大河ドラマ「天地人」に思うこと
本日は、歴史の話・・・というより、自分の見解or意見です。
今回の大河ドラマ「天地人」・・・歴史好きの間では、けっこうな不評となっています。
特に、言われているのは、主人公のミス・キャスト・・・
確かに、歴史が好きで、直江兼続の事をある程度知っている者から見れば、あのかたの兼続はあり得ない気がします。
直江兼続という人は、知略・計略に溢れる計算高い人で、どちらかと言えば戦争好き、さらに、その態度はいつも高飛車で「主君を軽んじている」とウワサされたのも確か・・・ただ、その分、実績も残してはいますが・・・。
イメージとしては、とてもじゃないが、少し気弱で心穏やかな愛あふれる人ではないような気がします。
歴史好きの中には、「大河ドラマは史実に忠実であってほしい」と願う人も多くいて、そんな視聴者から見れば、あの兼続は完全にミス・キャストで、毎回、驚くような内容が展開されているのが、今回の「天地人」です。
今回、全面に推しだされている「愛」というキーワード・・・
そもそもは、ご存知のように、兼続が、その兜の前立てに大きく「愛」の文字を掲げた事から、そのイメージが愛溢れる武将となり、それが全面に推しだされる形となったのでしょうが、一般的な歴史的見解では、あの「愛」は、愛染(あいぜん)明王か愛宕(あたご)神社の「愛」だと言われています。
愛染明王は中世から近世にかけて、恋愛の成功を叶えてくれる神様として、遊女や花柳界からもてはやされた、どちらかと言えば、煩悩丸出しの愛欲の「愛」・・・つまり、現代風に言えば「H」とか「エロい」という事になりましょうか。
そのため、遊女や花柳界の女性たちからは、人気を得るために祈りを捧げられた傾向があるようで、戦国武将の兜に掲げた理由としては、ちょっとないような気がします。
・・・って事で、以前、このブログの【長谷堂の戦い】(9月20日参照>>)のところでも書かせていただいたように、私個人的には、あの「愛」の文字は、愛宕神社の「愛」だと思っています。
愛宕神社自体は火災除けの神様・愛宕権現(1月24日参照>>)ですが、愛宕山のご本尊は勝軍地蔵・・・その名の通り、戦いに勝利をもたらす神として、戦国武将の間で大いにもてはやされた神様で、その姿も、武装して馬にまたがっておられます。
あの徳川家康が、江戸に転封となった際、いち早く、京都の愛宕神社を分霊して、江戸城の西に置き、江戸の町の守りを固めた事でも、当時の武将の信仰の篤い事がわかります。
もちろん、この愛宕神社は、越前・越後・陸前・安房・・・などなど、ここには、書ききれないくらいの場所に分霊され、その各地に今も愛宕の地名が残ります。
また、当時の武将で、「愛」の前立てを兜につけた武将も兼続だけではなく、他にいく人かの武将の物が残っているようですので、やはり勝利の神への意味合いが強いのではないかと思います。
さらに、「愛」という文字自体が、いわゆる現代人がイメージするような意味ではなかった可能性が大いにあります。
ご存知のかたも多いかも知れませんが、夏目漱石の逸話の中に、こういう話が出てきます。
弟子たちが多く集まった勉強会で、ある英語で書かれた恋愛小説の「I Love You」というセリフを、「どう日本語に訳すかね?」と漱石が問うたところ、皆、首をひねる・・・
・・・で、「漱石先生は、どう訳されますか?」と逆に質問され、
「今日は月がとってもきれいですね」
と答えたと言います。
また、あの二葉亭四迷も、この「I Love You」を「死んでもいい」と訳しています。
つまり、当時は、まだ「愛してる」とか「愛する」という言葉が、日本人には馴染みが無く、もっぱら男女のそういう場面には「情」という言葉が使われて、相手を「好きだ」という事の表現に「愛」という文字を用いる事はなかったらしいのです。
明治の頃でもそうなのですから、戦国の世に「愛」という言葉や文字が、現在のような意味で使用されていたとは、とても考え難い事ですね。
・・・と、長々と「愛」について書いてしまいましたが、「天地人」の原作者である火坂雅志氏は、この「天地人」のあとがきの中で、この兼続を小説の主人公にした動機を・・・
“中学時代に野球部に所属していた時、帽子のつばの裏に「愛」という字を書いていたが、歴史小説を書き始めた頃、自分と同じように「愛」の字を兜の前立てにした直江兼続という武将の存在を知り、「下克上の乱世に『愛』という優艶な言葉をキャッチフレーズにした男がいた」と感動して・・・”
という風に語っておられるようです。
そこらへんの歴史好きより、はるかに歴史におくわしいであろう火坂さんですから、おそらく、この兜の「愛」が愛宕神社の「愛」かも知れないという事は、とっくにご存知のはず・・・上記のコメントは、『そこを、あえて、現代で言うところの「愛」を全面に推しだした愛溢れる武将として描きたかった』という事なのでしょう。
そこに、賛同したのが、大河のスタッフという事・・・
大河ドラマのホームページには、その企画意図として・・・
“上杉家・景勝の家臣でありながら、豊臣秀吉、徳川家康を魅了し、また、恐れられた男・・・上杉謙信を師と仰ぎ、兜に「愛」の文字を掲げた兼続は、その波乱の生涯を通じて、民・義・故郷への愛を貫きました。
「利」を求める戦国時代において、「愛」を信じた兼続の生き様は、弱者を切り捨て、利益追求に邁進する現代人には鮮烈な印象を与えます。
大河ドラマは失われつつある「日本人の義と愛」を描き出します!”
と書かれています。
つまり、女にハッパをかけられるくらい気弱な泣き虫で、敵でさえも斬る事をためらい、「ラブ&ピース」の博愛精神に溢れた兼続というのは、今回のドラマの作り手の意図なのでしょう。
そう考えると主人公もミス・キャストではないような気がします。
ただ、やはり、冒頭に書いたように、「大河ドラマだからこそ史実に忠実に・・・」という歴史ファンも多くいて、もちろん、そういう意見がある事も認めますが、私個人的には、おりに触れて書いております通り、史実と、ドラマや小説は別物だと思っていて、それは、大河ドラマであっても変わりなく、主人公をどのように描くのかは、作り手の自由だと考えております。
第一、今、現在、知り得る限りの歴史に忠実・・・となると、当然、セリフの言い回しや時代考証なんかも、その対象になるわけで、おそらく、セリフは字幕スーパーなしでは、何を言ってるかわからず、時代考証通りにお化粧した女優陣は、お歯黒の白塗りで、とても現代人には美人とは思えないようなのがズラリと並ぶうえ、普段の挨拶から座り方かた、立ち居振る舞いまでいちいち説明を加えなければならない状態で、そんなのを見て楽しいかどうかは、はなはだ疑問です。
さらに、誰かのやった事を別の主役クラスの人に置き換える事ができないため、その主人公が一生がかりで出会ったちょっとした人物までを、たった一年間に出演させねばならず、「役者の多い事、山の如し」となってしまいます。
しかも、一番の問題は、何度も大河で登場する、義経や秀吉や龍馬やといった人物が、毎回役者が変わるだけで、史実にもとづいた同じような描き方をする事になってしまいます・・・これは、いけません。
・・・なので、たとえ、大河ドラマであっても、史実に忠実に描く必要はないと思っています。
しかし、そのぶん、見る側にも、一つの姿勢が必要です。
ドラマや小説で描かれた事が、そのまま歴史の事実だと思わずに、興味を持った事から、いろいろな史料を読んで、自分なりの人物像、自分なりの歴史の解釈をする事が大事な事だという気がします。
ただし、作り手の自由に描いていいとは思いますが、出来上がった作品が物語としておもしろいかどうかは、また別の問題・・・そういう意味でも、この先、楽しみながら大河ドラマを見ていきたいと思います。
主人公が「泣かない」と言ったしりから号泣したり、冒頭で景虎が「北条に上杉を乗っ取らせはせん」と言っておきながら、最後には、「三国峠で北条の軍勢に・・・」と、実家に頼り気味になる支離滅裂ぶりなところが少々気がかりではありますが・・・
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コメント
大河ドラマを作っている方々は、どんな人が見ることを期待しているのでしょうね。
戦国時代を取り上げるなら、やっぱり興味を持ってみるのは戦国時代が好きでそれなりに良く知っている人や、時間帯からしてこれから歴史を学ぶ小中学生が見ることを期待するものではないかなと私は思うのですが、小学生の母としては、困るんですよ、このラブコメ大河。今とは違う時代、かっこいいヒーローや強い敵役、主人公の葛藤なんかがあってこそ、史実と違っても、ここを手始めに歴史に興味が持てればいいから、と思えたんですけど、みんないい人にしようとするからピンボケで何が何やらさっぱりわからない。
うちの子が歴史を好きになるきっかけとは、なってくれそうもありませ~ん(p´□`q)゜
投稿: おきよ | 2009年3月23日 (月) 09時24分
こんにちは 大河ドラマって、本当の話ばかりかと思っていましたが、結構作り話もあるようですね。
以前、このブログ内で松本良順ので、「篤姫」の大河ドラマの中で徳川家茂の布団で勝海舟が一緒に寝て最期を見送ったところが本当は勝海舟ではなく、良順だったというのもみましたが。
なにか信用できるテレビ番組ってないですかね。この前「女たちの中国」というのもみましたが・・・。
やはり何でも疑ってみるのが1番?
投稿: 力道山 | 2009年3月23日 (月) 10時40分
おきよさん、コメントありがとうございます。
>みんないい人にしようとするからピンボケで何が何やら・・・
確かに、そうですね。
本来は、武将それぞれに価値観が違っていて大切だと思うものが別々のところにあるので、それぞれの理想を追い求める中、ぶつかり合いが生じる・・・てな感じに描けば、皆、いい人なのに争いが起こる事も納得できるんでしょうが、ただ一つの価値観だけを、ドラマの中の理想として、皆、同じ物を目指しているいい人なのに、争いが起こるというつじつまのあわない設定になってしまってる事が悔やまれますね。
この先、どう処理するのか、とても見ものだと思いますよ。
投稿: 茶々 | 2009年3月23日 (月) 11時33分
力道山さん、こんにちは~
ドラマや小説は仕方がないです・・・いわゆる娯楽なので、作り話というか、おもしろくないとやっていけませんからね。
でも、テレビの場合は、先日最終回を迎えたあの「その時○○が動いた」ていう番組でも、時々アレ?って思う箇所があったりするので、やっぱり、本を読む事でしょう。
1番良いのは、1級史料とされる物を原文のまま…てのがベストでしょうが、難しい事このうえ無いので、司馬遼太郎さんのように、小説とノンフィクションを、しっかり分けて書いていらっしゃる作家さんの本か、○○大学の○○教授といった方が書かれた本を、できるだけ複数読むのが良いと思います。
複数というのは、作家さんや教授さんによって、それぞれ考え方が違うので、イロイロな角度からの見方がある事もわかるからです。
文庫本の古本なら、2~300円からあるので、中身を見て、読みやすそうなのを選んでみてはどうでしょうか。
あと、最近は、大学の史料がネット上で公開されている場合もあるので、そんなのをちょっと読ませていただくのも良いかも…です。
投稿: 茶々 | 2009年3月23日 (月) 11時56分
よくぞ仰ってくださいました。天地人は1回見ただけ、篤姫は芸達者な役者さんと小道具類のすばらしさに免じて途中から見ましたが、なんか最近の大河は失礼だけど安っぽいというか80年代トレンディードラマ風というか、見る気になれず歴史好きとしては残念です。ドラマが面白くなくなったのは大河に限りませんが・・・先日「黄金の日々」のダイジェスト版を見たとき懐かしさと同時に「あの頃の大河は重厚で見る側もちょっとした心地よい緊張感があったなぁ」と思いました。初めて見た大河は「樅の木は残った」。子供だったのでよく意味はわからなくても歴史の面白さは伝わってきて後に史学科に進んだのは大河の影響だと思います。役者さんは若い人にも素晴らしい人がいると思うので、ぜひ充実した内容の大河ドラマを作ってほしいです。(若くないけど)玉置浩二の信長、ショーケンの秀吉なんて見てみたいな。
投稿: Hiromin | 2009年3月23日 (月) 20時59分
こんばんは
直江兼続さんの兜の「愛」は愛宕神社の「愛」。なるほど!きっとそうなんですよね。私はこのドラマをほとんど見ていないんです。『武将が兜に「愛」だなんて、なんか気持ち悪~い!』ってすごい偏見(笑)を持っているので…。
…というのは冗談ですが、戦国物はあんまり好きではないんです。
ただ、兼続さんの時代に『愛』という言葉のニュアンスがどういうものであったかはすごく興味がありますね。私の偏見(笑)はそもそも『愛』を現代風に解釈している所以ですから…。
本当にいろいろなことを御存知で、ただただ感服致します。たくさんの資料というか、歴史に関する本を読んでいらっしゃるのでしょうが、茶々さんは本を読むスピードも人より速いんでしょうね。(私の10倍くらい?(笑))読書家の方ってそうですもの。
また、いろいろ教えて下さい。本当に楽しみです。
投稿: おみや | 2009年3月24日 (火) 00時24分
所詮ドラマはドラマですからね。例えば今回の天地人だって影虎を主役にしたドラマにしたなら、影勝や兼継をもっと権謀術数に長けた策士然とした狡賢い人間に書き、影虎を悲運の最期を遂げる悲劇の主人公に仕立てることも出来るのですから。太閤記をやれば家康は狸親爺になり、徳川家康を主役にしたドラマなら秀吉は猿面冠者に書かれる訳ですから、兼継の人間性の描写まで気にしてたらドラマは楽しめません。と言うわけで僕は『天地人』を毎週楽しく拝見してます。
投稿: マー君 | 2009年3月24日 (火) 00時33分
Hirominさん、こんにちは~
そうですね・・・
「天地人」では景勝をやってる北村さんが、演技のウマイいい役者さんだと思うのですが、今のところ、その演技力が発揮できるような展開になっていないような気がして残念です。
ショーケンの新田義貞は良かったですね。
投稿: 茶々 | 2009年3月24日 (火) 10時53分
おみやさん、こんにちは~
いえいえ、読むの遅いですよ(゚ー゚;
しかも、「先ほどの○○が・・・」なんて箇所が出てきたら、また、その先ほどの○○の書いてある場所に戻ったりなんかして、1冊の本に対して、しおりを挟みまくりの、ライン引きまくりです。
投稿: 茶々 | 2009年3月24日 (火) 10時57分
マー君さん、こんにちは~
やはりドラマは、色々な角度から色々な描き方をしていただきたいですね。
ただ、最近は、新撰組が主役なのに、勤皇の志士をかっこ良く描こうとしたりする傾向があるようなのが、少し気になります。
今回の「天地人」は、徳川家康をどのように描いてくれるのか、とても楽しみです。
投稿: 茶々 | 2009年3月24日 (火) 11時06分
お久しぶりです
私は長年「よそ」住まいで大河ドラマは見ておらず、時たまネットで検索するくらいですが、もともと大河ドラマは好きではありません。どうも表面的で奇麗事な気がするからです。尤も、幅広い層を対象に日曜の夜という条件では、止むを得ない面もあるでしょう。明日から又仕事という夜に、複雑で難しいドラマは見たくない、安心して見られるドラマをのんびり楽しんでグッスリ寝たいという人が多いと思います
不思議に思うのは、日本の歴史には侍しかいなかったみたいに見えるほど、侍の話ばかりなことです。道真、最澄、空海、親鸞、世阿弥、角倉了以、角倉素庵、本阿弥光悦、俵屋宗達、その他いくらでも武士以外で魅力的な人物がいると思うのですが・・・
投稿: ななみみず | 2009年3月25日 (水) 04時08分
ななみみずさん、こんにちは~
ホントですね~
そう言えば、お侍さんばっかりですね~
日野富子が主役の「花の乱」の時代なんかも、一休さんの視点から見てみるとおもしろい気がしますが・・・
最近は、幕末と戦国のくりかえしのような・・・
投稿: 茶々 | 2009年3月25日 (水) 09時32分
こうなりゃ、いっそ人間の話はやめて…古事記の神代巻あたりを題材に古代史というか神話の時代をやったら面白いかも。国生みの神話から始まり天の岩戸隠れ、そして素戔嗚尊が八俣の大蛇を退治する…一連の話を上手にドラマ化すれば一年間飽きることなく見続けられそうですが、如何なモンですかね。
投稿: マー君 | 2009年3月25日 (水) 17時37分
マー君さん・・・そうですね。
日本神話は、すごくおもしろいドラマになりそうですが、教科書に載せるだけで、賛否両論飛び交うところを見れば、やはり、色々な制約があるのでしょうね。
投稿: 茶々 | 2009年3月25日 (水) 22時00分
左翼勢力がヒステリックに皇国史観の台頭だの軍国主義の復興だのと騒ぎ立てるかも知れませんね。
投稿: マー君 | 2009年3月25日 (水) 23時28分
たぶんそうでしょうね。
篤姫の時も、明治天皇は出てきてなかったような気がしますし、尊王攘夷思想もあやふやで、小中学生の中には、安政の大獄が単なる14代目の将軍争いだけに映っているような気がして心配です。
投稿: 茶々 | 2009年3月26日 (木) 08時39分
皇国史観・軍国主義…大いに結構だと思いますけどね!。平和ぼけして我が国に向けて、気象衛星の実験なんて下手な言い訳してミサイル発射を目論む隣国に対してまで、憲法9条を守らなアカンて言って改憲に反対してるヤカラが居る国ですから、古事記を題材にしたドラマなんて放映しようモンなら、NHKに火をつけようとする不届き者が現れるかも知れませんね。
投稿: マー君 | 2009年3月26日 (木) 14時45分
陸地に落ちないか心配です~
投稿: 茶々 | 2009年3月27日 (金) 03時11分
来年への課題も兼ねて「天地人」の配役構成の反省&検証。「天地人」の放送終了から3ヶ月が経過しました。
人気俳優や実力派俳優が、前半で姿を消す(登場人物の死去により、阿部さんや玉山さんや田中美佐子さんなど。特に上杉家関係)と言うのが多かったですね。これらの顔ぶれが序盤で集中しすぎたのかなとも言えます。何となく「主人公より先に死ぬ」と言う人が、親しい人で多くありませんでしたか?終盤の顔ぶれはやや地味な印象でした。
もし、配役構成が反対(序盤は地味で終盤に人気・実力派を出す)ならば、終盤にかけて「花を添えた」かなと言う印象。
来年は「主人公より先に死ぬ」と言う人が、親族でいる程度ですね。
今年の「龍馬伝」について一言、番組に関連した「便乗商品」がやや多い感じがします。
書籍が例年になくすごい数です(驚)。
投稿: えびすこ | 2010年2月25日 (木) 08時38分
えびすこさん、こんにちは~
「天地人」は後半駆け足になってしまったため、それぞれの役の個性を引き出せないまま、ただ兼続中心のストーリーを追ってしまった感が残念です。
龍馬グッズに関しては・・・
龍馬なのでしかたないですww(~o~;)。
投稿: 茶々 | 2010年2月25日 (木) 11時34分
もし、妻夫木聡さん以外の人が直江兼続を演じるとしたら、誰が良かったですか?
「天地人」の終盤を見ていたら、今の大河ドラマは「若作りさせる」より、「老けさせる」方が難しいと、感じましたね。
来年は大丈夫かな?
投稿: えびすこ | 2010年4月22日 (木) 09時00分
えびすこさん、こんにちは~
逆に景勝をやった北村さんが良かったんじゃないでしょうか?
上手な役者さんなので、何でもこなせる気がします。
投稿: 茶々 | 2010年4月22日 (木) 10時53分
1つ質問があるんですが、「大河ドラマの主人公はスーパーマン(「何でもできる人」と言う意味)でなければ、ストーリーが成り立たない」と言う発想をお持ちの人もいます。
(中国や韓国を含め)大河ドラマの主人公は時代を動かした人として描写されますが、このスタンスは「アジア共通」だと思います。たまに演出としてあるんですが、主人公の「実績」を含め、性格や人間性、人物像を(いい方向に)誇張するかのような描写にはどう感じますか?
ちなみにアメリカでは、歴史上の偉人(大統領や世界的大企業の創業者など)を主人公とする長編ドラマを、ほとんど放送しないと聞きます。戦後の人を除くと映画化もあまりされないですね。たぶん、欧米の人は「意図的な偶像崇拝」批判を避けているのかも。偉人に関する価値観・概念・位置づけがアジア人とは違う事情もあるかもと。
投稿: えびすこ | 2011年5月12日 (木) 18時07分
えびすこさん、こんばんは~
ドラマや小説はあくまでフィクションなので、創作があって良いと思いますよ。
ただ、勧善懲悪の娯楽時代劇ではなく、大河のような歴史ドラマの場合は、主人公が何でもかんでもやってしまうスーパーマンでは逆におもしろくなくなるような気がします。
たとえば、学校の部活を舞台にしたスポ根で、大した練習もせずに勝って勝って、まったく苦労もせずに最終的にオリンピックで金メダル取っても、ちっとも面白くないです。
それと同じで、なぜ、おもしろくなくなるような創作をするのか、逆にオモシロイ名場面をカットするのかが不思議ですし、無理やりスーパーマンにするために、ドラマ内でのつじつまが合わなくなってしまっています。
とても残念です。
以前、本日upしたウィリアム・アダムスをモデルにした「SYOGUN」というアメリカドラマがありましたが、明らかに誰がモデルかわかるキャラクター設定でも、名前自体は存在しない架空の人物…いわゆる「仮名手本忠臣蔵」方式でしたね。
それだと見てる側が創作とわかるので、よりgoodですね。
投稿: 茶々 | 2011年5月12日 (木) 22時27分
もう6年も前の大河に今更あれこれ言うのも野暮ですけど
上杉家が舞台のドラマにも関わらず、重臣にしてエピソード多彩の本庄繁長と水原親憲の両名を出さなかったのは本当に腹が立ちます
マイナーな武将に光を当ててこそ大河ドラマだと思うのですが…
投稿: | 2015年3月26日 (木) 22時10分
>もう6年も前の大河に…
同感です。
確か…最大の見せ場になるであろう合戦も、ほぼナレーションスルーでしたし、その合戦相手の最上義光も出ませんでしたよね?
このブログでも、1番数多くツッコミページを書いたと思います。
今となっては、笑い話のようになってますが…
投稿: 茶々 | 2015年3月27日 (金) 02時27分