正倉院展に行ってきました~
昨日、奈良国立博物館で行われている正倉院展に行ってきました~。
・‥…━━━☆
今回は、お昼頃から奈良坂を出発して東大寺に向かって散歩して来て、一番最後に博物館に到着したのが、ちょうど午後4時頃。
見物を終えて出てくると「もうすぐ、皇太子殿下と雅子妃殿下がおみえになる」との事で、周辺はかなり盛り上がっていました。
奈良には、何度も行ってますが、正倉院展は3回目くらい・・・十年以上ぶりですね。
毎年開かれている正倉院展ですが、お宝の数が多いのと保存上の理由で、同じ宝物が公開されるのは10年に一度くらいだそうです。
もちろん、どのお宝もすばらしいんですが、今回の展示で私が個人的に一番感動したのは、『紅牙撥鏤尺(こうげばちるのしゃく)』、どてもゴージャスなものさしなんです。
象牙を赤く染めて、文様を白く掘り出す・・・この技を撥鏤(ばちる)と呼ぶのだそうです。
一つの文様の大きさが『1寸』になっていて、一応長さははかれますが、それ以上細かい物は計れませんので、実用としてではなく儀式に使用されたのでは?との事でした。
何と言っても注目は、昨日まで使用したのではないか?と疑いたくなるような美しさです。
色鮮やかな赤の中に浮かび上がる鳳凰や麒麟の文様が見事です。
やはり、正倉院のお宝の魅力はそこですね。
遺跡から発掘された物と違って、そのままの状態で保存されているすばらしさ・・・見事な保管ぶりは、正倉院の建物の構造がすばらしいんでしょうね。
ガラスのコップや、楽器類、経文なんかも、「この文字、昨日書いたんちゃうん?」というくらいきれいです。
今回の正倉院展は11月12日まで行われています。
おみやげに、、『紅牙撥鏤尺』そのままの現代版ものさしを買ってきました~!
(画像をクリックすると、ほぼ原寸大で開きます)
正倉院の内部の構造や、正倉院にまつわる豆知識は、正倉院が建立された6月21日のページでどうぞ>>>
今回、訪れた奈良坂・般若寺から正倉院への地図や行き方は、本家HP:奈良歴史散歩にてupしましたので、もっとくわしくお知りになりたいかたはコチラからどうぞ>>
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