「ぼたんまつり」で賑わう奈良・長谷寺
昨日、「ぼたんまつり」開催中の奈良の長谷寺に行って参りました。
朱鳥元年(686年)に道明上人が第40代天武天皇のために「銅板法華説相図」を初瀬(はせ)山の西に安置した事に始まるという長谷寺(はせでら)・・・
その後、神亀四年(727年)には、第45代聖武天皇の願いを聞いた徳道上人が、十一面観世音菩薩を東の岡のお祀りしました。
これが、現在、国宝に指定されている本堂です。
有名な登廊を通って山の中腹にある本堂へ・・・この両側に牡丹が咲きます
徳道上人は西国三十三所観音霊場を開いた事でも知られる人物だったところから、その後の長谷寺はその根本道場としての信仰を集める事になります。
霊験あらたかなな長谷観音さまは、昔話にも登場したりして、以前、ブログで紹介させていただいた大阪府・寝屋川市に伝わる「鉢かづき姫」では、長谷寺への祈願で授かったとされるヒロインの名前も初瀬(はつせ)でしたね(11月14日参照>>)。
やがて天正十六年(1588年)には、専誉僧正が入山され、全国の関係寺院3000ヶ所を代表する真言宗豊山派の総本山として栄えています。
現在、本堂においでのご本尊・十一面観世音菩薩さまは、身長10m余りの大きなお姿で、天文七年(1538年)の作と伝えられています。
そんな長谷寺は、早春は桜が咲き誇り、秋は紅葉に彩られ・・・と、四季折々に美しい姿で楽しませてくれますが、中でも有名なのは牡丹です。
ひっそりと咲く冬の寒牡丹も一興ですが、やはり、堂々と咲き誇る春が一番!
て事で、毎年、この時期には「ぼたんまつり」が開催され、ご本尊の特別公開など、様々なイベントが行われているわけです。
(写真右→遠くに見えるのが本堂です)
とは、言え、今年の「ぼたんまつり」は5月9日まで・・・
GWが一番の見頃だったようで、昨日は少し盛りを過ぎた雰囲気でしたが、まだまだ、そこかしこに美しい姿を見せてくれていました。
・・・ですが、どちらかというと、今は、青葉が最高潮!
本堂の舞台から見下ろす伽藍と青葉のコントラストが、たまりませんでした。
「ぼたんまつり」は、本日=9日で終了ですが、青葉は今から見頃・・・
目にしみる青もみじを求めて、足を向けられてはいかがでしょうか?
*ご本尊の特別公開は5月31日まであります。
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コメント
こんばんは。
ゴールデンウィークは、混んだんでしょうね。ゆっくり見るには、連休あけがいいかもしれませんね。
昔、桜の満開の長谷寺に行った事あります。
誰もいないんで、びっくりでした。
地元住人の顔パスで入れる友人も、行かない
そうです。マイナーすぎる?
山桜もいいと思うんですが。
ここから三重の名張も近いです。
投稿: やぶひび | 2010年5月10日 (月) 20時52分
やぶひびさん、こんばんは~
桜の季節の写真を見ましたが、ものすごくキレイでしたよ。
へぇ・・・桜の頃は空いているのですか~
なら、今度は、その頃に行ってみます(*^-^)
投稿: 茶々 | 2010年5月11日 (火) 00時21分