千手観音の手は千本あるの?
本日、何やら、ネット上で、『千手観音』が話題になっているようで・・・私は見てなかったんですが、24時間テレビででもやったのかな?
・・・で、そう言えば、中学くらいの時に、「千手観音の手って本当に千本あるのかな?」って気になって、数えたりなんかしたなぁ~・・・なんて事を思い出し、急遽『千手観音』について書いてみたくなりました~。
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『千手観音』は正式には『千手千眼観音菩薩(せんじゅせんげんかんのんぼさつ)』と言い、その千本あるらしき手の指先には一つ一つ目がついています。
もともと観音様の本願は「慈悲の心」で私たちをい救ってくださる事にあるわけですが(1月18日参照>>)、その千という数字は実際の数字ではなく、「無数・無限・・・とにかくいっぱい」ってな感じの数字を意味していて、その無数の目で、「物を見極める大切さ」「実行する大切さ」を表現しています。
もちろん、慈悲の心も無数という事で「大悲観音」とも呼ばれます。
ただ、実際の仏像では、千本もの手を彫刻するのはたいへん難しいので、左右に21本ずつ・・・合計42本というのが多く、一番大きな腕が合掌している場合が多いです。
この太い42本の腕の途中から、細い腕がのびて、もっとたくさんの手の数になっていて、それで「千手」にかえる場合もあります。
有名な、京都の三十三間堂の千手観音様は、みな42本の手を持っておられます。
ただ、例外的なものとして、奈良・唐招提寺の金堂の千手観音様は、本当に左右500本ずつ、千本の手をお持ちです。
本当に千本とは、スゴイ・・・。
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