大河ドラマ『麒麟がくる』第12回「十兵衛の嫁」の感想~嫁の印象薄っ!セリフ短っ!の巻
「十兵衛の嫁」というサブタイトルなのに嫁がほとんど出て来なかった大河ドラマ『麒麟がくる』第12回の感想です。
先週は、主人公=光秀が城巡りバスツアーの如くアチコチへ移動して、まるで連絡係のようだった(第11回「将軍の涙」の感想>>)と書かせていただきましたが、そのページでもお話させていただいたように、この頃の光秀は未だ歴史の史料にはほぼ登場しておらず、むしろ、主人公だからと言って様々な重要事項に絡んでしまうよりは、蚊帳の外で見ている感じの方が良いので、これでOKだとの私見を持っておりましたが、
さすがに、今回は主人公本人の結婚・・・なのですから、もう少し、視聴者が応援したくなるようなエピソードやドキドキする恋愛描写があった方が良かったような気がしてます。
(嫁さんの家族も出て来んかった)
なんせ、信長さんのように、帰蝶ちゃん(濃姫)という正室がいながら、子供を産むのは別の側室女性ってわけではなく、光秀は側室を持たずに生涯一人の女性を愛し、奥さんの方も、浪人となった夫を支える糟糠の妻(そうこうのつま)と伝えられているわけですから。。。
それこそ、側室当たり前の時代を描きながら、現在の「不倫=アカン」の観点を維持するべく、ここ最近の大河では、ほとんど正室一人しか登場せず(例外=秀吉ww)、実際には側室が産んだであろう後継ぎを正室の子供のように描いている事もあるご時世なのですから、今年こそは、正々堂々と、その夫婦関係を描けるはず・・・
なので、もう少し盛り上がって、テンション最高潮での結婚みたいな雰囲気があっても良かったかな??
とは言え、そういう場面は、この先おいおい出て来るかもしれないし、大河ドラマが、あまりに恋愛中心になっても困りますので、ここはあまり突っ込まないでおきましょう。
にしても、「毒(茶)には毒(鷹)で!」の仕返しはオモシロイ。
これで一気に土岐頼芸(ときよりなり)さん(12月4日参照>>)追放へと進みそうですね。
一方尾張(おわり=愛知県西部)では信長父ちゃんが虫の息(3月3日参照>>)・・・相変わらず信長は「パパに喜んでもらいたかったのに怒るばっかりで末盛城もくれへん」と、まるで子供用にスネまくり悲しみまくりな中、ササッと義父のもとに歩み寄って最期の言葉を確認する嫁=帰蝶ちゃん。
アレ、録画を戻して字幕出してもっかい確認してみましたが、やっぱり、父ちゃんがハッキリ言ったのは「信長を夜露死苦」だけ・・・他にもゴニョゴニョ言うてはったものの、そこはわからない仕掛けとなっておりましたが、そのセリフの長さからみて、おそらく、帰蝶ちゃんが信長に伝えたのは、かなり盛った話だったと思われ、その盛った話に、やはり子供のように笑顔になる信長は、やはり、まだまだ青い設定なのか?それとも、あれもこれもが周囲を惑わす芝居なのか?
この先が見ものですね~
ところで、今回の雰囲気を見て、今年の帰蝶ちゃんは、なんとなく姉さん女房的な立ち位置やったのね~とあらためて思いました。
一応、一般的には、信長は天文三年(1534年)生まれで、帰蝶ちゃんは天文四年(1535年)生まれの1歳違いとされるので、個人的には「染谷さんのお相手としては川口さんの方が似合ってる」と思ってましたが、この帰蝶ちゃんの生年は、あくまで「伝えられている」という程度で確たる裏付けはないわけで・・・
そこで、今回の大河では、「再婚説(一人目は毒茶盛られた土岐頼純)」の方を取った事も加味すると、おそらく帰蝶ちゃんは信長より年上に設定されてたんでしょうね~なるほど、、、ほんで、最初のキャストがアノ人やったんですね。。。とミョーに納得しましたです。
ところで、今回も、都が戦乱でゴチャゴチャになってましたが、おそらくこれは天文二十年(1551年)2月の志賀の戦いですね(2月26日参照>>)・・・前年に将軍に就任した足利義輝(あしかがよしてる)が、またまた朽木谷(くつきだに・滋賀県高島市)へと避難するくらい激しい戦いだったようですから。。。
にしても、そんな都で、あれだけケガ人続出の悲惨な状態の中、患者をほっぽり出して尾張&駿河(するが静岡県東部)に(しかも、それがお金のため)行っちゃう東庵先生って・・・しかも、ついでに未練タラタラで嬉しそうに美濃(みの=岐阜県南部)に立ち寄る駒ちゃん。
そんな非常識な人が名医って・・・いや、これも何かの伏線と思いたい!
とにもかくにも、今年の染谷信長は、父ちゃんの葬式で焼香を投げるのか?否か?
平手さんどうなるのか?(1月13日参照>>)
信長と道三の会見は?(4月20日参照>>)
今回、明智光安(あけちみつやす)の息子として初登場?した明智秀満(ひでみつ)は、最終回に湖水渡り(6月15日参照>>)をするのか?否か?
今後も楽しみです。
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