火縄銃・取扱説明書
★製品名:種子島
1、ご利用いただく前に・・・
本製品は、天文十二年(1543年)に種子島に漂着した中国船に乗っていたポルトガル人により伝えられたとされるところから『種子島』と呼ばれております(8月25日参照>>)。
ご使用の前に、必ず本取扱説明書の使用上の注意をよくお読みになって、安全にご使用いただきますようお願い申し上げます。
2、各部の名称
3、ご使用前の準備
- 巣口(銃口)から少量の火薬を入れ、弾丸を一つお入れください。
- 附属の棒(搠杖・さくじょう)を巣口から差込み、火薬と弾を奥のほうへ突き固めてください。
- 火皿にある火蓋を開き、そこにも少量の点火用の火薬をお入れください。
- 火縄の火を吹きおこし、火がついているのを確認して、火ばさみに挟みます。
これで、準備が整いました。
4、ご使用方法
- 火蓋を開きます。
- 引き金を引きます。
本製品は、火蓋を開く事によって、火縄の火が火皿の火薬に点火し、銃の筒の中の火薬が爆発を起し、その勢いで弾が飛び出す仕組となっております。
5、ご使用後のお手入れ
- 弾を一発討つごとにお手入れが必要です。
- 筒の掃除をおこなった後は、すぐに火薬ごめ、弾ごめなど、二発めの準備作業を行えるよう心がけてください。
6、禁止事項
死亡または重症に至る可能性もありますので、禁止事項をお守りください。
- 人に向けて発砲してはいけません。
- 水に濡れると、ご使用できないばかりか、故障の原因にもなりますので、雨の日や、浴室などでのご使用はお避けください。
- 改造したり、分解したりしないでください。
- 幼児の手の届く所に保管しないでください。
- 本品は食べられません!
- 現代での所持には法的な手続きが必要です。
7、別売り商品のご紹介
★火縄には、木綿製と竹製の2種類がございます。
★玉袋は、携帯に便利な「小」から、たくさんの弾を持ち歩ける「大」まで、豊富な種類の中からお選びいただけます。
★火薬入れは、筒用と点火用の2種類をご用意いただく事をお奨めしております。
★これら、ゴチャゴチャしがちな小物類が、すべて収められるようになっている胴乱は、おしゃれなあなたにぴったり。
★なお、他社製の火縄・火薬・弾をご使用になった場合の互換性・動作確認は当社では行っておりませんので、動作の内容についての保証は致しかねます。
8、ご使用例
当社の製品は、すでに天正三年(1575年)、愛知県にお住まいの織田信長様(当時:41歳)にご使用いただき、大変ご好評を戴いております(5月21日参照>>)。
*ご使用後の感想は個人の感想です
9、「故障かな?」と思ったら
- 火皿に点火用火薬が入っているかご確認ください。
- 火薬がしっかり筒の奥までつまっているかご確認ください。
- 火縄が火口の中の火薬に引火できる状態の位置にあるかどうかをご確認ください。
10、このような時は故障ではありません
- 一発撃っただけで、部品の一部が外れてしまう。
- 照準が定まらない。
11、それでも症状が改善されなかったら
- お問い合わせ窓口:(*1)
*1:本製品はすでに製造中止となっておりますので、修理及び各部品・別売り商品の販売等、すべてのサポートを終了させていただいております。
・・・・・・・・
以上、今日は、取説風に書いてみましたが、広いお心でお許しを・・・。
●「鉄砲伝来は種子島じゃない?」というお話と、太平の世となった江戸時代の鉄砲の行方については、2009年8月25日【鉄砲伝来~異説とその後】へどうぞ>>
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