日本初の野球中継は…
昭和二年(1927年)8月13日、野球の実況が初めて電波にのりました。
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日本初の野球中継・・・
それは、JOBK大阪中央放送局が甲子園から放送した全国中学校優勝野球大会・・・つまり、今の高校野球・夏の甲子園の初日の試合でした。
最初は、主催の朝日新聞も「ラジオで中継されたら観客が減る」として、難色を示していましたが、いざ中継してみると、逆に入場者が増え、その後は、甲子園からの野球中継はラジオの人気番組となりました。
同じ昭和二年の8月24日には、東京放送局が、当時人気だった一高対三高の試合の中継をしましたが、アナウンサーがそのまましゃべるのではなくて、野球通の作家が試合を見ながら原稿を書いて、それをアナウンサーが読む、という今では考えられない無茶なシステムを取り入れたために、筆が試合のスピードに着いて行けず(当然やろ!)、以後はアナウンサーが、見たままを即時描写する中継方式になったという事です。
(良かった、良かった、急がされる作家が気の毒やがな)
東京六大学の野球中継も同年の10月から開始され、当時、職業野球と呼んでいたプロ野球の中継は、昭和十一年から始まりました。
東京六大学の野球中継と言えば、エンタツ・アチャコの早慶戦の「打ちました!ヒット、ヒット、ひっとごろし~」を思い出してしまうのは、私がお笑い好きだからでしょうか・・・。
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コメント
今日は「高校野球の日」だそうです。
夏大会もベスト8になりました。
>作家が原稿を書いてアナウンサーが読む。
今のニュースのスポーツコーナーでやっている感じですね。スポーツコーナーを見るたびに感じるんですが、あの原稿文章は誰が考えているんでしょうか?
「~球場ではなぜかホームランが出ない~ですが、第1打席で値千金の満塁弾」とか。
アドリブではないと思うんですが。
投稿: えびすこ | 2010年8月18日 (水) 08時55分
えびすこさん、こんにちは~
野球ではありませんが、菊花賞を制したサクラスターオーの「菊の季節にサクラが咲いた」という杉本アナの名実況が心に残ります。
投稿: 茶々 | 2010年8月18日 (水) 16時25分