新年のごあいさつ&猪と摩利支天の話
新年 明けましておめでとうございます
平成最後のお正月となった今年はイノシシ年・・・という事で、古い川柳に
♪猪を 踏台にする 摩利支天 ♪
と謳われた摩利支天(まりしてん)のイラストを描いてみました。
(今年の大河ドラマは「いだてん(韋駄天)」ですがww)
摩利支天は勝利の神とされる事から、日本でも古くから武士の守り本尊として信仰を集めています。
梵名=マリーチ(Marich)と呼ばれていた音訳から、日本でも摩利支天と呼ばれるようになりますが、もともとのマリーチとは威光とか陽炎(かげろう)とかって意味だそうで、その光群を神格化した物で、日天の前で常に疾走していて阿修羅(あしゅら=一般的に悪鬼神や悪者の転生とされる)の軍をやっつけてくれているのだそう・・・まるでSPですな(だから武士の守り神なのね)
そして
「日は彼を見ざるも彼よく日を見る」
つまり、目の前で防御してもらってる日天でさえ摩利支天は見えないのに、摩利支天は日天を見つつ常に働いている・・・と、なんかカッコイイ~~(*゚▽゚)ノ
もちろん、日天だけではなく、私たちをも人知れず守ってくれているわけですが・・・
で、なぜ見えないか?というと、先に紹介したように「常に疾走している」=つまり、その動きが速すぎて見えないという事・・・
そのスピードの速さから、猪突猛進のイメージのある猪に「乗っている」あるいは「踏台にしている」という発想から、イノシシとともに描かれている事が多いのです。
仏画としては天女のように描かれたり、片手に弓を持っている姿が多い(手が8本ある場合もあり)のですが、「掌中に天扇を持つ」という事でイラストでも、そんな感じで描かせていただきました。
さぁ、今年は摩利支天の如く、イノシシ(年)をステップに、大きくジャンプできる年にしようではありませんか!
本年も
「今日は何の日?徒然日記」
をよろしくお願いします。。。。m(_ _)m
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コメント
年明け後1週間。いかがお過ごしでしょうか?
今日で平成になってちょうど30年経ちました。平成はあと4か月ほどで幕を下ろしますね。
6日から始まった「いだてん」。放送開始前の宮藤さんや中村勘九郎さんと阿部サダヲさんのインタビュー・対談などを聞いていて感じたんですが、ここでは記載を省略しますがこの3人の発言が私がこの10年ほどの大河ドラマに関して抱いていた印象と同じで、番組に対する印象等で共感できて親近感を持ちました。
おそらく3人の発言は大方の視聴者が抱いている感性と同じでは?
ポジティブな意味で「大河ドラマを見るという感覚」を持たずに同番組を見る方が楽しめるようです。
投稿: えびすこ | 2019年1月 8日 (火) 08時50分
えびすこさん、明けましておめでとうございますm(_ _)m
番組のインタビューの内容を知らないので、よくわかりませんが、ずいぶん前にクドカンさんが『「僕に大河は書けません」と断ったら、しばらくして「書ける企画を考えました」とスタッフの方が持って来たので…』とおっしゃっていたので、たぶん、いわゆる大河では無いのだと予想します。
投稿: 茶々 | 2019年1月 8日 (火) 17時44分