2月14日は「ふんどしの日」
2月14日は、言わずと知れたバレンタインデー!!
ですが、実は、「2(ふん)十(ど)4(し)」の語呂合わせから『ふんどしの日』という記念日でもあるのです。
・・・と思って、その記念日を制定した『日本ふんどし協会』のサイトに行ってみると・・・これがなかなかオモシロイ!!
今日だけなのかも知れないけれど、トップにどど~んと
「2月14日はふんどしの日!!」
と、デカデカと表示・・・
しかも、「恥ずかしいと思う人のために…」と、はきたい放題の『ふんどしカメラ』なるアプリも用意され、
「みんなで締めれば怖くない!」
「ナイスふんどし!」(略して「ナふ!」)
という合言葉には、業界の方々の並々ならぬ努力を感じます。
また、男性陣は、
「バレンタインデーに、チョコではなく、ふんどしを贈る女性を手放すな!」
という定義も・・・
その理由は、
まず、この2月14日が、「バレンタインデーであるとともに、ふんどしの日でもある」という事を知っているという事で、その女性が情報通で知識が豊富な事がうかがえ、さらにユーモアがある事もわかり、そのうえ、「健康に良い下着を贈る」という行為に、その愛情の深さを感じる・・・というわけだそうです。
「なるほどなぁ」となかなかに説得力のある理由だと思いました。
ところで、この「ふんどし」の語源については、「踏通(ふみとおし)」が転じて・・・というの一般的ですが、他にも「踏絆(ふもだし=馬の行動を拘束する綱)」や、 「絆す(ほだす=動かないよう縄等で繋ぎ止める)」、 「糞通(ふんとおし)」から・・・などと諸説あって、よくわかっていません。
漢字で「褌」と書くところから、戦闘服の意味だったとも・・・
とにもかくにも、そのおおもとがよくわからないふんどしですが、日本史上、絵画として初めて登場するのは、平安末期から鎌倉時代に成立したとおぼしき『餓鬼草子(がきぞうし)』・・・
とは言え、当時は布自体が高価な物であった事を考えると、やはり、下着として一般的に普及しはじめるのは江戸時代の初期の頃から・・・
はじめは、五尺(約1.5m)ものを半分にした物が主流だったようですが、やがて、長さが六尺(約2.3m)ほどある六尺褌(ろくしゃくふんどし)や、長さ1mほどの布の端に紐をつけた越中褌(えっちゅうふんどし)、長さ70cmほどの布の両端に紐を通したモッコなどなど、多くの種類が生まれました。
素材は、一般的には木綿ですが、高貴な人は繻子(しゅす)や絹などを用い、色も、普通は白の無地ですが、魔よけの意味を込めた赤を用いる事もよくありました。
ちなみに、越中褌は、以前書かせていただいたように、六尺褌を簡略化した物で、越中守(えっちゅうのかみ)だった細川忠興(ただおき)が考案した(12月2日参照>>)と言われますが、やはり、越中守だった松平定信(まつだいらさだのぶ)(6月19日参照>>) 説や、越中という名の遊女が考案したと言う説もあります。
また、モッコは、越中褌をさらに簡略化した物で、石や土を運ぶモッコの形から、その名が生まれたという事です。
江戸時代から明治にかけては、褌は、男子が9歳になった時に初めてつけるとされ、武士だけではなく、民間でも広く、元服に至るまでの中間の通過儀礼として、着用の儀式的な物が行われていたようです。
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コメント
2月14日~そうなんですか^^
HPには「昨日は…」とありました。
それで女性にも??ですか??
私には考えも及びませんが茶々さまはいかがです?!
恋も冷めてしまいそうな記念日ですね^^;
投稿: tonton | 2013年2月15日 (金) 15時16分
tontonさん、こんばんは~
男性のふんどし姿はカッコイイと思いますよ!
(身体がカッコイイ身体かという事も重要ですが…)
特に真っ赤な六尺は…
女性はねぇ…Σ(;・∀・)
喰い込みそうでコワイ
投稿: 茶々 | 2013年2月15日 (金) 21時02分
茶々様こんばんは!
いや~、笑いすぎて仕事の疲れがフッ飛びました。ご紹介に感謝です。
ちなみに、先程サイトをチラ見したところ「3.14はふんどし返しの日」とありました。「ふんどしでお返しする日だよ!」と言われても…ですね(゜∀゜;ノ)ノ
しかもよく見たら、昨年のベストフンドシストに壇蜜さんがノミネートしてたし……ふんどし協会さんの並々ならぬ思いが伝わるサイトでございました。
投稿: 千 | 2013年2月16日 (土) 21時24分
千さん、こんばんは~
>先程サイトをチラ見したところ…
ホントだ!!
「ふんどし返しの日」に変わってますね(笑)
>ベストフンドシスト…
私としては、すでに「たむけん」さんが貰っているのかどうかが気になるところです。
ひょっとして、すでに殿堂入り??
投稿: 茶々 | 2013年2月17日 (日) 01時46分
あまり「ふんどし」とは書かないですよね。「下帯」と書いてあります。家康さんが晩年下腹が出て、自分で「下帯」が出来ず、侍女にやらせたそうです。
投稿: やぶひび | 2013年2月19日 (火) 08時08分
やぶひびさん、こんにちは~
大坂の陣の時は、太り過ぎて、鎧を着て馬に乗れなかったので軽装で行ってますね。
トイレもヤバかったんじゃないかと思います。
投稿: 茶々 | 2013年2月19日 (火) 14時07分
ふんどし、下帯ですか?越中富山のふんどしが江戸時代より、人気だとか、現代のTバックとか称しているかもね…!m(_ _)mごめんなさい!
投稿: 赤髭先生 | 2014年8月30日 (土) 04時51分
赤髭先生さん、こんにちは~
六尺だとけっこう大変ですが、越中だと楽ですもんね。。。
投稿: 茶々 | 2014年8月30日 (土) 15時59分
茶々さん
祖父が明治生まれですので… 昭和の終わりまで、愛用してますが、越中でした、短めの180cmかな!海辺の漁師は泳いでるとサメが自分より短いと喰いつく性質が在り、六尺が考案されたと伺ってます。祭り半天衣装のパンツは半タコと呼ばれ半股引とも呼ばれてますよ。海外からの渡航者ポルトガル人は日本の江戸時代に、T帯を参考にした、女性用の下着が現代の下着(Tバック)だったかは定かでは在りません!
股引きは女性用も在ったそうですので… 海女さんの下着は股引 半タコですので、ありがとう御座いました。 by赤髭
投稿: 赤髭先生 | 2014年9月 1日 (月) 00時58分
赤髭先生、こんばんは~
男性も、女性も、祭りの時の半タコはカッコイイですよね~
投稿: 茶々 | 2014年9月 1日 (月) 02時02分