大河ドラマ「光る君へ」第1回~5回の感想
遅ればせながら、今年に入って初めて、大河ドラマ「光る君へ」の感想を書かせていただきます。
なので、第1回~5回をまとめて書きますが~
全体の感想は「良き」です。
ホント、おもしろいです。
第1回で、主役の男女二人が、幼少の頃にお互いの正体を知らずに出会って、ほのかな思い(初恋?)を抱くという中国時代劇あるあるで始まり。
第2回には、女主人公が、コッソリ男のフリをして代筆業…と、韓国時代劇の「雲が描いた月明り」のまんまのパターンだったので、アレ?今年も?と思ったのですが、
どうしてどうして、
回が増すにつれ、そんなのが吹っ飛ぶくらいの、心地よいストーリー展開。。。
初回に、主役=紫式部(まひろ)の母が、藤原道長(三郎)の兄に殺されるという壮大な創作をブッ込んでおきながら、あとあと、それが見事に生かされているという小気味良さ。。。
そうなんですよね~
道長と紫式部が恋仲だったなんて史実は無いし(ここで言う史実は記録として残ってないという意味で「ありえない」という意味ではありません)、事実として、道長には奥さんが複数いても、そこに紫式部の名は無いわけですから、
本来なら、恋仲にしてしまう事には少々の無理がある。。。
しかし、それを
「こういう事があったから、二人は例え好き同志であっても結ばれなかったんだヨ」
という、説得力ある理由に持って来ておられる。
しかもキャラがブレないww
「三郎の事は恨んでない」
「でもミチカネは許せない」
ものすご~く良くわかります。
好感を持つ男女が約束した日に主人公の母が殺されて会えないまま時が過ぎ、後に
「あの日は母が殺されて会いに行けなかったの」
って告白するシーンは、ちょっと中国時代劇の「恋心は玉の如き」感あったけど、主人公のテンションや細かな設定が違うのでセーフww
(ソイツの兄貴が犯人やったトコも似てはいるけどww)
あと、
言葉づかいが現代的なのは、個人的にはウレシイです。
平安時代なんて、母音がアイウエオだけじゃ無かったし、最新の研究成果として最も近いであろう平安言葉でしゃべってしまうと、おそらく何言ってるかわかりませんから、それならいっそのこと、今風の言葉づかいの方が、登場人物の関係がわかりやすいです。
今現在、フランクな場所での友人同士や、家庭内での家族の会話で敬語使う人はほとんどいません(究極のお嬢様は知らんけど)。
一方、職場や正式な場所では上下関係を重んじた会話をするわけですから、そこの使い分けが、現代風の言葉づかいの方が絶対わかりやすいですもん。。。絶対、その方が良いワ
ほんで、そこここに『源氏物語』のエピや和歌、
随筆や日記に残る女房達のウワサ話、
藤原実資(ロバート秋山さん)が『小右記』で吐露するグチのような人物描写…
なんかが散りばめられていて、脚本家さんが、かなり歴史について意識しておられるのが垣間見え、スゴイな~って思います。
演出も、昨年の中国時代劇風はスッパリ消え、平安の王朝文化のソレをリスペクトされていて気持ち良いです。
ちゃんと右から馬に乗るしねww
ここまで来たら、CGがどーとか、後ろの調度品がーとか、夜は女一人で出かけられないほど治安悪かったんちゃうんかい!
てな事も、全然気になりません(←嫌味じゃなく本当に気にならないんです)
それらの細かな事を払拭するくらいオモシロイのです。
そもそも、治安悪いからって主人公が家に籠りっきりじゃ、お話は進みませんしねww
とにもかくにも、これから起きる「史実とされるアレやコレや」が、どのように描かれるのか?
もう…楽しみでなりません。
俳優さんの演技は心地よいし、
美しい絵面は目の保養にもなるww
また時間があれば、個人の感想ではありますが、ブログにupしてみたいと思います。
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