半ドンの日~号砲1発!大阪城の大砲
明治九年(1876年)3月12日、この日から、日曜日の休日と土曜日の半休が、官公庁で実施された事から、3月12日は「サンデーホリデーの日」「半ドンの日」という記念日なのだそうです。
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ご存じのように、それまでは旧暦=陰暦を採用していた日本・・・
明治元年(1868年)9月には、
「31日を除く1と6のつく日を休日」
と、太政官布告されていましたが、やっぱり、どうやっても、欧米との交易&交流するにあたって、公私ともに不便を感じた事で、明治五年(1872年)に太陽暦を採用したわけです(11月9日参照>>)。
その後、
「休日も欧米と同じ仕組みに・・・」
という事で、明治九年(1876年)3月12日から、官公庁にて日曜日の休日と土曜日の半休が実施されたのです。
もともと、明治四年(1871年)から、皇居で毎日正午に大砲(午砲=通称:ドン)を撃っていた事から、この大砲の音が、土曜日の就業終わり=半休の合図となり、そこから、一日の半分が休みになる事を「半ドン」と言うようになったのだとか・・・
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注:半ドンの語源には異説あり
オランダ語で日曜日を意味するzondag=ゾンタークが訛って「ドンタク」となり、土曜日は半分が休日であることから「半分ドンタク」を略して「半ドン」となったとする説、
「半分休みの土曜日」が縮まって「半土」から「半ドン」になったという説もあります。
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もはや週休2日制も定着した今となっては、「半ドン」という言葉も、死語になりつつあるのかも知れませんが、大阪生まれ大阪育ちの茶々としては、ここで、ひと言・・・
というより、東京の事はあまりわからないので、得意な大阪城のお話(*´v゚*)ゞ
そう、実は、この号砲に関しては、東京より大阪にほうがちょっぴり早い・・・
大阪では、明治三年(1870年)から、朝・昼・夜の一日3回、時を知らせる=時報としての空砲が鳴らされていたのです。
それが、大阪城に行かれた方が、皆、天守閣に入る時に目にする、入口の右側にある、あの大砲です。
(現在の位置=天守閣の大門の横に設置されたのは平成になってからです)
現在は大阪市の指定文化財となっています。
全長348cm、砲口の内径20cm、外径40cm、先込め式の旧式砲で、材質は青銅製です。
幕末に、大坂に入ってきた外国船を迎撃するために、天保山の砲台に設置された物で、文久三年(1863年)に、美作(みまさか=岡山県)津山藩の鋳工・百済清次郎(くだらせいじろう)が制作した物・・・
それが、明治維新を機に、大阪城内に移されて来ていたのを、一日3回「ドーーーン!」とやってたわけですが・・・
実は、これが、ものスゴイ音だったそうで、音にビックリしてひっくり返る人が続出・・・
まぁ、考えようによっちゃぁ、それだけ平和になったって事ですね。
なんせ、ちょっと前までは、それでドンパチやってるのが日常だったわけですから・・・
とにもかくにも、
「音が凄すぎる」の苦情が殺到したために、明治七年(1874年)からは、お昼の1回のみ号砲を鳴らす事に・・・
とりあえず、今も昔もクレーマー比率の高い大阪庶民も、「昼だけくらいやったら・・・」と納得したのでしょう、それからは「お昼のドン」「お城のドン」と呼ばれて、市民に親しまれたそうですが、
いつしか、そのお昼の1発もなくなってしまいました。
その時期も、廃止の理由も、今となってははっきりしませんが、時期は大正二年~三年(1923年~24年)頃、その理由は、単に火薬の節約ではないか?と言われています。
まぁ、時計の普及率なんかの影響もあったかも知れませんね。
もはや「半ドン」の言葉とともに、ひとときの眠りについた幕末の大砲・・・
どんな音だったのか・・・
「1度聞いてみたい」
なんて、思うのは、
動乱の幕末維新を生きた人たちから見たら
「平和ボケしたバカな発言」
なんでしょうが、やっぱ、聞いてみたい!
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コメント
ドカンと一発聞きたいです!
花火とどさくさで撃っちゃえば苦情も来ないと思います!←おいっ
大阪城80周年記念で一発いってほしいです。
投稿: Ikuya | 2012年3月12日 (月) 17時49分
祝砲があればいいんじゃないですか。
今はいつミサイルが飛んでくるかわかりませんけど。
投稿: やぶひび | 2012年3月12日 (月) 18時29分
Ikuyaさん、こんばんは~
>花火のどさくさで
笑っちゃいましたww
派手好きの大阪人なら、むしろイベント的な1発は大喜びなのでは?
投稿: 茶々 | 2012年3月12日 (月) 18時38分
やぶひびさん、こんばんは~
ミサイルの音は聞きたくないですね~
投稿: 茶々 | 2012年3月12日 (月) 18時40分