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2023年1月20日 (金)

大河ドラマ「どうする家康」の1・2回の感想

 

「どうする家康」第1回第2回を視聴させたいただきましたが、、、
どうする?感想(;_; )オロオロ ( ;_;) アセアセ💦

一応、歴史ブログなので、歴史好きから見たストーリーの感想を書かなきゃ!と思うのだけど、
映像のインパクトが強すぎて、1度見ただけでは内容が入って来ないww

とにもかくにも、第一印象は、映像全体が中国ドラマ(史劇・時代劇)みたいでしたね~

背景やら馬やらがCGなので、そのように思うのかも知れませんが、なんかバックの風景が外国っぽくて中国の大草原で戦ってるみたいな?

合戦シーンは、まるで中国ドラマの
「琅琊榜(ろうやぼう)か?
「九州縹緲録(きゅうしゅうひょうびょうろく)か?
(ちなみに私は中国時代劇も好きなので批判してるわけではありません)

そう言えば、九州縹緲録の主人公の皇子も、はじめヘタレ(途中で覚醒します)で、彼を助けて奮い立たせ親友となる武人は槍の名手やったww
(しかも槍の名手=姫野を演じた陳若軒さんは山田裕貴クンに雰囲気が似てるかもww←個人の感想です)

初回の最後にテルマエ信玄が瞑想してる崖から見える景色は、まるで「桃花シリーズ(中国古代神話がベース)に出て来る天界か神仙界の風景みたいやったし…

ま、昨年HITした「るろ剣」の実写版映画も、格闘シーンなどがワイヤーアクションバリバリの中国ドラマっぽい殺陣になってたので、そういう演出が今のハヤリなのかも知れません。

これは、
「ひょっとして服部半蔵が、屋根から屋根へワイヤーアクションで飛びまくるかも知れん」
と、逆に期待。。。

ドラマの演出も、時代とともにハヤリの手法が採用されるのは当たり前の話で、やがては、それが主流になる時が来るかも知れませんしね。

現に、1回目見た時には、あのメリーゴーランドのように同じ動きをするCG乗馬シーンに、思わず
「これで、えぇん?」
と突っ込んでしまいましたが、2回目は、ちょっと見慣れてきましたww

聞くところによると、あのCG馬たちは、動物を酷使する乗馬や合戦シーンは
「動物愛護の観点からも不適切ではないか?」
との考えによる新しい試みだそうで、

そんな新しい試みは、1~2回だけ見て判断できる物ではありませんし、ひょっとしたら1年間見終えた後でも…
なんなら5年10年経った後に、
「あの時にアレやったのは斬新だったねぇ」
との評価を受けるかもわかりませんから、今、この時点での評価は時期尚早という物でしょう。

ただ、一方で、一大河ファンとして
「これは…どえらいパンドラの箱を開けてしまったのでは?」
との思いもあります。

動物愛護もそうですが、大規模な合戦シーンを撮影できる場所が少なくなっている事も確か・・・

先日は、同じNHK様の「100カメ」という番組で、「鎌倉殿の13人」の富士の裾野での巻狩りシーンの撮影の、スタッフ様の奮闘ぶりを拝見させていただきましたが、

100人に及ぶエキストラさんが、衣装に着替え、メイクをやって準備万端整えても、
「雨が降ったら撮影中止」
「風が吹いたらセットがぶっ飛ぶ」
「イノシシの別撮りに1日がかり」
等、かなり苦労されているのを目の当りにし、大変な思いをされながらお仕事に挑んでおられる事に感銘を受けました

この先、合戦シーンを撮影できるくらい広く、現代物が見切れないような場所も、どんどん減っていくだろうし…そんな中で将来の事を見据えたら、CG採用も致し方ないところです。

ただ…なら、
動物愛護から馬や動物はCG,
場所と天候に左右されないから背景はCG(←今ココ)
伝統技法を受け継ぐ職人が少ないので建具や衣装はCG、
格闘シーンは危険を伴うのでモーションキャプチャーで対応、
って事になると、これからのドラマはどうなってしまうのだろう?
と考え出したら、頭の中でアホな妄想がどんどん加速するww

とは言え、それこそ新しい試みは大切です。
何でも挑戦してみない事にはお話になりませんから、試してみる価値はあるでしょう。

そんな新しい試みと言えば、巷では
「軽すぎる」
なんて事も言われている今回の松潤家康さん・・・

私としては、題名が「どうする家康」だと聞いた時点で、すぐさま、あの三方ヶ原の脱糞シーン(参照>>)が思い浮かび、
「おそらくは、敵に囲まれ窮地に立った家康さんが右往左往するんだろうな~」
と予想していたので、壮絶ヘタレな松潤家康が、どんなけアタフタしても、
「そんなヘタレが、やがて天下統一する武者に変貌するさまを描いて下さるんだろうなぁ」
という期待しか浮かんできません。

おそらくは本物の虎を見た事が無いであろう松嶋於大の方「ガオーッ」とやろうが、

相撲の「可愛がり」よろしく、きつく当たりながら成長を期待するツンデレ岡田信長が、
「待ってろよ!俺の白兎」
と言いながら、顔見せただけで撤退するブロマンス(もしくはBL)満載な感じも、

それはそれで、歴史に興味のない方に楽しく見てもらうためには、アリな演出だと思います。

Ieysunagarebata ただ、歴史好きとして「アレ?」って思った気になる所もチラホラ・・・

最初の第1回の段階では、松潤家康は駿府にいたわけですが、第2回の回想シーンでは
「三河から逃げようとした所を織田に奪われた」
事になってましたよね?
(父が三河におるのになぜ逃げるのかワカランが)

一般的な歴史では、家康父の松平広忠が、今川の支援を受けるために息子を今川に人質に出そうとしたのを、途中で織田が奪う(参照>>)・・・
(注:「最初から織田へ人質に出された」説もあります)

つまり、織田としては松平を味方につけるべく家康を奪った事になるわけで、ただ逃げようとしてるのを奪ったわけでは無い。

結局は、広忠が織田に屈する事が無いまま死んでしまい(参照>>)、その後の安祥城の戦いで、信長の兄を生け捕りにした今川方の太原雪斎によって信長兄⇔家康の人質交換という形で、家康は今川の人質に収まる(参照>>)わけですが、

ドラマでは、上記の通り
「今川への人質」ではなく、
「三河からの脱出」になってる事で、
そこのところ(織田→今川に行くくだり)はどう描かれるのか?
興味津々です。

興味津々と言えば、第2回の角田昌久大樹寺を囲まれた時に言った
「織田からも武田からも三河を守ってみせる!」
との松潤家康の高らかな宣言。。。

これは、どの立場でおっしゃってるのか?

このあとに
「今川様は必ず蘇る」
って言ってたので、おそらく今川の立場なら、

この時はまだ甲相駿三国同盟(今川と北条と武田の同盟)(【善得寺の会盟】参照>>)が活きてるはずなので、テルマエ信玄は味方のはず・・・

この後に、信玄は三国同盟を勝手に破棄して駿河への侵攻を開始しますが、その頃には家康も今川と訣別して(【長沢の戦い】参照>>)

信長と同盟を結んで(【清須同盟】参照>>)、なんなら信玄と連携して北と西から同時に今川を攻めるわけなので、ここでもやっぱりテルマエは味方のはず・・・
(信玄は今川館>>・家康は掛川城>>

信玄と家康が敵対するようになるのは、掛川城を落とすのに手こずった家康が、

(三国同盟を信玄から勝手に破棄された)北条に助けてもろたついでに同盟結んで、北条氏直を今川の後継者にする事を決めちゃったからなのでは?(【大宮城の戦い】参照)

と思うのですが、それはそこ・・・ドラマが歴史に忠実である必要は無いので、気になる部分は、物語の中でウマくまとめて辻褄を合わせて下されば良き事

そうなれば、今回の大河によって
新しい家康像が確立されるかも知れません。

新しいドラマの形も生まれるかも知れません。

なんせ、最初の最初、なにげに
「寅年の寅の日の寅の刻生まれの家康は、生まれながらに帝王の資質を持つ」という話は、家康を神格化するための眉唾で、実は卯年生まれ

という最新の説をブッ込んで、ヘタレ家康のイメージを視聴者に与えてくださるという見事な手腕を披露されたワケですから。。。

これだから大河ファンは止められませんなwww

本年も、色々期待しながら、視聴させていただきたいと思います。

それぞれの出来事の参照ページは【徳川家康の年表】>>からどうぞm(_ _)m
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コメント

ちなみに徳川秀忠は卯年の生まれです。
秀忠が生まれた時に家康はどう思ったかも見ものかな?
なお、上杉謙信が寅年で家康より干支1回り年上です。

家康の後年の兜は大黒様の被り物を模したと聞いたので、この番組の脚色どうりに考えたら「因幡の白ウサギ」にちなんだものと思います。
今作でその解釈ならある種の家康自身の「開き直り」とも。

投稿: えびすこ | 2023年1月21日 (土) 22時02分

えびすこさん、こんばんは~

松潤家康が、どんな風な成長を遂げるのか?7楽しみですね。

投稿: 茶々 | 2023年1月22日 (日) 04時32分

だんだんCGにも慣れてきました。これなら立花宗茂の大河をやって大陸での碧蹄館の戦いも描けるぞ!と期待してます。逆にまだ慣れないのが“神の君”という呼称。ずっと違和感があります。

投稿: 通りすがり | 2023年1月23日 (月) 17時53分

通りすがりさん、こんばんは~

>碧蹄館の戦いも描ける…

アッ!ホントですね。
これまで描けてなかった部分が描けるかも知れませんね。

おそらく安土城も伏見城も聚楽第も…なんなら関ヶ原もCGなんでしょうね~

「神の君」は…
強調したいなら、せめて「神君家康公」にしてほしいと個人的には思いますがww

投稿: 茶々 | 2023年1月24日 (火) 05時02分

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