タイタニック号にまつわる不思議な話
1911年(明治四十四年)5月31日、イギリスの豪華客船・タイタニック号の進水式が行われました。
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イギリスのサウサンプトン港を出港し、ニューヨークへと向けて6日間の処女航海を行っていた途中、北大西洋上にて氷山に接触して沈没・・・乗員乗客合わせて2200人いたと言われる中、1513人(諸説あり)もの犠牲者を出す、当時、世界最悪の海難事故となった、あのタイタニック号です。
1997年に、ジェームズ・キャメロン監督・脚本、レオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットの主演で制作された映画:タイタニックが大ヒットした事で、もはや、その説明も不要かと思いますが・・・
本日は、歴女というよりは、不思議大好き少女(だった=過去形)として、そのタイタニックにまつわる不思議なお話を、二つ、ご紹介したいと思います。
まずは、このタイタニック号の悲劇を予言するかのような小説が、事故の14年前に発表されていた・・・というお話・・・
それは、1898年にモーガン・ロバートソンというアメリカの作家が書いた『タイタン号の遭難』という海洋冒険小説です。
もちろん、それは、タイタニックとタイタンという主役となる船の名前が似ているだけではありません。
どちらも、その時が処女航海の豪華客船で、上流階級の紳士&淑女を多数乗せていた事も同じなら、イギリスのサウサンプトン港を出港してアメリカに向かうというところも同じ・・・
タイタニック号が全長=882.5フィートで排水トン数=7万5000トンなのに対し、タイタン号は全長が800フィートで6万6000トン・・・どちらも3つのスクリューを持つ、良く似た大きさの設定となっています。
さらに、この小説の中のタイタン号は、タイタニックと同じ北方航路をたどり、北大西洋上のほぼ同じ地点で、同じような速度で氷山にぶつかり、船体に大きな穴が開いて沈没する・・・
しかも、絶対に沈まない船というフレコミだったため、乗客の数に対して救命ボートの数がはるかに少なく、被害を大きくしたという点まで同じだったのです。
もちろん、すべては単なる偶然なわけですが、偶然ではかたずけられないほどの一致に驚くばかりです。
・‥…━━━☆
さらに、もう一つ・・・
今度は、タイタニック号のあとに起こったお話・・・
あの悲劇から23年後の1935年4月14日・・・(タイタニック号が沈んだのは1912年の4月14日)
これまたよく似た名前のタイタニアン号という船が、イギリスを出港してカナダに向かっての航海中・・・あの23年前に事故の起こった地点にさしかかろうとしていました。
その日、夜の見張りに立っていたのは、ウィリアム・リーブスという若い船員・・・実は、彼の誕生日が4月14日だった事で、自分の誕生日と同じ日づけに海難事故に遭ったタイタニック号の事が、幼い頃から頭にありました。
しかも、実は、夜の見張りに立っている、その日の日づけも4月14日・・・
同じ日に、同じ地点を、名前のよく似た船が航行するという奇妙な偶然の一致に、何とも言えない気持ち悪さを感じながらも、そこはプロとして、しっかりと業務をこなしておりました。
その日の波はおだやかで、氷山らしき物も見当たらず、いたって順調・・・
ところが、そのうち、なんだか急に不安でたまらなくなってきます。
理由はわからないけど、とにかく不安・・・どうしようもなくなったリーブスは、何事も無いにも関わらず、無意識のうちに危険信号を鳴らしてしまったのです。
それを受けた航海士は、当然、緊急停止!
ところが、止まってからゆっくりと調べてみると、なんと船の前方に、巨大な氷山待ち構えていた事が判明・・・リーブスが危険信号を送らなかったら、再び、23年前の悲劇が起きるところでした。
小説&リーブスの不安・・・
どちらも、タイタニックにまつわる不思議な出来事として、今に語り継がれています。
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コメント
海外の話が記事になるのは珍しいですね。
進水式はちょうど丸100年前ですか。
自動車や電車や船舶などの乗り物の場合、不運な名前(製造番号含む)の物は製造打ち切りがあるようです。
知る人ぞ知るジンクスですが、映画「タイタニック」をテレビで放送する前後に、日本関係の船舶の沈没事故があるようです。不思議と。これがあるせいか最近は、テレビの地上波では放送していないです。
もし、今後放送するなら事故を暗示する…、かも?
投稿: えびすこ | 2011年5月31日 (火) 17時55分
えびすこさん、こんばんは~
旧暦に31日は無いので、自然と外国の出来事か、日本の事なら、明治五年以降の出来事になるので、世界史と近代史の苦手な私にとっては、死活問題なんです
ヽ(;´Д`ヽ)(ノ;´Д`)ノ
いつか、31日は定休日となってしまうかも知れませんが、お許しを…
投稿: 茶々 | 2011年5月31日 (火) 18時58分
この事故の起こった地点は通っちゃいかん、ってことですよね。 え~と、歌川国芳だったかな?この人の書いた浮世絵にスカイツリーが立ってるのと同じ位置に、まさにスカイツリーそっくりな当時は建ってなかった高層建造物が描いてあった・・・って言うのを思い出しました。天才には時々神様がいたずらして未来をのぞかせちゃうのかな?
投稿: Hiromin | 2011年5月31日 (火) 20時55分
Hirominさん、こんばんは~
>浮世絵にスカイツリーが立ってる
それ、見た事あります。
確か、専門家の方が「火の見櫓だろう」なんておっしゃってたような気がしますが、「スカイツリーの予言」のほうが、なんだかワクワクします。
投稿: 茶々 | 2011年6月 1日 (水) 02時14分
>旧暦に31日は無いので、
Σ(゚д゚;)気づかなかった。_| ̄|○
すると、2月30日は?
>専門家の方が「火の見櫓だろう」
火の見櫓 =街中の目が届く
スカイツリー=街中の電波が届く
つまりあの場所に建てたのは必然ということですね。
ちょっと感動。
投稿: ことかね | 2011年6月 1日 (水) 13時47分
ことかねさん、こんにちは~
そうなんですよ…2月30日ww
とりあえず、【将軍・綱吉とケンベルの謁見の話】>>を1件だけ、「このままじゃ一生書けない」とばかりに、西暦で書かせていただきましたが…
2月は29日も4年に1度なので、どないしたもんかと…(笑)
>つまりあの場所に建てたのは必然
そういう意味の感動もありますね~
大阪では、府庁の移転が叫ばれてますが、あの場所は、神武天皇が上陸し、仁徳天皇や孝徳天皇が都を置き、秀吉が大坂城を建てた場所…歴史好きとしては、治めるに最も適した場所だと思うんですけどねぇ
投稿: 茶々 | 2011年6月 1日 (水) 17時19分
ところで無事に避難した人は今何人健在でしょうか?何年か前に「最後の生存者が死去」と言う誤報(他に健在の人がいるため)が出ましたが、1人でも健在なら100歳以上です。「タイタニック」のヒロインは劇中の現代(1997年当時)では、100歳を超えたおばあさんとして登場しています。
「東京スカイツリーの予言」ですが、30数年前に当時小学生だった男性が宿題か何かで、「個人的希望」として思いつくままに描いたと言う逸話も。
投稿: えびすこ | 2011年6月 1日 (水) 17時20分
えびすこさん、こんにちは~
>30数年前に当時小学生だった男性が…
その男性がインタビューされてるのを見た事あります。
>無事に避難した人
さて、どうなんでしょうね???
投稿: 茶々 | 2011年6月 1日 (水) 17時31分
はじめまして。私も元オカルティストの歴史マニアです。
この手の船とか飛行機の遭難の不思議話しに関しては大体、科学的に解釈はつくと思います。
まず飛行機とか巨大船の乗車前に「船が沈む夢を見た」とか「頭の中で警告がなった」とか「ごくつまらない偶然が重なって乗り遅れた」とかいってキャンセルする人は常にいるわけですよ。
そういうのはほとんどは杞憂に終わるわけですが、たまたま大事故が起こったりすると「奇跡体験」として話題になったりするわけです。
また欧米では大半の人はキリスト教を信じてますし、日本人もなんだかんだと宗教的なものや縁起担ぎにはこだわるもので「そういのに救われた」という事にされるのです。
ついでに言うとそういう人の替わりにキャンセル待ちで乗ってしまった人もいるわけで、まさにまさに奇跡的な凶運の極みですが、彼らは死んでしまって口を利けないわけです。
犠牲者の多くだって宗教などを信じてたはずなんですけどね・・・
あとタイタニックの件ですが、「タイタニック」「タイタン」「タイタニアン」と全て巨人をあらわす共通の語源で巨大船につけられそうな名前です。
そういう本来、沈みがたい船が沈む原因として氷山というのがあったわけですし、タイタニック号が人類史上初の氷山にぶつかって難破した船というわけではないでしょうし、小説の作家も知識はあったでしょうね。
船員リープスの件に関してはさまざまな偶然が重なった強圧観念が思わず危険信号を鳴らしたと解釈できます。
投稿: いなば | 2011年6月 2日 (木) 14時59分
いなばさん、こんにちは~
日本にもありますね~「魔のカーブ」とか…
そういう場合は、大抵、事故が起こりやすい具体的な条件が、そのカーブには備わっているわけで、結局は、そのために事故が多発するだけ…なんて事。
私もオカルティストの歴史マニアですが、現段階でのオカルト的心霊現象は、すべて科学で解明できると思っている派です。
ただし、「解明できるから無い」というのではなく、「あってほしい」と願っているのです。
だって、人間死んだら終わりと思いたくないww
死んだ後も、あの世とやらで、おもしろおかしく過ごしていたいと思っているのです。
なので、むしろ、早く、ホンマモンの心霊現象に出会いたいです。
…と、こんな話させたら、長くなります(*゚ー゚*)
とにかく人間の脳ってスゴイです。
意識的にする計算や、意識的に覚えよう&思い出そうとする力は、コンピュータに劣りますが、無意識に蓄積される記憶、無意識にそれを引き出す力は、コンピュータの比ではなく、遥かに勝っています。
人は、常に、生まれてからこれまでに経験したすべての事から、一瞬にして現状と似た状況の事柄だけをチョイスし、一瞬にしてそれらを分析して判断するのです。
リープスにも言える「第六感」や「虫の知らせ」というのは、これまでの人生で見聞きした事すべてを瞬時にして総合分析し、危険と判断させる無意識の脳の働きだったでしょう。
この無意識の能力がないと、人間、1分1秒も生きていけません。
脳は、常に、一瞬も休むことなく、この仕事をしているのだと思います。
あ~長い…止まらない
まだまだ言いたい事は、また、本文に書かせていただきますね。
投稿: 茶々 | 2011年6月 2日 (木) 16時37分
いつも実家に帰る時に宇高連絡船使ってるけど、一度だけ乗客が一人消えたってことがあったな
その昔鉄道連絡船が多重遭難してるから、何か関連があるのかと思ってしまった
あと、函館から連絡船が来年勤務地に来るけど、何かパーツもらえないんだろうか
船関係と言うことで
投稿: ま | 2011年12月18日 (日) 17時33分
まさん、こんばんは~
>一度だけ乗客が一人消えたってことがあった…
えぇっ!?そんな事が…( ̄◆ ̄;)
ミシテリーですね
投稿: 茶々 | 2011年12月18日 (日) 18時35分
日本だったら青函連絡船洞爺丸と宇高連絡船紫雲丸の遭難事故がそれに当たるでしょうか?いつか機会がありましたら取り上げてください。
投稿: アッチ君 | 2018年3月31日 (土) 01時02分
アッチ君さん、こんばんは~
そうですね~
あくまで、自分の好きな歴史を好き勝手に書いてる趣味のブログなので、ついつい大好きな戦国の話が多くなってしまいます。
投稿: 茶々 | 2018年4月 1日 (日) 02時43分