新年のごあいさつ…そして今年は「麒麟がくる」
新年 明けましておめでとうございます
今年も、歴史のあんな事、こんな事、
色々と楽しんでいきましょう!
ところで…
今年の大河ドラマ「麒麟がくる」
私も、かなり昔からの大河ドラマファンですが、やはり大好きな戦国時代の一年だとウレシさ倍増です。
題名にある「麒麟」は、ご存知のように動物園にいるあのキリンではなく、中国の神話に登場する想像上の生き物・・・いわゆる霊獣(れいじゅう)とされる麒麟(きりん)ですね。
霊獣は瑞獣(ずいじゅう)とも言われ、この世に存在するありとあらゆる動物たちのご先祖、あるいは、その種の根源であり長であるとされ、瑞兆(ずいちょう=良い事が起こる前兆・吉兆)=つまり、良い事が起こる時に姿を現すとされています。
霊獣の中でも、四霊(しれい=あるいは四神)に含まれる4種の瑞獣は特別視されていて、麒麟は、その4種の中に入っています。
4種の中で、最もよく知られているのが龍(りゅう=応竜)・・・日本でも多くの伝説や昔話に登場し、竜神伝説など恵みの雨をもたらす神獣としても知られていますが、中国では徳のある皇帝のシンボルとされ、建物や絵画等にも多く用いられています。
一方、徳のある皇后のシンボルに用いられるのが鳳凰(ほうおう)・・・クジャクのような鳥の姿で、雄が「鳳(ほう)」、雌が「凰(おう)」なので、つまりは鳳凰と言えば雄雌一対の事を指しますので「皇帝の龍に対する皇后の鳳凰」とされる一方で、鳳凰だけでも徳の高い王者の出現を指す場合もあるようです。
次に霊亀(れいき)・・・字でお察しの通り、霊的な亀の事で、仙人が住むとされる蓬莱山(ほうらいざん)を背負う姿である事から、長寿を表すとともに、治水に長けた帝王の出現を現しているとされます。
そして麒麟・・・あらゆる獣の長であり、仁の心を持つ君主が出現する時に姿を現すとされ、一方で、殺生を嫌いどんな生命も傷つけない。。。移動する時には小さなアリも避けて通るのだとか・・・
大河ドラマの麒麟は、この「仁の心を持つ君主」と「殺生を嫌う」あたりから発展した「麒麟がくる」なのでしょうね。
瑞獣には、四霊のほかにも、
平安な世に現れる霊鳥=鸞(らん)、
善悪を冷静に判断できる優れた審判者が現れる前兆で羊に似た一角獣の獬豸(かいち)、
王の守り神でありながら、その王に徳が無いと見るや革命を起こすという九尾の狐(きゅうびのきつね)、
などがあります。
・・・で、ここまで書いててお察しの通り、私個人的に抱く明智光秀(あけちみつひで)という人のイメージは、麒麟というよりは九尾の狐のなのですが、「九尾の狐がくる」では、リズムが合わないし、なんか化けて騙されそうでコワイww
ただ、公式サイトによると麒麟出現の対象者が光秀とは決まってない(←メイン画面の長谷川博巳さんの後ろに麒麟おるけどね)みたいですが、なんだかんだで主役なんですから、主役の特権を満載しつつ、「仁の心を持つ」と「殺生を嫌う」のイメージで、ダイナミックに麒麟がやって来る所を描いていただきたと思っています。
またもや信長さんが殺生しまくりの悪人に描かれそうですが、そこンとこはドラマなので「是非に及ばず」。。。ホント楽しみにしてます。
ちなみに、おそらくは序盤あたりで放送されるであろう明智城(あけちじょう=岐阜県可児市)の落城については【光安の自刃で明智城落城~明智光秀は脱出?】>>で、
それ以外の明智光秀の関連ページは、
●将軍・足利義昭擁立で初登場!謎の明智光秀
●信長上洛後…本圀寺の変と桂川の戦い
●明智光秀の丹波攻略・前半戦~籾井城の戦い
●織田信長軍による福知山攻略戦
●八上城攻防戦は光秀の謀反のきっかけとなったか?
●「丹波の赤鬼」赤井直正と明智光秀の黒井城・攻略
●明智光秀の丹波攻略~和藤合戦と山家城の戦い
●明智光秀と丹波・福知山の明智藪
●愛宕山での連歌会の句は本能寺の意思表明か?
●天正十年6月1日~本能寺・前夜
●本能寺の変~『信長公記』より
●本能寺~その日の安土城と留守役・蒲生賢秀
●本能寺の変~数時間のタイム・ラグを埋める物は?
●本能寺の変~家康、暗殺計画説
●明智光秀と細川幽斎~二人の別れ道
●洞ヶ峠を決め込んだのは明智光秀
●古文書の虚偽と真実~これぞ歴史の醍醐味!
●明智光秀と斉藤利三と長宗我部元親と…
●天下分け目の天王山!山崎の合戦
●黒衣の宰相・天海=明智光秀説
●光秀の手紙の原本発見(2017年ニュース)
●本能寺へのルート?明智越(史跡巡り)
●戦国・安土の年表
などからご覧いただければ幸いです。
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文末になりましたが、
昨年同様、本年もよろしくお願い致します。
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コメント
たまに読ませてもらってます。月三回ほどの周期。今年もよろしくお願いいたします。いつも楽しみにしてます!
投稿: えろち | 2020年1月 2日 (木) 00時08分
えろちさん、ありがとうございます。
今年もよろしくお願いします。
投稿: 茶々 | 2020年1月 2日 (木) 04時11分
茶々さん、明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
「麒麟がくる」では信長を従来のイメージを変えて新しい学説に基づいて保守的にすると聞きましたが、
だったら「光秀はパワハラの被害者」「焼き討ちに反対した」も古い説じゃんと、個人的にはドラマがどうなるかと不安と期待でいっぱいです。
投稿: 禿鼠 | 2020年1月 3日 (金) 13時18分
禿鼠さん、おめでとうございます。
最近は、日本全体が平和ボケなのでしょうか?
「戦わない」あるいは「戦いに反対する」ヒーローがカッコイイ主人公みたいになってしまって…そのキャラで血で血を洗う戦国を描こうとするからオカシナ事になるんですよね。
とにかく私は、物語の中で辻褄が合わない矛盾だらけにならない事だけ祈ってます。
今年もよろしくお願いします。
投稿: 茶々 | 2020年1月 4日 (土) 01時59分
はじめまして。茶々さんほどの知識はないですが、歴史好きでよくブログを拝見しています。
今年の大河も本当に楽しみですね。
ところで茶々さんは明智憲三郎さんの説は、どう思われますか。
歴史には色々な解約や説があって、それが歴史の面白さではあると思うのですが、この人の説はなんだかなぁという感じで見ています。
茶々さん的には、どうでしょうか。
投稿: キヨ | 2020年1月 6日 (月) 09時45分
キヨさん、はじめまして~
明智憲三郎氏の説については2016年の6月2日=本能寺~家康暗殺計画説>>のページで書かせていただいておりますので、くわしくはソチラを読んでいただければ幸いです。
ちなみに、私は、付箋で字が見えなくなるくらいツッコミ入れてしまいました~ゴメンナサイです。
個人的には、
著者の方ご自身が、定年退職するまであまり歴史に接した事が無いにも関わらず、人生をかけて歴史研究して来た先人の言い分を、自分の意見と違うからと、強い口調で目線で否定する姿勢が、私はあまり好きではありません。
歴史には様々な見方がありますし、日々新しい発見もありますので、他の研究者と意見が違う事はあって当然だと思いますが、いくら違う意見の相手でも、一定の敬意は払うべきだと、私は思います。
この書籍は、あまり歴史に興味のない人に、興味を惹くキャッチーな題名でコチラ側を向かせ、とりあえず一人でも多くの歴史ファンを増やすという意味では大いに貢献されているとは思いますが、内容としてはつじつまが合ってない部分が所々にあるように感じます。
投稿: 茶々 | 2020年1月 7日 (火) 03時34分
本物のキリンが番組内で出るんでしょうか?
もし、今作にキリンが出ると大河ドラマではかなり珍しいことです。
記録上、日本人でキリンを最初に見た人は誰でしょう?
それと多分来年夏になると思いますが、ハリウッド映画の「Yasuke」の公開も楽しみです。弥助以外の配役はまだ未発表です。
投稿: えびすこ | 2020年1月 7日 (火) 15時27分
えびすこさん、こんばんは~
想像の中でしか出ないいんじゃないですか?
大河ドラマの霊は出てきますが…ww
投稿: 茶々 | 2020年1月 8日 (水) 16時36分
茶々さん、本年も宜しくお願いします。
光秀が麒麟なら、信長が「仁の心を持つ君主」として描かれるのでしょうか。そうだとすれば私は嬉しいですが、おそらくクライマックスになるであろう本能寺の変に至る光秀は余りに悲し過ぎる気がします。
今年の大河ドラマは、今までの一般的な光秀観が変わっちゃう位の脚本で、光秀の生い立ちや人間形成に関わるエピソードを見せてくれるんじゃないかと期待しています。
投稿: とーぱぱ | 2020年1月10日 (金) 02時10分
とーぱぱさん、こんばんは~
今年もよろしくお願いします。
信長が「仁の心を持つ君主」なら、結果的に本能寺には至らない気がするので、やっぱり信長さんは悪役かな?なんて思ってます。
でも、新しい光秀像には期待ですね!
投稿: 茶々 | 2020年1月10日 (金) 02時22分