大河ドラマ『麒麟がくる』第10回「ひとりぼっちの若君」の感想~息子世代が聡明過ぎるの巻
とにもかくにも、
満年齢なら、5歳の竹千代(後の家康)と15歳の信長・・・の息子世代が聡明過ぎるやんかいさ~
と感じた大河ドラマ『麒麟がくる』第10回「ひとりぼっちの若君」の感想です。
いやはや、
その聡明さで、早速、先週の(父ちゃんを殺した信長に恨みを抱くんやないか?という)モヤモヤ(第9回「信長の失敗」の感想>>)をスッパリ解決してくれましたね~竹千代君。。。
恨むどころか、
「父ちゃん嫌い」からの
「今川は敵です」からの
「いずれ討つべきと思う」からの
「懐に入り敵を見てみたい」からの
「敵を討つには敵を知れと言いますから」の
「信長様が迷っておられるなら私はどちらでも(織田にいても今川に行っても)構いませんよ」
って、どんだけ大人なんやw(@o@)w
そして、その竹千代を見据えて、最も良い着地点を見極めようとする信長・・・
もしも、この先のドラマの中で、(こんな考えを持ちながら…)駿河にやって来た竹千代に対して、大の大人の今川義元(30歳)が歴史通りの破格の待遇(2月5日の【家康の初陣…】の前半部分参照>>) で迎え入れるのだとしたら、海道一の弓取りとあろうお人が、何とも哀れに思いますが、
ドラマ上、信長が家康父を殺っちゃった設定な中で、この先の桶狭間キッカケの家康の独立(2008年5月19日参照>>)と、信長との清須同盟(1月15日参照>>)の事を考えると、そういう事にしないと辻褄合わなくなっちゃいますからね~
そんな中、一方の父親世代組は、、、
安祥城の戦い(11月6日参照>>)で、今川方に生け捕りにされた息子=織田信広(信長の異母兄)を見捨てる事ができずに、今川からの人質交換(信広⇔竹千代)の要請に迷う父=織田信秀と、
「息子を見捨てられるなら信秀にはまだ器量があるが、そんな器量もない男なら同盟を結ぶ価値はない」
と言い放ったワリには、
「動向が気になるから尾張に行って見て来い」
と光秀をまたまた尾張に行かせる斎藤道三・・・
なんか、父親世代の方がドタバタしてる感じがしましたね~これじゃ、息子世代の誰かに「麒麟がくる」のも仕方ないです。
とは言え、菊丸さんの
「竹千代さんが生き延びてくれるなら、今川に行こうが織田にいようが、どっちでも良い」
という、三河の民の総意のような意見は、良かったですね。
ドラマでは、京都にいる一般人がけっこう出て来るのに、三河の一般人がほとんど出て来ない中で、その思いを代弁してセリフの中に入れてくださったのは、秀逸な脚本だと思いました。
その性格が、なかなかにつかみどころない感が出てる信長さんも良いですね~
スッと表情が変わる所がチョット怖かったり、一方で、子供のように(まだ15歳ですがww)手足をばたつかせて近寄ってきたり・・・染谷さん、お上手です。
京都にいる一般人と言えば、またまた駒ちゃんの「これ、いります?」って思う綱渡りなシーンがありましたが、これはやっぱり時間調整なのかな?
アノ方の撮影部分もそろそろ終わりに近いでしょうから、この先は駒ちゃんのこんなシーンは、極力少なめに・・・あんまり多いと、駒ちゃんを嫌いになりそうです。。。
ところで、相変わらず進み具合の遅い今年の大河・・・今回も約半年くらいの間の出来事だったわけですが、安祥城の戦いが終わって、もうすぐ「信広⇔竹千代の人質交換」って事は、天文十八年(1549年)の11月頃。。。
畿内では、すでに、この年の6月に江口の戦い(6月24日参照>>)が終わっちゃってますが、ドラマの中ではどうなってるんでしょ?
東庵先生が「今の都では松永久秀が1番の実力者」(←おいおい三好長慶はどうした?)てな事を言うてはりましたが、この一言でスルーって事なのかな?
予告を見る限りでは、来週は、主役=光秀が、京都の将軍=足利義輝に、今川×織田×斎藤のゴタゴタを収めてくれるように頼むみたいですが、実際には、上記の江口の戦いで、時の将軍=足利義晴と息子の義輝は近江に逃げちゃってますが、そこらへんはどのように描かれるのか??
ま、前回の家康父暗殺からの信長と竹千代の関係を、なんだかんだでウマイ方向に辻褄を合わせてくださった今年の大河スタッフ様ですから、来週も、おそらくドラマの中では、ちゃんと辻褄が合っている状況になるのだと、個人的には大いに期待しております。
来週も楽しみですね。
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コメント
こんにちは!
前回の広忠暗殺が綺麗に回収されていて驚きました。なるほど、そう来るか、とw
おっしゃる通り、不祥事によるカット補填か駒ちゃんが痛々しかったです。
どうせ穴埋めするなら、歴史に興味ない視聴者には厳しいかもしれませんが、三好・細川・将軍家の内ゲバ(笑)を寸劇でも良いので出して欲しかったです。まぁ、解説的になってドラマとして楽しめないかも知れませんが。
染谷信長の演技力は期待できますね!初登場時は不安ばかりでしたが、今回は計算高い腹芸と天然キャラを見事に演じていて、今後の成長が楽しみです(^^)
本木道三は状況解説と舞台設定の裏方役でしたけど「ブラック伊右衛門」の威圧感は健在でしたね(笑)西村光安とのやりとりは漫才そのもので笑えました。
来週のストーリーで史実とどう擦り合わせていくのか楽しみです!(^^)
投稿: とおりすがり | 2020年3月23日 (月) 20時53分
とおりすがりさん、こんばんは~
西村光安さんは、お笑い担当なんですかね~
「皆に嫌われてる」と陰口たたかれ、
道三の前ではコロコロ意見変わるし…
散々ですww
数少ない明智の人なので、この先、カッコイイ見せ場があると良いですね。
投稿: 茶々 | 2020年3月24日 (火) 01時27分