京都の紅葉の穴場・今熊野観音寺と来迎院
今日は、京都の紅葉のお話です。
今年は夏が暑かったせいで、やっと近畿の紅葉も色づきはじめましたね~。
この季節になったら、オススメしようと、思っていた私の一押しの場所があるんです~。
このブログのフォトアルバムに昨年の紅葉の写真をupしているので、見て下さってるかたもいらっしゃるかも知れませんが、私がオススメするのは、京都・東山にある今熊野観音寺と来迎院です。
テレビなどでも、紅葉の名所として紹介される東福寺・・・
確かに東福寺はすばらしいのですが、その分人の数もスゴイのです。
平日だろうが、天気が悪かろうが人人人・・・で、ゆっくりと紅葉を愛でる・・・という風にはいきません。
だからと言って、京都・・・いえ全国でも屈指の名所ですから、紅葉の季節に京都を訪れたのに、東福寺を外す・・・というのももったいない・・・。
天通橋からの眺めは、「紅葉の海」と称されるように、一面の紅葉を眼下に望む事ができます。
ただ、私が言いたいのは、ほとんどのかたが東福寺だけを見物して帰ってしまわれる事です。
確かに、遠方から来られたかたにとっては、「清水も見たいし、嵐山も見たいし・・・」というお気持ちもわかります。
・・・が、ぜひとも、今年は、東福寺に行かれましたら、その足で泉湧寺まで歩いてみてください。
東福寺→今熊野観音寺→来迎殷→泉湧寺と回っても、2~3時間・半日あればOK!
東福寺の北門から、今熊野観音寺の別れ道まで、2~30分くらいだったと思います。
・・・とにかく歩くのに苦にならない距離で、今熊野観音寺から来迎院・泉湧寺は、お隣同士と言ってもいいくらいの近さです。
今熊野観音寺と来迎院は知る人ぞ知る紅葉の名所・・・穴場です。
山を包む紅葉の中、ゆっくりと、たっぷりと、その美しさに感動できます。
空海が自ら観音像を刻んで安置したのが始まりとされる今熊野観音寺・・・本堂の前には、枝の先から下へ、一ヶ月かけてゆっくりと色を変える樹齢350年の「五色カエデ」という名木があり、西国三十三ヵ所観音霊場・第十五番めの札所にもなっています。
お隣(と言っても、今熊野観音寺の境内が広いので、その分は少し歩きます)の来迎院は、境内の紅葉はもちろんの事、含翠(がんすい)の庭という庭園の紅葉も魅力です。
このお庭には、含翠軒という茶室があるのですが、この茶室は、忠臣蔵(12月14日参照>>)で有名な大石内蔵助が建てた物・・・彼はここで、茶会と称しては何度も、赤穂の浪士と密談を交わしたと言われています。
まさに、時間の流れが止まったかのような静けさ・・・紅葉を独り占めって感じです。
そして、またまたお隣の泉湧寺へ・・・
泉湧寺は有名なお寺なので、行かれたかたも多いでしょうが(私も小学校の遠足で行きました~)、ご存知のように、境内には紅葉はありません。
奥まったところに、御所から移築された御座所という建物があり、その御座所にある庭園が紅葉の名所です。
こちらの紅葉は、お庭ですから、色とりどりの木々と石や灯籠の、計算されつくした配置に、これまた感動です。
そして、もし、まだ時間がおありでしたら、東大路通りを北へ2~30分ほどで、以前ブログでご紹介した長谷川等伯の襖絵のある智積院(2月24日参照>>)へ行けます。
智積院のお隣は、あの伏見城の血天井のある養源院(7月19日参照>>)。
そのおとなりは、有名な三十三間堂・・・と、歴史ファンにはたまらない名所揃いですが、東福寺から三十三間堂まで巡る場合は、やはり4~5時間は必要です。
さぁ、この秋、京都へお起しの皆様・・・たっぷりと紅葉を愛でて、楽しい旅になる事を願っております~。
もちろん、私も、たっぷりと楽しませていただきます。
・‥…━━━☆
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