三門の特別公開と知恩院の七不思議
現在、「京都冬の旅2010」というイベント(くわしくは1月4日参照>>)の一貫として特別公開されている知恩院の三門へ行ってまいりました~
以前の2月3日のページを見ていただいた方は、お解かりだと思いますが、その時に、八坂神社での豆まきに没頭していたため、ギリアウトで拝観できず(2月3日参照>>)、再度挑戦してきたわけです。
でも、これで良かったです。
一部妄想にふけりながら、またもや坊さんを質問攻めにし、見たい所を徹底して見ていたら、なんだかんだで3時間ほど、知恩院内をウロウロしてました(#~o~#)
閉門ギリギリで入っていたら、こうは、いかなかったですから・・・満足、満足
・・・とは言え、三門の堂内はもちろん、楼上からの景色の撮影もNGなので、以下はパンフレットからの転載という事でご勘弁を・・・(*以下、このページの写真は、すべてクリックして大きくして見ていただけます)
ところで、知恩院を訪れた事がある方・・・何か気になりませんでしたか?
これは、知恩院の北の端にある黒門を入った所ですが、まるでお城のような石垣に、お城のような道筋です。
また、三門をくぐって振り返ると・・・やはり右側に石垣が見えます。
実は、もともとは承安五年(1175年)に法然が草庵を結んだ事が知恩院の発祥なのですが、慶長八年(1603年)に徳川家康が永代菩提所とした事で、現在の知恩院のような大きな伽藍となったのは、家康とその息子・秀忠の時代・・・つまり、ここは二条城に次ぐ、第二の城を想定して造られたのです。
三門からの京都一望は、景色を楽しむ物ではなく、見張りのため・・・ここは、いざという時、徳川を守るためのお寺だったのです。
ちなみに、知恩院には「知恩院の七不思議」というのがあります。
今回は、三門の特別公開という事で、普段は非公開の三門にある五味金右衛門夫婦の像も拝見させていただきましたので、とりあえず、ここで、その七不思議をご紹介させていただきます。
ただし、現在非公開の物、撮影NGの物は、パネル展示からのお写真拝借となってます。
①白木の棺 (非公開:現在・特別公開中)
三門を建てた大工・五味金右衛門夫婦の像で、三門の床下から発見されました。
②忘れ傘 (公開中)
左甚五郎が魔よけのために置いたと言われる忘れ傘・・・知恩院を火災から守っているのだとか・・・
③鴬張りの廊下 (公開中)
歩くと心地よい音のする廊下・・・忍者よけとも言われます。
④大杓子 (現在・非公開)
2.5mある、すべての人を救う一切衆生救済を表しています。
⑤三方正面真向きの猫 (現在・非公開)
狩野信政・筆・・・どこから見ても睨まれてます。
⑥抜け雀 (現在・非公開)
襖の雀があまりによく描けていたため、どこかに飛び立っちゃったんですって!
⑦瓜生石
(公開中・・・てか道)
黒門の前の道にある石で、その昔、ここから瓜が伸び、一夜にして花が咲いて瓜が繁ったのだそうです。
以上、現在は、来年の法然上人八百大遠忌に向けて、修復中の場所もある知恩院ですが、三門の特別公開を機会に訪れてみられてはどうでしょうか?
最後に、知恩院の中心的存在の国宝・御影堂・・・晴れ女の面目躍如で、空が青いゾ~(゚▽゚*)
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