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2006年9月27日 (水)

昭和天皇とマッカーサー元帥

 

昭和二十年(1945年)9月27日、昭和天皇が、アメリカ大使館のマッカーサー元帥を訪問されました。

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ポツダム宣言を受諾して、連合国に降伏した日本。

8月の末には、連合軍最高司令官・マッカーサー元帥が厚木に降り立ち、アメリカ軍の進駐も始まりました。

そして、9月2日、ミズリー号の甲板の上で、降伏文書に署名したその日から、日本は連合国軍最高司令官総司令部(GHQ-SCAP)の間接統治下に置かれる事になりました。

やがて、マッカーサーの指令のもと、婦人の解放、労働組合の結成、教育の民主主義化、秘密検察やその濫用や諸制度の廃止、経済機構の民主化の5大改革が推進され、天皇の『人間宣言』など、旧・日本は完全に改造されていく事になるのですが・・・

その前の昭和二十年(1945年)9月27日昭和天皇が、アメリカ大使館のマッカーサー元帥のもとを訪問されたのです。

Emperorhirohitomacarthur600 この会談は極秘で行われましたが、マッカーサーの『回想記』によりますと、昭和天皇はこの時、「全責任を負うから、連合軍の裁決にゆだねる」と、おっしゃったという事で、この言葉に感動したマッカーサーにより、後に5400人余りがかけられる軍事裁判で、天皇の戦犯指定を回避する事になるのです。

その後、朝鮮戦争の連合軍総司令官も経験したマッカーサーは
「日本の産業は、絹以外の固有資源がなく、それ以外の資源を輸入に頼らなくてはならない現状があり、もし、これらの供給が絶たれたならば、一千万人以上の失業者が出る事を恐れたのであって、日本が戦争に突進していった動機の大部分は安全保障の必要に迫られての事だ。」

と、朝鮮戦争の体験で日本への見方が変わった事を述べています。
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