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2010年4月22日 (木)

真田家・佐久間象山ゆかりの妙心寺大法院・公開中!

 

本日は、現在、特別公開中大法院をご紹介します。

大法院は、JR京都駅から山陰線(嵯峨野線)で4番目にあるJR花園駅・・・有名な臨済宗大本山・妙心寺塔頭(たっちゅう・本山などの大きな寺に付属する寺)です。

Daihouin1a800 妙心寺塔頭・大法院

特別公開中・・・という事は、、、そうです、ここは、普段は非公開のお寺。

この大法院の一番の見どころが、客殿を囲むように広がる「露地庭園」と呼ばれるお庭で、春は目にしみる青葉秋は目に焼きつく紅葉が自慢なのです。

Daihouinp12a1000 大法院の露地庭園

なので、春の今頃と、秋の紅葉の季節のみ、そっと公開されるのです。

「露地」とは、茶室に付随するお庭の事で、茶道とも深い関わりがあります。

お庭は、仏教の清浄世界をあらわしていて幽玄をかもしだす演出・・・そんなお庭を心豊かに眺めながら、一服のお茶をいただき、和むひとときを味わう・・・

Daihouinp31a1000 優雅なひととき・・・且坐喫茶

「且坐喫茶(しゃざきっさ)・・・
座って、お茶をいただいて、お庭を眺めて、そして心静かに仏教の世界へ・・・
というのが、大法院の禅の心なのです。

Dscn0031600 なので、拝観には、お茶とお菓子がつき、お庭に面した広いお部屋にて接待していただけます。

これで、拝観料が600円・・・

下世話な話で恐縮ですが、私・・・びっくりしました。

 

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中学1年生の春以来・・・もはや、●十年とお寺巡りをしてきましたが、拝観にお茶とお菓子がついて600円のところは初めてです。
大抵、お札一枚いります。

値段の問題ではありませんが、そこに、この大法院さんが、いかにお庭とお茶の関係を重視しておられるかが、あらわれている気もします(←個人的感想です)

また、ここ大法院は、あの真田家ゆかりのお寺でもあります。

関ヶ原の合戦の時、父・真田昌幸と弟・真田幸村(信繁)苦渋の決別をした長男・真田信之(信幸)・・・

このブログでは、その犬伏の別れ(7月21日参照>>)と、奥さんの小松姫の話(7月25日参照>>)で登場する信之さんは、人気バツグンの弟・幸村に隠れて、ドラマなどではあまりスポットが当たる事のない人ですが、当然の事ながら、信之さんなくしては真田家の存続もありえなかった重要人物です。

Nagahime130 その信之さんが、孫娘・長姫に、自らの菩提寺の建立を依頼してお亡くなりに・・・これが、この大法院のはじまりなのです。

その信之さんの法名が「大法院殿徹岩一明大居士」・・・ここから、大法院の名もつけられました。

さらに時代が下がり、初代・信之から数えて第8代目・松代藩主となった真田幸貫(ゆきつら)・・・この幸貫の儒臣として仕えたのが、あの幕末の風雲児・佐久間象山(しょうざん)です。

その縁から、この大法院には、象山のお墓もあり、そのゆかりの品々も多く残ります。

さぁ、今回の特別公開は5月10日まで(9時~16時)・・・
お茶とお菓子をいただきながら、幽玄の庭園で無我の境地に・・・

このGW、そんな、ひとときを味わってみてはいかがですか?

Daihouintenp2980s また、近くの花園大学歴史博物館では、「大法院展」が開催中で、初公開を含む、真田家&佐久間象山ゆかりの寺宝文化財が展示されているようですから、せっかく行かれるのでしたら、そちらもチェックしてみてはいかがでしょうか?

 

 
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花園大学歴史博物館(無聖館4階)
●「大法院展」は6月10日まで
●開館:10時~16時(日曜と大学休講日は休館)
●入館料:無料

 

*妙心寺大法院へのくわしい行き方は、本家HP:京都歴史散歩「きぬかけの道」でどうぞ>>(別窓でひらきます)
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コメント

真田信之さん関連の記事があってうれしいです。
ですが残念、信之さんの法名は
「大法院殿徹岩一明大居士」ではなくて
『大鋒院殿徹巌一当大居士』です。

投稿: necoco | 2016年11月 7日 (月) 19時39分

necocoさん、こんばんは~

『大鋒院殿徹巌一当大居士』は、確か、長野市の大鋒寺にある墓所の法名でしたでしょうか?
大鋒寺は信之の隠居所だった大鋒院跡に真田家の菩提寺である長国寺の住職・観国和尚が信之の菩提寺として建立したお寺だそうですが、コチラの大法院は、本文にもある通り、信之の孫娘が、その遺言を受けて京都に建立した、やはり信之の菩提寺で、この大法院での法名は『大法院殿徹岩一明大居士』となっています。
お寺のパンフレットにも、そのように書かれていますので、おそらく記憶違いでは無いと思います。

長国寺=曹洞宗、大法院=臨済宗で宗派が違うからなのか?どうかは確認してませんが、現在でも複数の法名を受ける場合もあるそうです。

そんな中で、そもそもこのページは大法院をご紹介しているページですし、お寺の命名にも由来する事ですので、今回は、大法院さんのおっしゃる法名にてご紹介させていただきました。
ご理解いただければ幸いです。

投稿: 茶々 | 2016年11月 8日 (火) 01時35分

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