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2020年10月19日 (月)

大河ドラマ『麒麟がくる』第28回「新しき幕府」の感想

 

久々に、武将同士の駆け引きや腹の探り合いの場面が多くて、個人的にはウキウキ気分大河ドラマ『麒麟がくる』第28回「新しき幕府」の感想です。

ナレーションでしたが、上洛後の三好とのなんやかんやも語られたし、将軍就任や仮御所の本圀寺の変も描かれ、それに伴う桂川の戦いも会話から察する事ができたし、これキッカケの二条城の築造もしっかり描かれてましたね。
●【義昭を奉じ~織田信長の上洛】>>
●【第15代室町幕府将軍・足利義昭 就任】>>
●【本圀寺の変と桂川の戦い】>>
●【本圀寺の変からの二条御所の築造】>>

ただ、今回の本圀寺の変には、、、
攻撃側(三好勢)には信長に岐阜(美濃)を奪われた斎藤龍興がいたはず、

一方で、
防衛側(将軍側)には三好三人衆と袂を分かった三好義継がいたわけで。。。

まぁ、斎藤龍興からの岐阜奪取は、ほぼナレーションだったし、
三好義継は本圀寺の援軍として駆け付けるだけだし、そもそも誰が義継で誰が三人衆なんだかわからないモブキャラだったので仕方ないのかも知れませんが、

龍興の父は、主人公の大親友だった海猿伊藤義龍ですし(第19回参照>>)
義継の父(養父)主人公が命懸けで(大ケガしてた)助けた三好長慶なわけですし(第6回参照>>)

前半部分で、けっこう丁寧に描いていた人たちの後継ぎさんなんですから、せめて、もう少しスポット当てて、その因縁めいた雰囲気を醸しだしてみても良かったような~
↑コレはあくまで「歴史は大河の流れのようにつながっていく」と考える私の個人的な好みですが…

に…しても、
二条城の構築現場にて展開されたお地蔵さんの扱い方の是非。。。

神も仏も信じず、お地蔵さんの頭をペチペチしちゃう染谷信長と、その態度に不信感を抱く長谷川光秀・・・

おそらく、ここが、この先の比叡山焼き討ちや本能寺の変につながっていく二人の間の隙間風になるんでしょうけど、
(後日、光秀構築の福知山城にはいっぱい石仏が使われてる事はスルーなのかな?)

なんか、今日の信長さんは、いつの間にか定番の信長さんになってる。。。

確か、最初は「これまでにない信長像を描く」というフレコミで、文字通り、そんな風な染谷信長だった気がするんですが、ここに来て、いきなり定番の鬼のような信長になってしまったような。

光秀は光秀で、なんか急にエラそうな感じになってるし・・・

不肖私、情けない事にキャラ変についていけてない(ToT)
しかも、無言の演技が多い今回の長谷川光秀は、未だに、その心も読めないでいます。

これが、信長もしくは秀吉が主役のドラマで、光秀が敵役あるいはライバル的立ち位置の人なら、「何を考えているかわからない=心の読めないキャラ」という設定で充分通用するし、そういう描き方もアリだと思うんですが、
今回は主役ですからね~

主役の心が読めないと、見てる側は、なかなか共感できないわけで・・・ともに怒り、ともに戦いたい視聴者の一人としては、ちょっと寂しいです。

そこを、埋めるために、わざわざ将軍様とともに地下の隠し部屋に入って思い出話に花を咲かせたのかも知れませんが、やはり、あそこは、将軍様の護衛はモブキャラの誰かに任せてでも、主役には最前線でカッコ良く戦って欲しかったです。
(思い出話は、また別の機会に…)

ま、「将軍を守る」「父の代から土岐氏が主君」は、後の本能寺の変の動機につながるための伏線かも知れないですが・・・(♪時は今…♪やからね)

とは言え、その将軍=滝藤義昭さんは良いですね~
これまで抱いていた足利義昭のイメージとは違いますが、滝藤さんの演技が素敵なので、あれはあれでドラマとしてはアリな気がしてます。

また、初登場でいきなりの悪役臭プンプンの摂津鶴太郎さんも小気味良いですね。
この先、どんなイケズな計略をされるのか?楽しみです。

楽しみと言えば、今回は名前だけ出た筒井順慶・・・
順慶は大和郡山城を構築する際に光秀から色々教えてもらったとされるし、例の洞ヶ峠の一件(6月11日参照>>)もあるので、おそらく、これから、長谷川光秀と仲良くなるんでしょうね。

予告編では染谷信長がデッカイ石をなめるように見てたので、ひょっとしたら管領=細川昭元(晴元の息子)の屋敷跡から藤戸石(ふじといし)を運ぶ場面があるのかも知れません。('-'。)(。'-')。ワクワク

来週、もしくは、これから起きる出来事は…
 いよいよ信玄登場?
 ●【今川館の攻防戦】>>
 ●【家康の遠江侵攻】>>
 ●【家康が引馬城攻略】>>
 ●【今川氏滅亡~掛川城の攻防戦】>>
 朝倉関連
 ●【手筒山・金ヶ崎城の攻防戦】>>
 ●【危機一髪~金ヶ崎の退き口】>>
 ●【金ヶ崎の退き口で殿の秀吉は…】>>
 あと吉田久秀の会話でサラッと語られただけの
 ●【松永×三好・筒井の大仏殿の戦い】>>
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コメント

茶々さんこんばんは。

摂津晴門、最高でしたね。
あのくらい悪役らしい悪役はここ数年の大河ではいなかったような気がします。

そして十兵衛はセリフではなくて表情で語りますね。

セリフが少なめな分、表情がくるくる変わって面白いですw

長谷川氏の演技力の見せ所といったところでしょうかね。

投稿: 鷲谷 壮介 | 2020年11月25日 (水) 01時56分

鷲谷 壮介さん、こんばんは~

長谷川さんが、いよいよカッコ良くなってきましたね。。。

投稿: 茶々 | 2020年11月25日 (水) 03時40分

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