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2020年3月16日 (月)

大河ドラマ『麒麟がくる』第9回「信長の失敗」の感想~家康父ちゃんを信長が?…の巻

 

そうですかぁ~
家康の父ちゃんを信長さんがヤッっちゃいましたか~大河ドラマ『麒麟がくる』第9回「信長の失敗」の感想です。

以前に書かせていただいておりますように、一応の通説では、家康の父ちゃん=松平広忠(まつだいらひろただ)は、家臣の岩松八弥(いわまつはちや)に殺害された事になってますが、それも諸説あるのが現状で(3月6日参照>>)

最近では、「この頃すでに岡崎城(おかざきじょう=愛知県岡崎市)は織田に奪われていて広忠を殺害したのも織田」という感じの新説もあるようですね。

新説として論じられるくらいですから「無い話ではない」わけですが、かと言って「新説が必ずしも旧説より正しい」わけでも無い・・・ま、歴史はそこがオモシロイわけですが。。。

私としては、織田が、広忠を殺害してしまうなら、人質として確保している家康(竹千代)を生かしておく意味は??と個人的には思ってしまいます。

もちろん、そこはドラマでも描かれていて、それをやったのが信長の単独で、それこそが「信長の失敗」という事になっていたようで・・・なかなかオモシロく描かれていましたね~

ただ、信長さんのイメージが・・・
「パパに喜んでもらいたかったのに…」
でも
「アホか!と怒られてクヤシイ~」
的な感じで、思ってた以上に幼い雰囲気ですが、これが、おそらくは、これから回を重ねるごとに変貌していく信長の、より高くジャンプするためのより深き踏み込みだとすると、むしろ楽しみです。

信長を演じる染谷さんも、怒りを抑えた笑顔とか、重い気持ちを秘めた軽いセリフとか・・・なかなか良い演技をされる方ですね~

とまぁ、今回は、信長さんが主役のような回でした。

もちろん、奥さんとの馴れ初めエピで光秀さんも出てましたが・・・あれはちょっと??が残るエピでしたね。

だって、これまで、あれだけ駒ちゃんにラブラブ光線出されながらも、のほほんと他人事のように接し、一方で、道三娘の帰蝶ちゃんとは、幼い頃から心通わせてた感を出しつつ純情男を貫いていた光秀に、いきなりの「大きくなっらた嫁に来い」の思い出話・・・しかも、言われるまで、その思い出を忘れてるって、どんだけ女ゴコロを弄んどんじゃぁ~と、怒られまっせアンタwww

これって、今の今まで、駒ちゃんや帰蝶とのラブ感を描いていたワリに、急に、それが無かったかのように煕子(ひろこ)さんと結婚しちゃう(しかも妻一筋のオシドリ夫婦)事をヨシとできないため、「実は幼い頃からずっと…」てな純愛エピソードを無理やりねじ込んで来たような感じに受け止めてしまいました(←あくまで個人の感想です)
ちょっと残念・・・

残念と言えば、冒頭の広忠さんの徒歩移動も・・・

1度は流浪の身になったとは言え、今は今川の力を借りているとは言え、三河を統一した先代の息子である殿様が、味方の領地から自分の領地への移動に数人の供をを連れただけの山中の徒歩移動・・・しかも、あっさり殺られる。。。なんか残念。

さらに、ちゃんと望月東庵のネズミの穴シーン・・・アレいります?
あ、そうか、これは例のアノ方の撮影分をカットしたための時間調整部分なのかな?
それなら仕方ないですね。

とにもかくにも今週は、帰蝶ちゃんが、信長さんに光秀の事を思いっきり話してたし、来週の予告を見る限りでは、またまた信長と光秀が会っちゃいそうなので、益々、足利義昭(あしかがよしあき)上洛の際のいきなりの光秀登場感がなくなっちゃって、個人的には少々残念ではありますが、そこはあくまで個人的な好み・・・物語が面白くなるのであれば、少々のツッコミどころはヨシとしましょうぞ。。。

信長弟の信行(ドラマでは信勝)を溺愛する母や、年上の彼との勝負に「負けてやってる」とのたまう幼き家康の大物ぶりに、個人的には「やっぱ麒麟を連れて来るのは家康かぁ~」と思いつつ、なんやかんやで来週も楽しみにしてま~す。
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コメント

いつも興味深く拝見させていただいてます。
今大河は数年ぶりに見ごたえある様子ですが、やはり無理矢理にスケジュールや設定を詰め込んだ感じがしますよね(^^;)
個人的には、広忠暗殺に信長(織田家)が関わってしまうと細川春元と三好長慶のような父の仇討因縁が発生してしまうので、不自然感が拭えないです。
染谷信長と川口帰蝶は年相応な感じで微笑ましかったですね。殺伐とした政略結婚でも、それなりに幸せな時間は過ごせたのだろうなと勝手に願ってます(笑)

投稿: とおりすがり | 2020年3月19日 (木) 23時42分

とおりすがりさん、こんばんは~

>個人的には、広忠暗殺に信長(織田家)が関わってしまうと細川春元と三好長慶のような父の仇討因縁が発生してしまうので、不自然感が拭えないです。

そうなんですよね~
家康は桶狭間で義元が亡くなって岡崎を目指そうとした時、伯父で織田方の水野信元に助けてもらってますし、その直後から織田と同盟結ぼうとしてますから、もし、父の仇であるなら、そのへんはどうなるんでしょうかね?
おっしゃる通り、三好長慶みたいに、恨みを持ちながら表面的な同盟…って事になるのでしょうか?
…で、最後に積年の恨みを晴らすのが本能寺(家康黒幕説)?って事になるんですかね~

>染谷信長と川口帰蝶…

私も思いました。。。
前の方のも見てみたかったとは思いますが、やはり帰蝶を演じる方の年齢は信長と同じか年下が良いと思うので川口さんで良かったと思っています。

久々にオモシロイ大河…今後も楽しみですね。

投稿: 茶々 | 2020年3月20日 (金) 04時09分

茶々さん、こんにちは。
他の人もコメント欄で語られていますが、
松平広忠の死に織田家がガチで関与していたのなら、家康(史実の方の)は織田家に強制拉致された挙句、父親をも殺されたというのに、なぜ仇の織田と同盟を結んだのかますます謎が深まります。
自分を見捨てた父親を憎んだのでしょうか。当時の家臣達は織田家への恨み辛みを家康に吹き込まなかったんでしょうか。
それどころか、その後、息子の信康が自害して、徳姫を実家の織田家に送り返しても、織田と徳川の同盟には何にもヒビが入ってないですし。
まるで現代の日本とアメリカのような蜜月ぶりで、外交の信用がないと名前が挙がる武田信玄が聞いたら目ん玉を飛びだしそうです。

それとも、当時は仇であっても生き延びる為に手を取り合うことは当たり前だったんでしょうか。
徳川との戦で兄と父を失った池田輝政は家康の娘と結婚しますし、
淀殿だって仇である織田と豊臣に保護されるという人生を送ってますしね・・・。

投稿: 禿鼠 | 2020年3月25日 (水) 11時28分

禿鼠さん、こんばんは~

そうですね~
やはり、戦国では、未だ力が足らない場合は家を守るために寄らば大樹の陰を貫かねばならなかった…という事もあったかも知れませんね。

上記のとおりすがりさんがおっしゃる三好長慶の場合も、「自らの力が上かも」と感じるまでは晴元の下で大人しくしてましたし、
今回の家康の場合も信長が亡くなってすぐ領地拡大しに東へ向かってますから

生き残るためには、その立ち位置を見極めねばならなかったのでしょうね。

投稿: 茶々 | 2020年3月26日 (木) 03時12分

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