日本書紀を奏上
養老四年(720年)4月21日、天武天皇の皇子・舎人親王らによって日本書紀ができあがりました。
・‥…━━━☆
『日本書紀』は、30巻から成る神代から持統天皇までを漢文で記した官撰正史の史書です。
よく比較される『古事記』とは、ともに『帝紀』と『旧辞』を主たる参考にしているので、内容はほぼ同じなのですが、おもな違いとしては、『古事記』が万葉仮名で書かれ、神話に重点を置いているのに対し、『日本書紀』は、漢文で新しい時代をくわしく書いています。
【あと、『記』と『紀』の字が違いますが・・・(笑)】
それは、
『古事記』のほうは、ごちゃごちゃになって、つじつまの合わない神話を、とりあえず1つにまとめよう的な発想から編さんしたのに対し、
『日本書紀』は、神の子孫としての大和朝廷の正統性を、国の内外に示す目的が強いからではないかと言われています。
ちょうど、計画が持ち上がった時代が、持統天皇が皇位を継がせたかった息子・草壁皇子が死んでしまい、孫の文武天皇に継がせようと考えていた時代だったという事も、その内容に深く関わっているのでは・・・という気がします。
天孫降臨のニニギのみことは、アマテラスの孫ですからね。
大阪にある生國魂神社は、神武天皇が国つ神を祀るために建てた神社です。
実は、大阪は、奈良よりも、京都よりも、古都なんですよ。
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