大河ドラマ『麒麟がくる』第31回「逃げよ信長」の感想
今回、
久々に大河ドラマ見た~!
やっと光秀が主役になった~!
と、思った大河ドラマ『麒麟がくる』第31回「逃げよ信長」の感想です。
コロナで中断されて以降の大河で、久しぶりに大河らしい大河でした。
おそらくはコロナのせいで、なかなか思うようにできないためか?
「本木道三が出てた頃と、同じ脚本家先生&同じスタッフ様なのか?」
と思うくらい、微妙な感じだったのが、ここに来て、見事な神回でありました。
まぁ、それこそコロナのせいで「大きな戦いになるぞ~」の合戦シーンが、鉄砲ぶっ放して少人数でゴチャゴチャやってる小さな戦いになってしまっていましたが、それは、大人数での密集を避けねばならない状況下ですので、致し方ないところ・・・
信長・秀吉・家康の三英傑そろい踏みに加え、主役の光秀にクセ者の松永オジ・・・見ごたえありましたね~
ただ、やっぱり、長谷川光秀が未だに幕臣なのが気になりますね~
味方だと思っていた妹婿の浅井長政の裏切りを察知して染谷信長に知らせるのが光秀・・・というのは、まぁ、あのお市の方の「小豆の袋詰め」は、もはや描きつくされたシーンでもあるので、主役の特権としての許容範囲ではあります。
【手筒山・金ヶ崎城の攻防戦】参照>>
【危機一髪~金ヶ崎の退き口】参照>>
また、光秀が信長を必死で説得するシーン
「織田信長は死んではならんのです!」
も良かったです。
ただ、なんで幕臣の光秀に殿(しんがり)を・・・
いや、これも、今回の最大の見せ場である以上、主役の特権のフル活用という事で納得しましょう。
しかし、その撤退戦のすべてを、幕臣の光秀が仕切ってしまうまでいくのは、ちょっと違う気がします。
なんか、ドサクサに紛れて、柴田勝家の安藤さんにまで指図してませんでした?
また、秀吉が殿に名乗りを挙げるのは『絵本太閤記』にもあるので(注:名乗る相手は光秀ではないです)そこは良いのですが
【金ヶ崎の退き口で殿の秀吉は…】参照>>
一刻を争う時の、あの昔語りはちょっと長かったような???
わかります!
ここは、ドラマの中で、これまで秀吉の事を「軽いヤツ」と小バカにしていた感のある光秀が、秀吉を見直して心通わすシーンですから、大事なのはわかるのですが、姉や妹やイモまで出さずとも、もう少し短く簡潔に語っても大丈夫だったような。。。
そう言えば、秀吉が
「命懸けで殿を務めたのに、皆、信じてくれない」
と泣きついた時も、
光秀はメッチャえらそうに、安藤勝家らに説教してました。
また、撤退の後の京都での信長が
「誰にも会わない」
はずなのに、光秀にだけはスンナリ会い、今後の
「帰蝶姫や幕府や朝廷への対応」を相談しちゃう・・・
殿担当に始まり信長の相談で終わる今回の撤退戦のすべてが、すでに光秀が信長の家臣になっているなら、
多少やり過ぎではあるものの、主役の特権の許容範囲で、そこまでの違和感は感じなかったのでは?
と思うのですが。。。
ここまで、信長ベッタリの行動をさせるのに、なぜに、未だに家臣として描かないのか?
最後に
「信長様は生きている」
「生きていれば次がある」
と、落ち込む信長を鼓舞させるシーンが良かっただけに、「未だ幕臣である事」が妙に気になりました。
来週の予告を見ると、
何やら、幕府が敵に回るだけでなく、将軍様自身が信長に不満ムンムンなようで・・・おそらく光秀が、そんな将軍様&幕府から、いよいよ離れていく事になるのでしょうが・・・
あと、コロナ禍でスケジュール等が難しいのかも知れませんが、「浅井長政が信長を裏切る」の理由づけとか心の葛藤とかに、もう少し時間を割いていただければ良かったかな?
なんか、長政とお市の方のシーンが唐突でした。
とは言え、これからは、今回のような神回が毎週くりかえされるのではないか?の期待大・・・来週も楽しみにしています。
★今回の大河:関連ページ
朝倉関連
●【若狭と朝倉義景(国吉城の攻防)】>>
天皇家
●【正親町天皇と織田信長】>>
将軍関連
●【信長が義昭に掟書を示す】>>
金ヶ崎から姉川へ…
●【逃げる信長を狙撃した杉谷善住坊】>>
●【背水の陣~瓶割柴田の野洲川の戦い】>>
●【金ヶ崎から姉川までの2ヶ月間】>>
金ヶ崎の退き口から姉川の戦いの位置関係図(日付入り)
↑クリックで大きく(背景は地理院地図>>)
姉川の戦い
●【姉川の戦い】>>
●【姉川の七本槍と旗指物のお話】>>
●【遠藤喜右衛門の奇策in姉川】>>
三好&本願寺との戦い
●【三好との野田福島の戦い】>>
●【野田福島の戦いに本願寺参戦】>>
●【野田福島~春日井堤の攻防】>>
.
「大河ドラマ・時代劇」カテゴリの記事
- 大河ドラマ「光る君へ」の最終回の感想(2024.12.17)
- 大河ドラマ「光る君へ」第1回~5回の感想(2024.02.05)
- 年始のごあいさつ~今年は『光る君へ』ですね!(2024.01.01)
- 大河ドラマ「どうする家康」最終回を見ての感想まとめ(2023.12.18)
- 大河ドラマ「どうする家康」の3~6回の感想(2023.02.13)
コメント
茶々さんこんばんは。
神回でしたね!
いつもは録画を見たら消すのですが、この回は消せませんでしたw
浅井長政の裏切りを十兵衛が知らせたことはさておいて、それを知った時の十兵衛と信長のやり取りはたまらなかったですね。
信長が十兵衛を蹴ったときは「やられた!」と思いましたw
興奮してすみません!w
投稿: 鷲谷 壮介 | 2020年12月23日 (水) 00時05分
鷲谷 壮介さん、こんばんは~
信長の蹴りのシーンは俳優さんたち提案のアドリブだそうですね。
躊躇する染谷さんに長谷川さんが「思いっきり蹴ってください」って言われたそうで…良い場面でしたね。
投稿: 茶々 | 2020年12月23日 (水) 05時28分