大河ドラマ『麒麟がくる』第4回「尾張潜入指令」を見て
尾張潜入で、いよいよ信長が出ると思いきや、家康が出ちゃったよ~の第4回『麒麟がくる』
●なんで幼い家康が織田にいるのか?は↓
【少年・徳川家康の命の値段】>>
●織田から今川に移る話は↓
【安祥城の戦いで人質交換】>>
●今川から独立する話は↓
【桶狭間の戦いの家康は…】>>
…にしても、今回の柿のくだりは、アレですか?
今の今まで、私は、
12月に入る頃に本能寺の変>>があり、
秀吉が中国大返し>>で戻って来て、
あの天王山>>へと突入し、光秀の死を以って最終回になる・・・と思っておりましたが、
ひょっとして光秀=天海説(10月2日参照>>)を取って、第3代将軍=德川家光(とくがわいえみつ)の時代までやっちゃうつもり…てな事はないですよねぇ~NHKさんww
…というのも、関ヶ原の頃に突如現れて(←この頃にすでに70歳くらいだったと言われている)、徳川家康(とくがわいえやす)のブレーンとして活躍して江戸幕府初期の基礎を築いたとされる僧=天海(てんかい)の逸話の中に・・・
ある時、将軍=家光から柿をごちそうになった天海が、食べ終わった柿の種を、丁寧に紙に包み持ち帰ろうとしたところ、家光が
「そんな物、持って帰ってどうする?」
と聞くと、天海は、
「もちろん、植えます」
と・・・
「いやいや、90越えてる君が持って帰って植えたとて…桃栗三年柿八年、柿はなかなか成らんぞ」
と言う家光に、
「将軍たるもの、そないに性急に物事を決めつけたらあきまへんで~もそっとジックリ先を見据えなはれ~」
と言ったという天海・・・
果たして何年か後、天海は、この時に植えた柿の実を、家光に献上した・・・という逸話があるのですよ。
幼き家康に干し柿を与えながら「今は我慢の時」てな事を言う光秀は、まさに家光を諭す天海のようでした。
ま、さすがに「光秀=天海」は無いでしょうけど・・・
にしても、望月東庵や駒や菊丸さんなど、架空の人物出ずっぱりのほぼほぼオリジナルストーリーの今回でしたが、さずがはしっかりとした脚本家さん・・・いつかのアレとかコレとかとは違い、創作部分も破天荒になり過ぎず、ここまで斎藤家の話ばかりだった中で「一方、その頃、織田では…」みたいな感じの織田家紹介程度にとどまっていて、イイ感じです。
とは言え、どうやら菊丸さんは、ただの農民ではなさそうですね~
どう考えても光秀を助けたのは、菊丸の仲間・・・しかも、菊丸の護衛に近い?
菊丸さんは菊丸さんで、命懸けのような敵地潜入ミッションを何のためらいもなく、やってのけるわけで・・・これはタダの農民では無い感満載です。
ひょっとして、この先、超有名な人物に化けるんでしょうか?
実は超有名かつ重要人物で、本来なら主役級を演じる役者さんがやるべき役だけど、最初の登場は農民Aとして・・・なので、大物である事がバレないように、有名ではあるけれど俳優さんではないナイナイ岡村さんを起用した。。。てな事だとすると、実に見事なキャスティングですね~ついつい期待しちゃいます。
鉄砲と国友と本能寺の関係をさりげなく紹介する所なんかも良かったです。
現代の感覚でいくと、お寺や僧侶が武器製造を?って思っちゃいますが、この先、織田信長と戦う石山本願寺(いしやまほんがんじ=大阪府大阪市)を見ても(【天王寺合戦】参照>>)、この時代、お寺が持ってる金と人材の豊富さはハンパないわけで、そんじょそこらの武将じゃ太刀打ちできないほどの財力と武力を持っていた事は確かなのです。
今回、この鉄砲と本能寺の事を話の中に差し込んでくださった事で、おそらく、この先描かれるであろう比叡山焼き討ち(9月22日参照>>)も、ただの信長の非情な殺戮や残虐性として、ありきたりに描く事は無いのだろうなぁ~という期待を持ちました。。。
ま、最近の研究では、「比叡山焼き討ちを積極的に行ったのは光秀」と言われたりなんかしてますので、むしろ、中盤1番の盛り上がりとして描かれるのかも知れません。
ところで、先週、斎藤義龍(さいとうよしたつ)の目の前で、遠くに吊るされたひょうたん(ひょっとして秀吉を意識してる?)を一発で仕留めたほどの鉄砲の腕前を持っていたはずの光秀が、今回は、かなりヘタッピーになってたのは、なんでなんだろう??(撮り直しの関係でVが前後してる?)
ま、他にもツッコミ所が無いわけではないですが、それもあれも、この先のフラグ&伏線かも知れない事を踏まえつつ、来週にも期待したい「麒麟がくる」でした。
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コメント
茶々さん、こんばんは。
出ましたねぇー、、、竹千代!
アノシーンで私の頭に浮かんだのは、石田三成でした! 笑
ツッコミ処もありましたねぇ。
鉄砲の腕前、私も思いました!(が、先週の鉄砲場面はキメ処だったので、まぁ、「持ってる男」って事でっっっ)
でも、今週の信秀さん。戦から帰ってきた時、確か右腕側を庇っていたような…
あと、光秀&菊丸の怪しさ確定で来週からの東庵先生が心配です。(警護隊が助けてくれるか、信秀さんがお亡くなりになってしまうのでしょうかね)
余談ですが、今週の長谷川光秀、ドラマが始まってすぐの頃のシーンで中井貴一かと思いました。(勿論良い意味で)
さて、長谷川光秀をここまで観た限り、とても野心家には思えないし、初回から比叡山の横暴振りも多目に表現されていたし、信長の描き方も今迄のそれとは違うんじゃないかと想像しています。
長谷川光秀さんは言うんでしょうかね?
「敵は本能寺にあり」って。
p.s.
ですよねー!茶々さん、鋭い!
菊丸って、もう見た目がサ(以下自粛)
投稿: とーぱぱ | 2020年2月10日 (月) 19時22分
とーぱぱさん、こんばんは~
最新の研究結果も加えた新しい描き方を…ってアナウンスもありましたので、期待しちゃいますね~
ナイナイ岡村さんの件は
はじめに「秀吉=佐々木蔵之介さん」ていう発表がなければ、私は完全に秀吉だと思って見てると思いますww
(アッ!でも年齢が合わないか~(ToT))
以前、「謎の漂流者」がジョン万次郎だった事もありますからね~色々勘ぐってしまいます。
ま、それだけオモシロイという事ですね。
投稿: 茶々 | 2020年2月11日 (火) 01時08分
茶々さん、こんばんは。
天海=光秀説ですか・・・・・・。光秀は百姓に落ち武者狩りされるという最期を迎え、「三日天下」もそんな光秀を嘲る為に残された言葉なので、武士としては微妙過ぎる末路ですね。
これならモブ雑兵のように戦死した新田義貞の方がまだマシです。
私は光秀とその関係者の出身地の地域をよく知っていますが、光秀のイラスト付きのお土産品が売られたり(勿論イケメン)、光秀ゆかりの地域めぐり番組が放送されたりしています。
地域活性化の為とはいえ、光秀がどんな人物か分かっていてやっているのだろうか?とツッコミたい気持ちもしますが、ドラマで史実通りに微妙にしたら地元の人はガッカリするだろうなとも思いました。
光秀はやったことも最期も解釈が難しくて、脚本家は大変そうです。
投稿: 禿鼠 | 2020年2月20日 (木) 23時33分
禿鼠さん、こんばんは~
これまでのイメージが強い中で、(主人公なので…)魅力的に描かないといけませんから、けっこう難しいでしょうね~
ま、1番難しいのは、本能寺の挙兵理由だと思いますが…
投稿: 茶々 | 2020年2月21日 (金) 03時33分