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2013年3月 4日 (月)

藤原頼通の平等院鳳凰堂の見どころ

 

永承八年(天喜元年・1053年)3月4日、藤原頼通阿弥陀如来を安置する阿弥陀堂…いわゆる宇治の平等院鳳凰堂を完成させました。

・・・・・・・・・・・・・

平安時代に、それこそ、欠ける事を知らぬ満月のごとき栄華を極めた藤原道長(ふじわらのみちなが)(12月4日参照>>)・・・その息子として生まれた藤原頼通(よりみち)は、父が亡くなった後、関白として名実ともに中央政界のトップに立ち後一条後朱雀後冷泉の3代の天皇の時代に君臨しました。

とは言え、それほどの権力を持てばこそ・・・それを失う恐怖も倍増するわけで・・・

以前に、頼通さんのご命日のページ(2月2日参照>>)にも書かせていただきましたが、そんな時に大流行したのが、「お釈迦様が亡くなって2千年が経つと、仏教の教えがすたれ、天災や戦争などの不幸が続く、『末法の世』なってしまう…1052年がその『末法の世』の第一年である。」という浄土教「末法思想」・・・

頼通が、自らの別荘であった土地で、阿弥陀如来を安置する阿弥陀堂の建立に着手するのは、まさに、その末法第1年の年だったのです。

そして、翌・永承八年(天喜元年・1053年)3月4日、見事、阿弥陀堂が完成・・・これが、現在、平等院鳳凰堂と呼ばれる建物で、左右の翼楼と後方に伸びた尾楼が、鳳凰が羽根を広げた姿に見える事から、その名がつきました。

Hououdoua21000b1000a 平等院鳳凰堂

それはまさに、頼通が夢見た極楽浄土をこの世に再現したもの・・・前方の阿字池越しに見るその姿は、平安時代の名残りを今に伝えていて、実に美しいです。

Byoudouinkeidai 平等院・境内の図
(クリックすると大きく見られます)

とは言え・・・
ご存じの方も多いと思いますが、現在、この鳳凰堂は修理中で、外観は工事用の足場が組まれた状態で、中の阿弥陀様も拝観できません。

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工事は、来年=平成二十六年(2014年)3月31日までの予定ですが、それこそ、大事な文化財を守るためには、修復作業は無くてはならぬもの・・・むしろ、修復に頑張っておられる皆様の安全と、その腕を大いに奮っていただく事を願っております。

・・・で、修理中のさ中にブログ上でご案内するのも???
とも思ったのですが、鳳凰堂は修理中ですが、庭園には入れますし、平等院の国宝のほとんどを納めた「鳳翔館ミュージアム」も見学でき、しかも、この間の拝観料が通常の半額の300円・・・
(↑また、「信心が無い」と怒られるゾ(A;´・ω・)アセアセ)

遠方からお越しの方にとっては、「やっぱり100%の平等院が見たい!」とお思いになるのは無理もありませんが、鳳凰堂以外にも、けっこう見どころはあるのです。

まずは、そのミュージアム・・・これが、お寺の博物館とは思えない、めちゃめちゃハイテクなミュージアムなのです。

ただ単に宝物を並べてあるのと違って、配置から照明から・・・とにかく、見せ方が凝っていて、宝物の魅力を最大限に引き出す演出がしてあるのです。

しばし、ウットリする事間違い無し!

Dscn1871b600 また、庭園は庭園で、春には、ツツジ藤→の共演が見られ、初夏には池に咲くハスが・・・

このハスは、平等院蓮で、なんと、1999年に行われた阿字池の発掘調査で見つかった江戸時代の種から、現代に蘇った物・・・まるで、タイムカプセルを開けたような高揚感がありますね。

また、昨年の大河ドラマ「平清盛」宇梶さんの好演が光った源頼政(みなもとのよりまさ)(4月10日参照>>)・・・ご存じのように、ここ平等院は、その頼政最期の地でもあります。

後白河法皇(ごしらかわほうおう)の第3皇子=以仁王(もちひとおう)を担いで平清盛(たいらのきよもり)反旗をひるがえした頼政(4月9日参照>>)、宇治橋での合戦に敗れて(2007年5月29日参照>>)、以仁王を逃がした(2009年5月29日参照>>)後、自ら命を絶った場所が、観音堂に北側にある扇の芝・・・そして、その頼政のお墓も、この平等院の敷地内にあるのです。

春はもう近い・・・「来年まで待てない」とばかりに、この機会に、庭園やミュージアムをじっくり見るって手もありますよ。

時の権力者が最大限にビビッてくれたおかげで、最大限の匠のワザで、目に見える浄土として完成した平等院は、21世紀の現代人にも、その夢を見させてくれています。

平等院周辺の史跡巡りについては、本家HP:京都歴史散歩の「源氏物語の宇治を行く」でどうぞ>>(別窓で開きます)
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コメント

半額~は正直魅力的だったりします^^;
藤の花咲く時期に訪ねられたら…って思っています。
そういえば宇治市にはまだ行ったことがなかった!!
茶々さまのコースを参考に散策してみることにしますか!!^^v

投稿: tonton | 2013年3月 5日 (火) 21時34分

tontonさん、こんばんは~

藤の季節はツツジの季節でもあります。
HPで、平等院とともに紹介している三室戸寺は、360度、見渡した全部がツツジのツツジ園がありますので、ぜひ、そこも散策してみてくださいヽ(´▽`)/

投稿: 茶々 | 2013年3月 6日 (水) 01時52分

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