« 戦国乱世を駆け抜けた異彩~松永久秀の甥っ子・内藤如安 | トップページ | 上杉謙信の富山城尻垂坂の戦い~裏で糸ひく武田信玄 »

2020年9月28日 (月)

大河ドラマ『麒麟がくる』第25回「羽運ぶ蟻(あり)」…あくまで個人の感想です

 

今週の大河ドラマ『麒麟がくる』第25回「羽運ぶ蟻(あり)の感想です。

唐突ですが…
♪誰のせいでもありゃしない~
 みんな コロナが悪いのさ~♪
(古っww(#^o^#)by悲しき願い)

いや…ホンマ
前半、あれだけ丁寧に描いていた美濃の斎藤家の衰退を、ナレーションと口伝えでほぼほぼスルー。。。
前半、あれだけ染谷信長にアドバイスして作戦参謀のようだった帰蝶姫が清須にて子守り三昧のため出演無し。。。

しかも、その話を聞いた長谷川光秀が「へぇ~そうなんだぁ」と軽く右から左へ受け流す。。。
(信長に追放されたのは帰蝶姫にとっては甥っ子なんですが、その心中やいかに…)

せやね、後半、急がなアカンので仕方ないね~
と思いきや、
一方で謎の薬の転売ヤー少年に直談判しに行くお駒ちゃんの尺が長い。。。

残り時間が少ないのに、俳優さんのスケジュール調整が難しいのでしょうか?
なんだか、今回は描く部分と描かない部分の尺の取り方が変な感じでした。

おそらく作り手のスタッフの皆さまも、色々と思い通りにできなくて地団太踏まれている物とお察しします。

そのせいなのでしょうか?
登場人物が、だんだんおバカになっていってるような…
(主人公ageのために他を貶めてるのかな?)

まずは、
懐かしの明智荘へと帰還し、なぜか、ここで、死亡フラグを振りまくるように思い出を語るさゆりママ・・・
(もうすぐ死ぬの?って思っちゃった…おそらく死ぬのはあそこなんだろうけど)

「これもお前のおかげ」
的な言葉をさゆりママは息子に言ってたけど、光秀は去った後に明智荘について何かしてましたっけ?

美濃を平定したのは信長だし、現地に残って色々守ってたのは徳重伝吾さんたちですよね?
ま、戻って来ただけですご~く歓迎されてたので良かったですが…

そんな信長さんは
「みんなが喜んでくれるから戦は好き」
と笑顔で言い
「美濃取ったら、次は何したらえぇかワカラン」
と長谷川光秀にアドバイスを求める。。。

聞かれた光秀が
「誰も手だしできない大きな国を作りましょう」
と言うと、信長が
「大きな国ってコレくらい?」
と地図の一部を指せば、
「もっと」
と・・・
「ほなコレくらい?」
と地図の周りを回る信長。。。

このくだりは、
「私の事、どれくらい好き?」
「こ~んくらい!」
と、ありえないくらい手を広げて大きさ示す、つき合って間もないカップルのやり取りのようでした。
(↑コレはつき合い始めのみ許される行為である)

ユースケ・アサクラはアサクラで、大事な話を中断してまでの忠太郎探し。。。
もうコレは、わざとですよね。。。(長谷川さんのチュー顔も)

また、光秀が
「自分が仕えたかったのは義輝様」
と言って、向井将軍の死を惜しみ、そのために目標を失ったかのような発言も、ちょっと???でした。

確かに、向井将軍に心酔してた感はありましたが、かと言って、家臣にしてもらうために何か努力してたわけでもない。。。

世は、生き馬の目を抜く戦国なのですから、思った事は、素早く実行に移さないと…ね。

とは言え、先の信長と光秀の「大きな国」のくだりで、意気投合した風に見えて、実は二人の思い描く「大きな国」がちょっと違う感じを含んでいる演出はさすがでした。

光秀は、今回の「蟻」の話で見直した滝藤義昭という神輿を担いでの大きな国
一方の信長は、それまで井ノ口と呼ばれていた場所を、中国の「周の文王、岐山より起り、天下を定む」という故事にあやかって「岐阜(ぎふ)と名付け、斎藤家の稲葉山城も岐阜城に改め、あの「天下布武」の印鑑を、ここらあたりから使い始めるわけで・・・(ドラマにはまだ出てきてないけど)

光秀の
「畿内を手に入れる」
の言葉に、
「ほな、堺もか?」
と返す信長もイイv(^o^)v
(【本能寺の変と堺の関係】も参照してね>>)
そして京都では、
重要人物に出会う担当のお駒ちゃんが陣内宗久とニアミス。。。

アリが蝶を運ぶシーンとか、
子供相手に遊ぶ滝藤義昭さんに雅楽の嗜みが垣間見えるところとか、
Dscf1285pa900やっぱり美しい朝倉家の庭園とか→
チョイチョイ挟まれる小ネタのクオリティーの高さが、やっぱ大河やなぁ~って思います。

欲を言えば、やはりもうチョイ、三好一派(三人衆)を描いてほしい・・・

前回も、三好三人衆が出て来ないので、義輝さんの何がダメで義栄さんの何が良いのか?
なぜに義栄さんを推す一派と、義昭さんを推す一派が対立してんのか?
がよくわからない的な事言いましたが、やっぱり今週もわからない。。。

聞くところによれば、大河ドラマに第14代将軍の足利義栄が登場するのは初めてなのだとか…

せっかく義栄さんが出るんですから三好三人衆も…そして今後は、その対立の構図が見事に描かれる事を希望しております。

来週も楽しみにしてます。

たぶん来週、もしくは、これから起きる出来事は…
●【義昭の「僕を京都に連れてって」】>>
●【松永VS三好と筒井順慶の大仏殿の戦い】>>
●【朝倉義景の若狭侵攻】>>
●【義昭を奉じ~織田信長の上洛】>>
 .

いつも応援ありがとうございますo(_ _)oペコッ!

    にほんブログ村 歴史ブログ 日本史へ



 

 


« 戦国乱世を駆け抜けた異彩~松永久秀の甥っ子・内藤如安 | トップページ | 上杉謙信の富山城尻垂坂の戦い~裏で糸ひく武田信玄 »

大河ドラマ・時代劇」カテゴリの記事

コメント

今回の投稿は記事の内容とは直接関係ないことになりますが、今回の繰り返される不測の事態を受けての、長期の撮影中断や撮影やり直しを受けて再来年以降の大河ドラマ(および来年後半以降の朝ドラ)は撮影方式を変えるのではないかと思います。春以降考えていたんですが、出演者がアクシデントにより降板になっても、スムーズに調整ができるような方式の撮影をしてもいいかと。今回は撮影開始を早めて突然のアクシデントの影響をもろに受けましたが、今年夏以降に放送された他のドラマ番組を見ると、一部を除いてアクシデントがあっても特別大きな支障があった番組は少ないです。
もっとも、どのドラマに関係なく出演者の突然の大病や大けがは可能性がありますし。

ちなみに秋場所で初優勝した正代(しょうだい)関は石川さゆりさんの遠い親類になるそうです。

投稿: えびすこ | 2020年9月29日 (火) 10時54分

えびすこさん、こんばんは~

緊急事態宣言がでている時期と夏以降では、かなり状況が違いますからね。

医療関係者の皆様のおかげで、いまでは対処法もかなりわかって来て、ただ自粛するのではなく、予防を徹底しつつ通常に戻す方向に向いて来てますもの。

そう言えば、石川さゆりさんは熊本のご出身でしたね。

投稿: 茶々 | 2020年10月 1日 (木) 01時47分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 戦国乱世を駆け抜けた異彩~松永久秀の甥っ子・内藤如安 | トップページ | 上杉謙信の富山城尻垂坂の戦い~裏で糸ひく武田信玄 »