なぜあのような事を・・・」という質問に対して、
「光秀にはに良い仕事はできん」と言い、
「妻の代わりに死ねる秀吉と妻と息子を殺した家康を裏切るわけにはいかん」
的な事を、あたかも3人が同等のような雰囲気でおっしゃってたようですが、光秀と秀吉は家臣で、家康は同盟者ですから、本来なら同等に扱う事はできません。

だからこそ、(話は戻りますが)信康&築山殿・殺害が謎なのです。

同盟者=家康は、光秀&秀吉と同等なのではなく、信長本人と同等なので、「妻子を殺害せよ」などといった命令を、信長が同盟者に相談もせず、娘の書状一発で出す事に矛盾があるので、謎なわけです。

・・・という事で、本日は、大河ドラマを見る上で気をつけておいたほうが良いのでは?と思うところを書かせていただきました。
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コメント

ちょうど女房と同じような話をしていました
女房:『この娘でこの母親では母親が若すぎない?』
私:『違う!この娘たちは本当は10歳以下なの!』
って!(;^_^A あせあせ

投稿: 桃色熊 | 2011年1月24日 (月) 13時50分

桃色熊さん、こんにちは~

…ですよね~
なんか、樹里ちゃんやあさみちゃんが気の毒です。

さすがに宮沢りえちゃんがチャラチャラする事はありませんが、アレで10歳ですから…
ちょっと無謀な気がします。

投稿: 茶々 | 2011年1月24日 (月) 14時07分

出演者の年代は、時代考証の問題というよりも業界内部の事情なんでしょうね。ただでさえ坂の上の雲で放送回削減なわけですから、旬の女優さんに一年間の時間束縛させるからには、子役使わないでずべての回に出演させてもらわないと困る、ということでしょうね。

個人的には、そういう内部事情を考えるのが好きなのですけど(笑)。

信康事件について私も書いてみましたが、通説の(?)の理解はむしろ逆なのではないかなぁと考えました。信康は信長娘を室としてしているわけだからむしろ徳川家中における親織田派で、それが廃嫡されたということは、織田政権からの自立を意味しているのではないだろうかと思いました。

そこから、信長の武田討伐も家康との関係が背景にないだろうかと論を広げてみました。

投稿: 黒駒 | 2011年1月24日 (月) 14時55分

幼少期の3姉妹に関して矛盾を感じているようですね。
「一視聴者としての杞憂」ですが、もし実際の年齢に合わせるなら、子役で6人か9人の女の子が必要なので、病気とかで1人でも欠けると撮影が難しくなる事と、「(子役がませてるとは言え)中年の俳優と1対1でのまともな会話が成り立つかどうか」との事情があるのではと思います。キャスティングどうのこうのとは事情が違うでしょうね。実は大河ドラマで「大人が子供を演じる」のは、今回に限った事ではないです。
私の持論ですが大河ドラマはいろいろな意味で「歌舞伎文化」を取り入れていて、その名残りが今もあるのではないでしょうか?歌舞伎で70歳の人が18歳を演じても、18歳の人が70歳を演じる事はまずないです。
ただそうなると、成人後の3姉妹の登場のタイミングが難しいですね。お江さんの場合は上野樹里さんの登場を、「秀忠との結婚」からにするかどうかでしょう。実は昨秋の映画「雷桜」で正反対の指摘をした人がいます。
「坂の上の雲の影響で主演俳優の出番を確保しないといけないのでは?」と言う黒駒さんのご指摘がありますが、坂の上の雲が影響しているとは思いません。本木さんも若い年齢からの主人公を演じています。もし「雷桜」のような指摘がNHKで改善の課題になったら、近い将来の大河ドラマは主演がWキャスト(2人1役)に移行する可能性もありますね。今日は長くなりました。

ところで昨日の信長のセリフで、江に関しての因果の部分があったのに気づきましたか?

投稿: えびすこ | 2011年1月24日 (月) 18時00分

P.S.
本文を読むと「大人が子供を演じるのは酷だ」と感じているようですね。むしろその反対が今の俳優にとって課題と思います。
時代劇で若い俳優が無理に「老け作り」をして老人を演じても、どうしてもお笑いのコントの様に見えてしまいがちです。これも俳優の風貌の兼ね合い(童顔でないならなお良い)もあるので、本当に老け方がうまい人は老人の言動を研究しているようです。

投稿: えびすこ | 2011年1月24日 (月) 18時14分

>えびすこ様
「坂の上の雲の影響」は、年末に第三部が予定されているので大河の全50回の枠が削減されていることを意味します。

投稿: 黒駒 | 2011年1月24日 (月) 18時59分

私初回40分で挫折しちゃいましたが・・なんか別の意味で面白そうだからまた見ようかな。本当に面白くなるかもという淡い期待を抱いて。でも、全く戦国時代の空気が伝わってきませんね。

投稿: Hiromin | 2011年1月24日 (月) 20時33分

黒駒さん、こんばんは~

内部事情と言えば、配役自体がそうですもんね。

視聴者は、自分自身が描く武将のイメージから「あの人がイイ」とか「この人が似会う」とか思いますが、実際には事務所の関係やスケジュールで、思い通りにはいかない物ですからね~

投稿: 茶々 | 2011年1月25日 (火) 00時01分

えびすこさん、こんばんは~

いや、別に、年齢に合わせて何人も子役を用意する必要はないと思いますよ。
江の場合なら、小学校2~3年生くらいに女の子一人で充分ですよ。

今回の信長とのやりとりも、江がまだ子供である事さえ視聴者にわかれば、演じる子役が7歳だろうが10歳だろうが構わないと思いますが、事前情報がなければ、樹里ちゃんの演じる江が子供だと判断できないところにムリがあるような気がします。

逆パターンの若い人が老けた役をする場合は、そのメイクや演技に違和感があっても、視聴者は、ずっとこれまでの流れを見ているので、年齢が把握しやすく、その点で大丈夫なのでは?と思うわけです。

酷というよりは、視聴者にわかり難いという事です。

投稿: 茶々 | 2011年1月25日 (火) 00時13分

Hirominさん、こんばんは~

別の意味でオモシロイと思います。
「天地人」も別の意味で興味津々でしたから…

投稿: 茶々 | 2011年1月25日 (火) 00時14分

もしも今年の主演女優が30代の人なら記事の事態が生じなかったかも。どうしても以前に演じた人の年齢と比べてしまいがちですね。ただ男性陣は年齢で考えると今年はほぼジャストな配役だと思うんです。茶々さんは「天地人」の事が相当引っかかっておられるようですね。あれは「歴女向けの大河ドラマ」との風評があります。戦国作品は内容的に90年代以前と比べると、「劣る」と見えるのはしょうがないですね。

>黒駒さん
「坂の上の雲」の影響で09~11年と回数が2~3回少ないのは承知しています。それで時間進行が少々煽りを受けるのは確かですね。私は「終盤の駆け足」振りも気になります。今年はちゃんと家光の将軍就任まで放送してもらえるかな?
お願い・既に原作本を読破した人がいても、結末をまだ記載しないでください m(_ _)m

投稿: えびすこ | 2011年1月25日 (火) 09時00分

えびすこさん、こんにちは~

「天地人」の少年時代は良かったですよ。
逃げ出した与六を殿が迎えに行って雪の中おんぶして帰るトコなんか、特に…

江の場合は、言わば、天地人のそのシーンを北村さんと妻夫木君がやってるようなもの…
それは、やっぱりオカシイのではないかと…

先ほども書きましたが、歴史に興味がなく、事前情報を持たない視聴者にも、アレが子供の頃の出来事である事を知らせておかねばならないのではないかと…

現に、私の周囲は、皆、(樹里ちゃんの演技のおかげで)中学生くらいだと思っていたようですが、さすがに7歳だと思っていた人は一人もいません。

7歳とはわからなくても、せめて子供時代だという事をわかった方が良いのでは?と思うだけです。
もちろん、大人の事情が許されるなら…ですが、これまで、赤ん坊からいきなり大人になった例はかなり少ないと思うので、なぜ?っていうのが先立ちます。

PS:戦国時代は12~3歳になれば、もう大人ですから、その頃からなら樹里ちゃんが演じるのは○だと思います。

投稿: 茶々 | 2011年1月25日 (火) 11時21分

戦国期はティーン前半で婚姻・出産してますから、子役で通しちゃうのはまずいのかもしれませんね。せめて10代前半までは子役を使えればいいのですけど。

宮沢りえが20代のころは、まだ宮沢りえを大河にする選択はなかったでしょうから、時代も変わったものですね。

最近は月9不振、NHKの時代劇枠の廃止を聞いたものですから、大河に限らず、もはや単独のジャンルではテレビドラマは成立しなくなってきたのだろうと考えています。

江はトレンディ大河といわれてますが、月9のようなトレンディドラマの方も正攻法ではできなくて、大河のような時代劇の舞台を借りてトレンディ要素を入れるやり方でないとだめになってきているのですよね。

同様に、大河や時代劇も、歴史好きの客層だけではとても成功に導けないから、普通のテレビ視聴者をターゲットにしないといけなくなって、上野樹里の抜擢に至ったのであろうと思います。

いまは東京ラブストーリー世代の親と、のだめ世代の子供でしょうから、鈴木保奈美と上野樹里の組み合わせは大正解、と個人的には思います。

投稿: 黒駒 | 2011年1月25日 (火) 11時45分

黒駒さん、こんにちは~

>東京ラブストーリー世代の親と、のだめ世代の子供

ホントそうですね。
ネットでは樹里ちゃんが「のだめそのままだ」との声を多く聞きますが、私の知る限りでは、「のだめ」以前の樹里ちゃんは、もう少しイメージが違っていたので、そういう部分をこの先出していってくれるのかも知れません。

まぁ、「のだめ」ファンを手放さないために、ずっとこのまま…という事もありうるかも知れませんが…大人の事情ですね。

投稿: 茶々 | 2011年1月25日 (火) 15時33分

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見ていなかったけど江の第三話は、信康事件であったようだ。天正7年9月、徳川家で家 [続きを読む]

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