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2020年5月 4日 (月)

光秀の「敵は~」の次のセリフに期待しちゃった大河ドラマ『麒麟がくる』第16回「大きな国」の感想

 

4~5ヶ月の出来事を3週に渡って放送して、暮れに本能寺までたどり着くのか?
だんだん心配になって来た大河ドラマ『麒麟がくる』第16回「大きな国」の感想です。

とは言え、前半戦最大の見せ場ですからね~
見ごたえあったぶん、そこは致し方ないところですね。

海猿高政(義龍)さんに愛想をふりながら、心は道三とともに・・・
今までなんだかんだと掴みどころが無かった西村光安叔父様の演技力が冴えわたってましたね~

もちろん、まるで例の真偽問われる【道三から信長へ美濃を譲るの遺言状】>>の如く、思いの丈を光秀に言って聞かせる本木道三も・・・

本木さんの演技、カメラのカット割り、光と影の使い具合が、あまりにお見事で、
史実上、謀略と暗殺で主家を乗っ取り(1月13日参照>>)、ドラマ内でも土岐頼純に毒茶(第2回>>)を振舞った道三が
「人のうえに立つ者は正直でなくてはならぬ」
と、まさに「おまいう」なセリフをのたまわっても、
すんなり感動しちゃうくらい良い場面でした。
(↑これは皮肉ではなく本当に…)

ただ、以前も道三は、スゴイ感動するような事を光秀に言ってたけど(第7回かな?>>)
今回も、「なんでソレを息子に言わんの?」と、ちょっと思っちゃいました。

その考えを、ちゃんと高政に伝えていたら、もうチョイ良い展開になったような気がしますが・・・アッと、それじゃ長良川で対決せんわな~と、自分で言ってて自分で納得・・・

に、しても、今週の長谷川光秀ちゃん・・・
さすがに、今回は主役らしく
「敵は、高政様!」
と言い放って出陣していきましたが、以前、高政さん相手に「土岐頼芸様に取り次いでくれるなら、お前の言う事は何でも聴く」てな、「だから言わんこっちゃない」的な無謀な約束(第11回かな?>>)をした話はどうなった?
アレ以来、何一つ高政さんの言う事聴いてないけど、大丈夫なんかいな?
気になる~

気になると言えば、先週(第15回>>)ご活躍の信長父ちゃんの弟=木下ほうか信光さん・・・

今週の雰囲気を見る限りでは来週は、いよいよ長良川で対決する(4月20日参照>>)んですよね?

長良川より前に・・・てか、高政の弟二人殺害(10月22日参照>>)の1ヶ月後に信光さん亡くなっちゃってます(11月26日参照>>)が、そこはスルーなんですかね?
それとも、これからなのかしら?
(これからかも知れないので、あまり突っ込まないでおきます)

ところで、今回の最初の方にあった染谷信長川口帰蝶姫『古今和歌集』のくだりは、何か意味があるのでしょうか?

アレって
♪冬ながら 空より花の 散りくるは
 雲のあなたは 春にやあるらむ  ♪
「冬なのに空から花が散って来るのは、雲の向こうは、もう春なんだろうか?」
の歌ですよね?

戦の行方の話の後に、わざわざ一首の歌を出し、信長に、戦の行方と同じ「わからん」のセリフを言わせる・・・

確か、あの歌の前には
清原深養父(きよはらのふかやぶ=清少納言の曾祖父)という詠んだ人の名前と
『雪の降りけるをよみける』=(雪が降った事を詠んだ)
という詞書(ことばがき・説明文)がついていたはず・・・

本を手に取って見てるんですから、当然、その詞書も見てますよね?
それを、これまた、わざわざ帰蝶姫に
「雪を花に例えてるんです!」
と説明させるんですから、
「何かの伏線では?」
と、つい勘ぐってしまいます。

あ~モヤモヤする。。。
何か、解った方、教えてくださいませm(_ _)m

とまぁ、今回は、ちょっと重箱の隅を突くようなツッコミをさせていただきましたが、本木道三の名場面で感動したように、今週も、楽しく拝見させていただきました。

来週は、いよいよ長良川の戦い>>
そして、
そこで道三側についた事によって、高政からの報復で明智城が落城>>
という、前半戦最高の盛り上がりとなるはずですので、期待大ですね!
 .

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コメント

「古今和歌集」のくだり、あれは何かの伏線というよりも、信長夫妻の日常を描こうという意図の表れかと思います。「こんな大事な(深刻な)話をしている時にいきなり和歌の話をしてくるなんて!」という帰蝶の苛立ちと、こんな大事な話の時でも頭が柔軟過ぎて話題があちこちに飛んでしまう信長を対比させようとしているように思いました。真相はともかく、このシーンがこの回で最も印象的でした。

投稿: まーさん | 2020年5月 7日 (木) 01時46分

まーさんさん、こんばんは~

>何かの伏線というよりも、信長夫妻の日常を描こうという意図の表れかと…

確かに…
現在再放送されている同じ脚本家さんの「太平記」でも主人公と後の奥さんとが親しくなるアイテムとして古今和歌集が登場してましたが、「沢口登子さんが楽しそうに歌の解説をするのに対して真田尊氏が理解できなくてアタフタする」というよく似た感じのエピソードでしたし、取り上げられた歌の内容自体には意味がなさそうな感じだったので、脚本家さん自身が、歌に絡めて男女の仲を描く感じがお好きなのかも知れませんね。

投稿: 茶々 | 2020年5月 8日 (金) 01時47分

おはようございます。
最近見ていないのですがそういう逸話があるのですね。
ところでこのドラマは光秀が主役ですが同じような扱いが信長と帰蝶夫婦ですが、私はこの二人にちょっと複雑な感情があります。我が家は土田御前に愛され信長に殺された通称信行の信勝の子孫ですのでいつも大河を見るたびにまた家の先祖があっさり殺されるのかと見ていて辛くなります。他は父方の祖母が佐々木四兄弟の子孫なので六角も関係があります。
ところでこのドラマは大映ドラマのおんな風林火山みたいに信長の長男の信忠(私の先祖の従兄弟)、その婚約者の松姫も出てくるのでしょうか?戦国のトップクラスの美女である松姫は見たいです。松姫は春日局に出たのは知っていますが大河で他に出てきたことはありますか?

投稿: non | 2020年6月 1日 (月) 05時49分

nonさん、こんにちは~

さぁ?
松姫は出ないんじゃないですか?

未だ生駒の方すら出てきてませんし、後半は主たる流れを描くのにエピソード多すぎて時間がなさそうな気が…

投稿: 茶々 | 2020年6月 1日 (月) 15時19分

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