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2020年6月 1日 (月)

いよいよ桶狭間前夜祭~大河ドラマ『麒麟がくる』第20回「家康への文」の感想

 

今から、再来週はどうしよう?と思案しつつの大河ドラマ『麒麟がくる』第20回「家康への文」の感想です。

相変わらず、主人公より架空三人衆(駒&東庵&菊丸)の方が目立ってましたが、今回描かれた時期も、未だ光秀が歴史上には登場しない時代なので、そこは納得の範囲内です。

ただ、風間家康片岡義元も、東庵先生イロイロしゃべり過ぎなところは、ちょいと気になりましたが・・・
(セキュリティ甘いゾ)

そんな中、駒ちゃんがヘアスタイルを変えて、着物も何だか大人っぽくなってて、独り立ちっぽくお灸をして回ったりのイメチェン・・・そこに、いずれ薬マニアになるであろう風間家康を絡ませるあたりはニヤリとさせられる演出ですね。

それにしても、長谷川光秀は・・・
それこそ、今は亡き(先週ナレ死)伊藤義龍じゃないですが、
「お前はいったい何がしたいんだ?」
と聞きたくなるような不思議なアレコレ・・・

だって、越前に来た当時は、ユースケ・アサクラとはちょっと距離を置いて、住まいを借りるだけにしていたっぽいのに、今回は鉄砲の腕を見せつけて仕官を頼み、後半は、喰う米にも困るような貧乏生活なのに、どこからか馬を調達して来て、おそらく桶狭間へ直行・・・

しかも、予告を見る限りでは、参戦しに行ったのではなく、甲冑も着けない普段着のまま「見届け」に行くみたいやし・・・って、もはや、嫁と子供を養っていかなきゃならない身としては、ちょっと軽率ではないかえ?と・・・

とは言え、これも、どないかして主人公を名場面に絡ませないとドラマの盛り上がりに欠ける思った脚本家さんの苦肉の策という事で致し方ないのかも・・・です。

ただ、個人的に、どうしても、突っ込んでおきたいのが、あのユースケ・アサクラの蹴鞠(けまり)の場面を見た長谷川光秀の態度です。

朝倉家臣が「遊びです」とは言ったものの、
一方で、その蹴鞠の相手が「京都の公家」である事も言ってたはず・・・

この頃の蹴鞠や、歌会、
あと、もうすぐ出て来そうなお茶会も、
これらは、今で言うところの接待ゴルフです。

一昔前なら、
嫁=「あなた、日曜なのに、またゴルフなの?」
夫=「仕方ないだろ!ゴルフも仕事だ」
嫁=「゛(`ヘ´#) ムッキー」
なんて場面が、昭和のドラマにあったような気もしますが、

働く女性がバリバリ活躍する令和のこの時代、社会人はもちろん、女子供だって、もう気づいてますよ。

正式な会談ではない、ざっくばらんなオフレコで話す内容が、いかに重要で、そこから発展する事項が多々ある事・・・

なんせ、国家の首脳がゴルフして、両者の関係をアピールする時代なんですから・・・誰も、アレを見て「遊んでる」とは思わないですよね。

なのに光秀は気づかない・・・気づかないどころか、その言葉通りに「遊んでる」と思って憤慨し、どうやら「朝倉になんか仕官するもんか!」と思ったご様子。

残念ながら光秀さん、それでは出世できません。
その「来ている公家」が誰であるかくらい確かめないと・・・
(本来なら、話してる内容も聞きたいところですが…)

これまでの長谷川光秀が、出演者の皆々様から「優秀だ」と称され、アッチからもコッチからも引っ張りだこのモテモテ設定なのですから、それなら、このシーンはいらなかったような気がします。

せっかく、裏で川口濃姫にアドバイスして、水野のおいちゃんを呼びださせて染谷信長と会わせ、風間家康を今川から離反させようと画策した優秀さがブレブレになってしまいました。

とは言え、この離反作戦自体は、お見事でしたね~

今回のタイトルが「家康への文」だったので、いつぞやのファンタジー大河を思い出し、まさか
「光秀君よ、主役の特権使って家康に手紙出すんか!?」
と思ってドキドキしてましたが、なるほど、家康母ちゃんからの手紙だったわけですね~これはウマイ!

しかも、於大母ちゃんを演じた松本若菜さんの演技が、これまたウマイ!

わずか6歳で人質に出され(8月2日参照>>)、しかも、兄貴の水野のおいちゃんが織田に寝返ったせいで自分は離縁されて、1度も会えてない・・・

彼女の中では、未だ子供の姿のままの息子が、元服して出陣して、おそらく最も危険な先鋒を受け持つ・・・涙しながら、息子の無事を願う母。

まるでBGMに♪母さんの歌♪が流れて、立て籠もり犯を説得せんが勢いの名場面を、松本於大さんが見事な演技で魅せてくれはりました。

なのに、予告を見る限りでは離反工作は失敗する模様・・・
なんで?
「そう来たか!」
「コレ(母の願い)やったらイケる!」

と思った私の気持ちを返してくれ!

とまでは、言わないですが、おそらくは史実通り、義元の死を知ってから家康さんは決意する展開になるのかな?
【桶狭間の戦いの時の徳川家康】参照>>
水野のおいちゃんも、手を貸してくれそうやし・・・

とにもかくにも、いよいよ来週は「決戦!桶狭間」

次に「麒麟がくる」その日まで、桶狭間の余韻に浸りながら待っております!

★このあたりの予習復習ページ↓
 ●【家康初陣~三河寺部城の戦い】>>
 ●桶狭間の戦い
  【今川義元の行軍ルート】>>
  【一か八かの桶狭間の戦い】>>
  【二つの桶狭間古戦場】>>
  【義元を討った毛利新介と服部小平太】>>
 .

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コメント

茶々様
こんばんは
お市です。

脚本は、蹴鞠する大名アホ大名みたいに描いてますが、蹴鞠、和歌、茶の湯は政治ですよね。
今川氏真はアホ息子と言われながらも、蹴鞠和歌茶の湯が出来たから長生き出来たのですよね。
何かが欠落しているような気がする。
まだ濃姫が活躍してますが、もう生駒きつのは信忠産んでます。
家康も若々しいけど、菜々緒瀬名姫は、信康産んでます。
煕子が産んだ赤ちゃんは、この先、荒木村重の息子のところから出戻って、左馬之助を婿に取るのか。ずいぶん歳が離れている。
光秀は、煕子以外の女を知らない、左馬之助や濃姫の従兄弟であるとか、無理な設定にして、後々の事を考えずにここまでの脚本を書いたのではないのか。

桶狭間より後の撮影は出来ていないという事だが、後後どう描かれるのか楽しみですね。
わたしは、松永ひさひでや、三好ながよしを、もっと出してほしいなと思います。

投稿: 浅井市 | 2020年6月 2日 (火) 00時41分

浅井市さん、こんばんは~

>もう生駒きつのは信忠産んでます

…ですね。
信忠どころか信雄も信孝も生まれてるはずですね。

先日、別の方のコメントへの返信に「生駒の方が出て来ない」話をさせていたきましたが、信忠は出生が曖昧ですが、信雄と信孝はけっこうハッキリしてるので、この後、どういう風に登場させるのか?気になりますね。

瀬名姫と信康は、家康の離反で今川に取り残されていたのを奪回するところからの登場なのでしょうか?

色んな事があったので、通常運転とはいかないのは理解できますが、光秀絡みのエピソードは、ここから俄然多くなるのに、どうやって本能寺まで漕ぎつけるのか?
ちょっと心配になって来ましたね。

子供エピとか奥さんエピとか、色々省かれるのかも知れません。
私としては、せっかく光秀が主役なので、丹波平定のあたりをじっくりやっていただきたいんですが…

投稿: 茶々 | 2020年6月 2日 (火) 02時15分

茶々さん、おはようございます。
心身が不調で最近困っています。茶々さんはいかがですか?
ところでこのことに直接関係ないのですが、NHKのドキュメンタリーの戦国をご覧になりましたか?近年欧州で見つかった資料によって戦国日本と欧州などの世界とのつながりを紐解いているのが欧米の歴史家みたいだそうです。
私もたまには欧米の歴史家の本を読んでみたいなと思います。こういうところに着目したのかと気付くと思います。
さて桶狭間前後だとまだ信長は天下統一までの構想はなかったのではと思いました。三好、母の関係の六角の方が強かったですから。

投稿: non | 2020年8月 1日 (土) 08時01分

nonさん、こんばんは~

番組も拝見させていただきましたが、この時期の世界との関係については、以前(2011年)、コロンブス関連で【西欧の地球分割支配と朝鮮出兵】>>というページに書かせていただきました。
このあたりの日本史は政界情勢を踏まえないと探究していけませんね。

桶狭間の頃の信長は、未だ尾張も統一してませんから、天下統一の構想は無かったでしょうね~目の前の事で目いっぱいですから…

投稿: 茶々 | 2020年8月 2日 (日) 03時38分

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