紳士の社交場・大阪倶楽部
今日は、以前、見学させていただいた大阪倶楽部をご紹介させていただきましょう。
大阪倶楽部とは・・・
大阪倶楽部のくわしい場所は、本家ホームページの歴史散歩【中之島・近代建築めぐり】>>でご紹介しています。
明治の世に、外国に追いつき追いこせとばかりに設立された紳士の社交場=クラブの一つです。
そもそもは、あの福沢諭吉ら慶応義塾関係者によって、明治十三年(1880年)に創立された交詢社(こうじゅんしゃ)・・・その次ぎに国内外の外交官を中心に、明治十七年(1884年)に組織された東京倶楽部。
さらに政治家を中心とする日本倶楽部が明治三十一年(1898年)・・・と、従来の料亭やお茶屋ではない、純然たる紳士の社交場として、いくつかの倶楽部ができていったのです。
そんな中、大正の終わり頃には、首都=東京の人口を追い越してしまう程の勢いを持っていた大阪・・・確かに、関東大震災の影響もあったからなのでしょうが、アメリカのニューヨークとワシントン、オーストラリアのシドニーとキャンベラのように、外国では見かけるものの、日本では、首都の人口を一地方都市が追い抜くというのは、後にも先にも、この時の大阪、ただ一度きりの事だったのです。
・・・で、そんなこんなの大正元年(1912年)、住友銀行第3代総理事・鈴木馬左也(まさや)氏を中心にした大阪財界の人々が、大大阪にふさわしい品格のある倶楽部として創立させたのが、この大阪倶楽部というわけです。
今なお、その伝統を守り、メンバー会員は女人禁制・・・現メンバー会員の紹介がなければ会員になれないという鉄則を守っておられます。
ただ、さすがに、このご時世では、メンバー会員だけでの施設維持は難しく、3階の会議室と4階の多目的ホールは貸し会場として一般にも利用可能となっています。
それでも、1階の囲碁・将棋・ビリヤード・酒場と、2階の図書室・談話室・食堂はメンバー専用のフロアとなっており、今回は特別に、女の私も見学させていただける事になった次第ですが、女であると同時に小市民の私にとっては、どんな場所なのか?の想像すらし難いわけで、まさにワクワクドキドキの見学でした。
2階の食堂には、北浜の料亭「花外楼」が入っていて、けっこうリーズナブルな値段での洋食メニューが用意されています(会員様のためのメニューです)。
味は、もちろん、おいしかったです(*^-^)
重厚な玄関・・・
落ち着きのある談話室
(こんな所でアホな会話は絶対できない(゚ー゚;)
欄間の彫刻一つにも、細心の技術がほどこされ、置かれた調度品も含め、まさに一段上の歴史的建造物です。
![]() ![]() |
酒場と囲碁と将棋とビリヤード…あとは、ちょいとした本棚が設置されてる図書室と談話室と、屋上には一人か二人しか打てないゴルフの打ちっぱなしコーナー・・・
これで、入会金20万と年会費10万が高いか安いかは、人それぞれなのでしょうが、現メンバーの紹介がないと入会できないってトコが、やはりステータス・・・お金にまかせて贅沢をする成り金趣味ではなく、本当の紳士の社交場として、大阪倶楽部は今も、そして今後も存在し続けていくのでしょう。
ステキな経験をさせていただきました。
.
「 京都・大阪・奈良史跡巡り」カテゴリの記事
- 本多政康の枚方城の面影を求めて枚方寺内町から万年寺山を行く(2019.05.25)
- ほぼ満開!枚方~渚の院跡の桜と在原業平(2019.04.08)
- 枚方~意賀美神社の梅林(2019.02.27)
- 堺・南宗寺の無銘の塔~徳川家康のお墓説(2018.07.10)
- 豊臣秀次と近江八幡~八幡堀巡り(2015.04.04)
「 明治・大正・昭和」カテゴリの記事
- 日露戦争の最後の戦い~樺太の戦い(2024.07.31)
- 600以上の外国語を翻訳した知の巨人~西周と和製漢語(2023.01.31)
- 維新に貢献した工学の父~山尾庸三と長州ファイブ(2022.12.22)
- 大阪の町の発展とともに~心斎橋の移り変わり(2022.11.23)
- 日本資本主義の父で新一万円札の顔で大河の主役~渋沢栄一の『論語と算盤』(2020.11.11)
コメント
大阪倶楽部なるものがあったのですね。
ふむふむ、役員名簿をみてもそうそうたるメンバーですな。彼らは今、大阪を国をどう見てるのでしょうか。講演会も結構やってますな。女性が講演を行ってるではありませんか(゚ー゚)女人禁制なのにこんなときだけ??
うむ、確かに定款では、会員の推薦がいるとのことですが、女性はダメとは書いてない。あれ、入会の案内には「お知り合いがおられない方は事務局へご相談下さい。」とありますぞ。これはもしかしたら・・・裏の手が・・・
投稿: やませみ | 2011年2月 4日 (金) 22時29分
やませみさん、こんばんは~
そうですか…規約には女性の事は書いてませんか…
説明してくださった方は、「1階と2階は女人禁制」とおっしゃってましたが、今では、会員でなくとも、申し込めば結婚式も挙げられるそうなので、そんなに厳しくはないのかも知れませんね。
投稿: 茶々 | 2011年2月 5日 (土) 01時21分
大阪倶楽部、懐かしいです。
三階に投稿タイプの写真がかけられていたと思うのですが、その中の一枚がとても好きだったんが覚えています。
毎週、水曜日に行われていた午餐会にはスーツ姿の熟年者の方々のほとんどがカレーを召し上がっていたのが印象的でした。
食べ方がとても綺麗でした。
投稿: よろづ | 2011年2月 5日 (土) 13時35分
よろづさん、こんにちは~
>三階に投稿タイプの写真がかけられていた…
そうですか、
なにやら「大阪倶楽部の歩み」のような写真があったのは覚えていますが…
たぶん、写真も掛け替えられているのでしょうね。
>食べ方がとても綺麗
酒場の雰囲気が、なんとも言えないステキな感じでした。
「平日の真昼間に酒場」なのに…です。
良い経験でした。
投稿: 茶々 | 2011年2月 5日 (土) 15時42分