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2020年10月 5日 (月)

大河ドラマ『麒麟がくる』第26回「三淵の奸計(かんけい)」の感想

 

今週は駒ちゃんが出なかった大河ドラマ『麒麟がくる』第26回「三淵の奸計(かんけい)の感想です。

そうですか~
先週のチュウ太郎のくだりは、今回への準備だったわけですね。

にしても、
谷原三淵のアタックチャンスが幼子の毒殺だったとは、何だか後味が悪い。。。

いや、解りますよ。
世は戦国なんですから、幼子と言えど、大国の跡取りになる人物・・・
子供だから…と情けをかけていてはやっていけません。

実際にも、義景の長男は、家内の勢力争いによって毒殺された可能性が高いわけですが、それをドラマの中で「(現段階で)主人公側の人がやっちゃう」ってのは、どうなんでしょう?

もちろん、ドラマでは誰に毒を盛られたかは明らかではありませんが、今回の題名が三淵の奸計(かんけい=悪だくみ)ですからね~やっぱり、そうなんでしょうね。

でも、だとしたら、長谷川光秀は、何であんなにユースケ・アサクラに上洛を勧めてたんだろう?

確か・・・
光秀から見た滝藤義昭に対する印象を聞いて、最初はそうでもなかったユースケ・アサクラに
「でも、力のある大名が手助けすれば…」
とか言って、ノリ気にさせてましたよね?

なのに、「器じゃない」とか言い出して、手のひら返しで染谷信長一本にしちゃう・・・一旦、ノリ気のなったのを諦めさせるための長男毒殺??なのだとしたら、ちょっと悲しい。。。

まだ、朝倉内のお家騒動の方が納得できる気がします
(ドラマ内でもお家騒動が原因という設定なのかも知れませんが、だとしたら「三淵の奸計」という題名にしたのが??)

にしても、息子が亡くなった後でも、ユースケ・アサクラは滝藤義昭らの「岐阜に行く」手紙にご立腹で、未だ、上洛したがってる感ありましたが・・・(実際にはかなりショックを受けて、しばらく内政が手につかなかったようですが…)

一応、定説では、
朝倉義景は足利義昭を越前に保護する事には積極的で、なんなら、幽閉されていた興福寺を脱出する時点から密かに協力していたとも言われますが、一方で、上洛に関しては終始乗り気ではなかったとされています。

もちろん、コレ(↑現段階で定説となっている歴史が絶対に正しいわけではありませんが、どのみちドラマ内でも信長だけが義昭を担いで上洛する流れなのでしたら、いらん事は言わんと、そのままユースケ・アサクラは上洛する気がないままでも良かったんじゃ?とも思います。

ただ、ひょっとしたら、今回のユースケ・アサクラの怒り爆発が今後の物語の展開に絡んで来るのやも知れませんので、油断できませんね。。。

ところで、今回で3回目の毒殺・・・
いつか長谷川光秀も毒盛られるんでしょうか?
そして、それを助けるのが、何にでも効く夢の薬を持ってる駒ちゃんとか?
そのために、長々と薬のくだりをやってるのかしらん(今週はなかったけど…)

実際に光秀は、丹波攻略のあたりでは、体調が檄ヤバだった(10月29日参照>>)みたいですが、その時に曲直瀬道三(まなせどうさん)(1月4日参照>>)の代わりに駒ちゃん活躍するのかな?

ところで、今週のドラマの前後では、実際には浅倉は毎年のように若狭に出兵(【朝倉義景の若狭侵攻】参照>>)してますが、そこのところは、まったくスルーで、ちょっと残念・・・ただ、松永久秀と三好が奈良でゴチャゴチャやってる(【大仏殿の戦い】参照>>)というのは、一応、セリフの中に出て来ましたね。

あと、
今のところ、ただの傍観者で、何をしたわけでもない長谷川光秀が、
誰もが信頼し、誰もが好きになり、誰もがそばに置きたがる設定・・・さすがに今回は、自分でも(なぜなのか)サッパリわからない」と言ってましたが、そのセリフをドラマ内で言っちゃうなら、こっちも外から「それはあなたが主人公だからですよ!」とツッコミたい。

私としては、
もう、そろそろ、その主人公の特権なしで、長谷川光秀が活躍するような展開になっても良いのではないか?と思っています。

未だに、信長にも義昭にも仕官していないため、重要人物に関わる時は、ほどんどが伊呂波大夫と駒ちゃん頼みになってしまっているのが気にかかります。

予告を見る限りでは来週も、駒ちゃんの紹介で陣内宗久に会いにいくようですが、できれば、そろそろ、どなたかの正式な配下となって、自らの力で人脈を広げつつ、歴史の表舞台に躍り出ていただきたいと、一ファンとして願っております。

そう遠くない未来、長谷川光秀が自らの才覚で大活躍する日を楽しみにしている今日この頃です。

たぶん来週、もしくは、これから起きる出来事は…
●【義昭の「僕を京都に連れてって」】>>
●【義昭を奉じ~織田信長の上洛】>>
●【六角承禎~観音寺城の戦い】>>
●【松永VS筒井~筒井城攻防戦い終結】>>
●【足利義昭が第15代将軍に就任】>>

あと、後の姉川の戦いで討死する遠藤喜右衛門さんのページの前半部分で、上洛目前の信長が、妹婿の浅井長政に面会したエピソードを書いておりますので、コチラもご参照のほど↓
●【遠藤喜右衛門、命がけの奇策in姉川】>>
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コメント

いつも楽しく拝見させていただいています!

長谷川光秀のユースケ・アサクラに意見する際の感情ダダ漏れ顔(( ´д`)アナタムノウデスネ)が気になって仕方なかったです。
上洛への意思を固めさせる為に煽ってんのかとも思っていたのですが、その後すぐに染谷信長のところに行っちゃいましたね...

毒殺についても長谷川光秀は染谷信長連れてくる係として谷原三淵と示し合わせていたら面白かったのですが、主人公に奸計はさせないのかな...

この大河で一番優秀な(おそらく麒麟である)川口帰蝶姫が出てくる回が待ち遠しいです。

投稿: 三枝 | 2020年10月 5日 (月) 14時33分

茶々さま
こんにちは

もう早く話進めろよッて感じですね。
やっと通説通り、義昭を伴って美濃へ行くというシーンが出てきましたね。光秀は、今まで何もしてないのに誰からも評価される不思議な人でしたね。
これから色々しなければならないのに。比叡山焼き討ち、丹波平定、金ヶ崎の何とか、天王寺砦の戦い、信貴山で松永久秀を爆死させるとか。間にあいませんよ。
それにしても、何故豊臣秀吉は出てこないのでしょう。既に信長の家来になって、斎藤龍興との戦いなんかで誘降工作とかもしてるというのに。初期にちょっと、字を覚えるのだとか言って、変な雰囲気で出てたけど。この先ライバルになって最終的に光秀を滅ぼす重要な人物のはずなのに、今、どこで何をしているかわからないって。
お市様も、もう浅井長政の嫁になってますよね。
お駒さんや、変な大夫や医者を出すより、もっと重要人物を出すべき。役者が他の仕事で忙しかったり暇だったりするのかな。マチャアキなんか、もはや他に仕事ないだろうし。
どの登場人物もキャラがブレてるような気がします。
お前のポリシーは何なのか?
麒麟が来ない、麒麟が来ない、みんな口々にポエムを語るし。
流浪の将軍足利義昭なんか、坊さん時代に慈善事業なんかやってるし。そんな事やらんでしょ。やはり従来言われてる通り、ただ厚かましくて空気読めない、後に、信長から十何ヶ条の糺弾書を突きつけられた勘違いしたオッサンという感じでしょ。
煕子は、先週、「子供達にとってはここが故郷ですから」とか言ってて、今週は美濃に帰れるのを喜んでるし。

正しい正しくないより好き嫌いだと思うのです。真田信繁は狡猾な家康が嫌いで、晩年呆けてしまったけれど、やはり秀吉が好きだったのだと思います。
開明的で平和主義の戦国武将などいないのだから。
光秀も、もうポエムなんかを口ずさまずに戦国武将として本能寺に向かって行ってほしいです。

今週面白いと思ったのは、小薮の憎たらしい変顔だけでしたわ。

アッそうそう、本能寺跡は行った事あるのですが、明智藪は行った事ないのです。何時か行きたいと思っています。


投稿: 浅井市 | 2020年10月 5日 (月) 16時24分

三枝さん、こんばんは~

おっしゃる通り、
なんか朝倉義景を、わざとアホっぽくしてる感じですよね~
当時の一乗谷は時代の最先端の都市で、義景は良い治め方をしてたと思うんですが…

帰蝶姫は…どうなんでしょうね?
もう、すでに、史料には登場しない年代に入ってますから、このまま出て来ないなんて事もあるんでしょうか?
また、出てきてほしいですが…

投稿: 茶々 | 2020年10月 6日 (火) 03時46分

浅井市さん、こんばんは~

秀吉は、いつの間にか信長の家臣になってて、ほんの一瞬だけ出てましたが、主人公最大のライバルなんですから、もうちょっと大切に描いて欲しいですね。

小薮さんは…
ホント、憎たらしい感じが良かったです。
アッ、朝倉親戚の手塚さんの憎たらしい感じも良かったです。

投稿: 茶々 | 2020年10月 6日 (火) 03時51分

茶々様 初めてコメントさせていただきます

主人公なのに全然存在感のない長谷川光秀にイライラしながら毎回視聴しております
今回の「本圀寺合戦」は光秀が陣頭指揮し三好勢に屈しなかった、彼の武将人生における
画期だった戦いのはずです。これで幕府方も織田方も光秀に一目置いたはずなんです。
それが将軍と地下壕に逃げ込む設定にはがっかりしました。
また将軍御所の建設では材木を担ぐ光秀です。材木担ぎなどさせず、合戦で鉄砲を持たせて
欲しかった。
武将としての光秀を愚弄するような場面が多すぎると思いますが如何でしょうか HIDEKI


投稿: hideki yamane | 2020年10月21日 (水) 17時16分

hideki yamaneさん、こんにちは~

>「本圀寺合戦」は…彼の武将人生における画期だった戦いのはず…

ですよね~
なんで床下に隠れて思い出話なのか?
私も残念でした。

信長さんも、だんだん定番な描き方になって来て…本能寺への理由づけも、結局、定番の感じになるんでしょうかね?

投稿: 茶々 | 2020年10月21日 (水) 17時58分

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