「平城遷都1300年祭」に行ってきました
昨日、私用で奈良へ行ってまいりましたので、その帰りに、今、開催中の、ご存知『平城遷都1300年祭』平城宮会場へと足をのばしてみました。
用事を済ませた後という事もあって、時間が3時間ほどしかなく、おそらく、すべてを見る事はできないとの判断から、まだ、見ていない所、イベント後は見られるかどうかわからない所を中心に廻って参りました。
まぁ、いつもブログを見ていただいている方はご存知のように、平城宮跡には、イベントのあるなしに関わらず、中学時代から何度と無く訪れている私ですので、とりあえず、以前からある所は省かせていただきました。
・・・で、上記の会場案内地図でいうところの、
C:朱雀門
E:平城宮資料館
I:遺構展示室
J:東院庭園
は、イベント以前からある施設ですので、今回は行ってません。
ただし、初めての方は、行っておいたほうが良い場所なので、今回のイベントを機に訪れた方は、是非とも行ってくださいね。
あと、以前からある朱雀門なんかも、今回のイベントのために、周囲がかなり美しく整備されていたりしますので、ひょっとしたら、新たな展示がある可能性もありますので、時間のある方は、一応、チェックしとしたほうが良いかも知れません。
それと、
H:体験楽習広場も、私は行きませんでしたが、その名の通り、色々実際に体験しながら学ぶコーナーがあるので、お子様連れの方はどうぞ。
…で、全体的に見渡して…
「遣唐使の話なんて聞きたくない」
「奈良の都がどんなだったか興味がない」
という方は、きっと楽しめないので、同じ奈良でも、東大寺や興福寺などに行かれたほうが良いと思います。
当然の事ながら、ほとんどが、その遣唐使と平城京の関する展示ですので…。
…で、会場内の施設では、遣唐使船の復元展示のある「平城宮歴史館」が入場料=500円いるだけで、あとの施設は無料・・・ただし、上記の体験コーナーなど、特別な事にはお金がいる場合もありますので、ご容赦を…
あと、会場内には、ハートフルトラムカートという乗り物もありますが、障害者・高齢者優先なので、元気な人は歩きましょう・・・けっこう良い運動になります。
なんせ、会場の下はすべて遺跡なので、そうそう考えなく建物を建てるわけにはいきませんので、施設と施設の間が、かなり離れています・・・中には、未だ発掘中の場所もありで、そんな遺構の様子を見ながらの徒歩も、歴史好きには苦にならないはず・・・
印象としては、「こんな小さな船でよく海をを渡ったなぁ」って感じです。
…で、今回、私が一番行きたかった「平城宮歴史館」・・・ここは、遣唐使の功績や苦労話を中心に、都があった頃の歴史を紹介するアニメやパネル展示などですが、やはり、実物大の遣唐使船の復元と、出口間際の「VRシアター」で見せてもらえるVR技術による平城宮の再現・・・
まるで、上空から都を見ているような、朱雀門をくぐって宮殿で入っていくような・・・そんな錯覚に陥る映像が上映されます。
ただし、そのシアターへ入場できる人数が限られているため、ここに入るには、入館券以外に整理券がいります。
建物の少し手前で、係りの方が
「現在、○時○○分からの整理券を発行しています~」
と、大きな声で呼びかけてくださいますので、入館の前に、先に整理券を貰っておいてください。
昨日の場合、最終の入館は15時40分からで、その整理券を15時前後に配っておられましたので、注意ですヨ!
もう一つ・・・私が、見たかったのは、復元された第一次大極殿・・・以前、来た時は、まだ建設中だったので(゚ー゚;
また、
「朱雀門前広場」では、9時~と13時~と16時10分~の一日3回、「衛士隊の再現」が行なわれますし、レストランやフードコート、お土産物屋さんが並ぶ「交流広場」では、11時~と14時半~の一日2回、「あおによしパレード」も行なわれますので、時間に合わせて、そのあたりを散策するのも良いかも…です。
そして、最後に、一応、経験者として一言…
平城宮会場は、もともと、市民公園のようになっている平城宮跡の場所なので、そこに入るには制限はありませんが、各施設は16時に閉館となります。
その後、近鉄奈良駅行きシャトルバスは16時半が最終・・・JR奈良駅行きと近鉄西大寺駅行きは17時が最終ですが、ほとんどの方が、各施設の閉館とともに、帰宅の途につかれるため、さほど混雑していなかった昨日でも、16時~17時のバスターミナルは行列ができていて、バスを何台もやり過ごさないと乗れない状態でした。
なので、個人的には、近鉄西大寺まで、歩いたほうが早いと思い、私は歩きました。
近鉄西大寺までは、徒歩10分ちょっとくらい…Eの平城宮資料館そばの佐伯門か、交流広場南側の玉手門(冒頭の地図を参考にしてネ)が近いので、もう、最後にバスターミナルに行かず、そちら方面から会場を出たほうが早いかも知れません。
「行った事ないので、道がわからないワ」
とおっしゃる方・・・ちゃんと、曲がるところには道案内の看板があったので、おそらく大丈夫です。
とにかく、歴史好きの私にとって、天平人になりきりながらの散策は、かなり楽しめました~
9月からは、大極殿前での「天平衣装貸し出し」が再開されるとか・・・
さらに、なりきるために、もう一度行こうかと思う私でした~
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コメント
はじめまして。私も7月末に見に行きました。VRシアター、映像も良かったけど安部仲麻呂を登場人物にしたナレーションも良かったです。
その後撮りためてあった「大仏開眼」というNHKの?ドラマを見直しました。吉備真備と藤原仲麻呂が中心となっているドラマで、史実とはちょっと違うのかも知れませんが、とても感動してしまいました。こちらのサイトもその後調べ物をするうちにたどり着きました。これからもよろしくお願いします。
投稿: ばいりんがる | 2010年8月12日 (木) 20時37分
ばいりんがるさん、こんばんは~
そうですか!
行かれたんですね。
ちょっと会場が広すぎって感じですが、歩くのが苦にならない私は、充分楽しめました。
「大仏開眼」は良かったですね。
個人的には、孝謙天皇は吉備真備と恋に落ちるよりは藤原仲麻呂との恋に落ちてる感じがしますが、それこそ、孝謙天皇に聞いてみないとわからないですから…
こちらこそ、よろしくお願いします。
投稿: 茶々 | 2010年8月12日 (木) 21時36分
こんばんは。 遣唐使の船は「天平の甍」を思い浮かべます。「大仏開眼」は「火の鳥・鳳凰編」。史実とは違うけれど。歴史に興味を持てると思います。
投稿: やぶひび | 2010年8月13日 (金) 18時59分
やぶひびさん、こんばんは~
「天平の甍」は、大仏開眼のシーンが、とても豪華だったのが印象的でした。
投稿: 茶々 | 2010年8月14日 (土) 01時28分