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2010年10月17日 (日)

住吉大社の燈籠巡り

 

一昨日は住吉大社へ行っておりました~

大阪では「すみよっさん」と呼ばれて親しまれている神社で、初詣の参拝者の多さでも知られる有名な、あの住吉大社です。

Dscn2546a800 反橋から本宮側を見る

海の神である住吉三神底筒男命(そこつつのおのみこと・海底の部分)中筒男命(なかつつのおのみこと・海の中間部分)表筒男命(うわつつのおのみこと・波の立つ海の表面部分)と、その住吉の神のご加護で三韓征伐(9月5日参照>>)を成功させた息長足姫命(おきながたらしひめのみこと・神功皇后)をお祀りしています。

その独特な宮の配置やお参りの仕方、神社の由緒や歴史など・・・いろいろとご紹介したいところなのですが、実は、案内をしてくださった神職の方から、住吉大社のオモシロイ巡り方を教えていただきまして・・・。

今回、それにけっこうハマってしまいまして・・・まずは、その「燈籠巡り」をご紹介させていただきたいと思います。

住吉大社には、大小取り混ぜて620余りの燈籠がありますが、それらの中には特徴のある燈籠・・・あるいは、有名な方の筆跡による燈籠が沢山あり、それらを巡りながらの参拝という事です。

どこに何があるか・・・地図で場所を示しながらご紹介します。

Sumiyosikeidaizu 画像をクリックすると大きくなります(地図は東向き)
①②③…は特徴のある燈籠、ABC…は名家筆跡の燈籠

Dscn2617a600

①うつぼ干鰯(ほしか)仲間の石燈籠
正面参道の入口部分…向かって左側にある巨大さで第1位を誇る石燈籠、高さ=約11.5m笠=2.5mすべて四角形の住吉型石燈籠…柴秋村・筆
Dscn2571a600 ②翫物(がんぶつ)商石燈籠
ひと際高くそびえたつ2基1対の石燈籠で、石垣造りの舞台の上に御影石の燈籠…五井蘭州・筆
Dscn2605a600 ③卯之日燈籠
角鳥居手前を横切る石畳の参道を「卯之日参道」と言い、両側に高さ3mの石燈籠が47基並んでいます。
Dscn2568a600 ④誕生石の石燈籠
御池のほとりにある島津氏初代・島津忠久が誕生した場所とされる誕生石の右側には「宝歴十二年(1762年)」と刻まれた古さ第2位の石燈籠があります。
Dscn2578a600 ⑤蝋石の和砂糖問屋石燈籠
最古の図書館とも言われる住吉御文庫の横に立つ2基1対の燈籠は、砂糖をイメージした白い燈籠…その素材は蝋石(ろうせき)という珍品です。
Dscn2519a600 ⑥最古の石燈籠
高倉の横にそびえる大楠の根元に立つ燈籠は寛永二十一年(1644年)に奉納された物で、現存する中では最も古い石燈籠です。
Dscn2601a600 ⑦有田焼磁器燈籠
屋形格子戸の中に奉納されているので、写真では少し見難いですが、この2基1対の燈籠は大阪陶磁器仲間組合が明治十四年(1881年)に奉納した有田焼
Dscn2587a600 ⑧鷺燈籠
(さぎ)は神功皇后が住吉の神をこの場所に祀る事を決定する目印となった聖なる鳥で、笠の部分や火袋ををはじめ、燈籠全体に43羽の鷺が浮き彫りにされている2基1対…佐々木志津麿・筆
Dscn2597a600 ⑨和州吉野郡材木商人中の石燈籠
絵馬殿の横に立つ高さ12mという最も高い2基1対の石灯篭…呉策・筆

Dscn2565a600上記以外の
名家筆跡燈籠

A頼山陽(←写真)
篠崎小竹
五井蘭州
趙陶斎
市河米庵
冨岡鉄斎
羽倉可亭
貫名海屋
呉策
池大雅

 

以上、あまりにも写真が多くなるため、有名人の筆跡の燈籠の写真は頼山陽(らいさんよう)(9月23日参照>>)さんだけにしましたので、ぜひ、現地でお確かめください…(燈籠の横に名前の書かれた石碑が立っていますので前まで行けばわかります)

こうして、珍しい燈籠や歴史人物の筆跡など楽しみながらの参拝も一興・・・今度、訪れられた時の参考にしていただければ幸いです。
~すべての写真はクリックしていただくと大きくなります~
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コメント

はじめまして。住吉大社の灯篭に興味があり、拝読しました。
一つ質問があります。⑧の鷺灯篭を見たことがあるのですが、佐々木志津麿・筆とは知りませんでした。灯篭にも銘記されていないようです。史料・根拠文献をご存じでしたら、御教示頂ければ幸いです。

投稿: | 2013年3月25日 (月) 12時12分

申し訳ありませんが、史料となる文献があるのかどうかは存じ上げません。

本文にもある通り、この時、神職の方に案内していただき、その方に教えていただきましたので、住吉さんの関係者の方なら、話の出どころをご存じなのではないかと思います。
社務所等で尋ねてみられてはいかがでしょうか?

投稿: 茶々 | 2013年3月25日 (月) 20時15分

御返事を頂き、ありがとうございました。

住吉大社を訪問した際に社務所で尋ねてみることにします。

投稿: | 2013年3月26日 (火) 23時54分

お返事、ありがとうございます。

案内していただいた時に教えていただいたので「そうなのだ」と思ってしまい、「その出どころ」には頭がまわりませんでした。
申し訳なかったです。

投稿: 茶々 | 2013年3月27日 (水) 02時47分

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娘と一緒に住吉大社に参拝した。 4つの本宮の参拝のあと、招き猫を受けたり、五大力の玉砂利を探したり、一寸法師になったりと充実した一日だった。 事前調査不足で正しく参拝出来なかったり、見逃した見所があったり、御朱印もまだまだあるようなので、また参拝に訪れたい。... [続きを読む]

受信: 2016年2月13日 (土) 18時17分

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