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2015年4月 4日 (土)

豊臣秀次と近江八幡~八幡堀巡り

 

先日、桜咲く近江八幡(おうみはちまん)へと行って参りました~(*゚▽゚)ノ

近江八幡は、滋賀県琵琶湖の東岸に位置する城下町・・・と言っても、実は、お城があったのは、意外に短い期間だけだったのですけどね。

Toyotomihidetugu600a ご存じ、豊臣秀吉(とよとみひでよし)甥っ子(秀吉の姉=ともの息子)で、後に秀吉から関白を引き継ぐ事になる豊臣秀次(とよとみひでつぐ=三好秀次・羽柴秀次)が、天正十三年(1585年)の四国攻め(7月25日参照>>)で副将として活躍した事で近江・四十三万石を賜り、ここ近江八幡に八幡山城を構築して城下町を整備し、現在に至る近江八幡の基礎を築いたわけですが、秀次さんの生涯については2007年7月15日参照>>)

その後、天正十八年(1590年)に、秀次が尾張(おわり=愛知県西部)清州(きよす)へと転封となった事から、八幡山城には京極高次(きょうごくたかつぐ)(9月3日参照>>)が入りますが、まもなく、これまたご存じの疑惑ありまくり&汚名着せられまくりの事件によって秀次が自刃に追い込まれた(2010年7月15日参照>>)影響から、八幡山城が廃城となって、高次も大津城へと移って行ったのでした。

つまり、近江八幡は城下町でありますが、そこにお城があったのは、わずか10年間という事になります。

しかしながら、城はなくなっても近江八幡の町はすたれる事なく、戦国→江戸→明治と、どんどん発展し続けるのです。

もちろん、そこには、中山道66番目の宿場町=武佐宿(むさしゅく、むさじゅく)など、他にも様々な発展理由があろうかと思いますが、やはり、秀次が行った城下町整備が大きかったのではないか?と思います。

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豊臣秀次が構築した「八幡堀」…(八幡堀巡り:大人=1000円)

その中でも、八幡山城の防御の一環として造った『八幡堀(はちまんぼり)・・・これを運河として利用し、近江八幡を琵琶湖を往来する船の寄港としたのです。

さらに、かつての安土のように楽市楽座を取り入れて商業を大いに発展させた・・・そう、後に「三方よし」(売り手&買い手&社会の三方)と呼ばれる商魂でお馴染みの『近江商人』を産んだのが、この近江八幡です。

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同じく豊臣秀次が構築した「八幡堀」…両側に建ち並ぶ蔵が商人の町をしのばせます

ふとんの西川さん住友さんみずほさん・・・もう、数えたらキリが無いくらいの大社長さんたちを輩出し、近江八幡は商人の町として長きに渡る時代を生き抜いて来たのですね。

とは言え、その商業の礎となった八幡堀も、高度成長期の昭和三十年代にはドブ川と化して埋め立て計画が浮上し、その存続が危ぶまれた時期もありましたが、市民ボランティアによる清掃活動など、有志による活動が実を結んで、在りし日の姿を取り戻し、今や、近江八幡のシンボル的存在となっています。

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古い町並みが残る新町通

今回は、その八幡堀を舟で巡った後、千年の歴史を誇る近江八幡の総社=日牟禮八幡宮(ひむれはちまんぐう)や、古い町並みが残る新町通りなど散策して来ましたが、少し時間が足りなくて、八幡山に登る事ができませんでした。

次回は是非登りたいヽ(´▽`)/

なんせ八幡山は、西に琵琶湖、東に西の湖と、その展望のすばらしさもさることながら、八幡山城の跡もあるので、石垣なんか、時間をかけてっくりと見てみたいですね~

とにもかくにも、時代劇のロケにも使用される八幡堀の桜舞い散る姿は、なかなかのタイムスリップ感があり、心落ち着くひとときでした~
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コメント

はじめまして。

3月下旬に、静岡県戦国時代巡り旅行に行く事になり、賤ケ岳の戦いや関ヶ原の戦いの勉強をしていこうと思いネットうろうろしていたら、茶々様のこのブログに辿り着きました。
それいらい旅行が終わってからもこの徒然日記が私の寝る前や夜中に目が覚めてしまった時の楽しみになっています☆

旅行はベタですが、関ヶ原、賤ケ岳、安土城跡、彦根城にいってきました。事前の勉強のおかげでとても楽しめました♪ありがとうございます^^

4月4日は結婚記念日なのでコメントしてみようと思いました。この日の内容とはだいぶズレたコメントになってしまい、すみませんでした。

投稿: みさこ | 2015年4月 5日 (日) 08時22分

みさこさん、こんにちは~

結婚記念日、おめでとうございます

楽しい旅行のお助けとなったのでしたらウレシイです。
賤ケ岳は眺望がすばらしかったでしょう?
(私も数年前にいきましたが…)

これからも、このブログをよろしくお願いします。
また、コメント残してくださいませ…m(_ _)m

投稿: 茶々 | 2015年4月 5日 (日) 17時25分

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